う~ん・・・
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西島秀俊さん出演作品なので、私たちの出番でーす!
常ならば本作、絶対劇場で見たはずのものだよね。
そうそう。でも、コロナ感染拡大の時期だったので、映画館は開いていたけど、
自主的に映画館通いを自粛した時期に公開だったので、見逃しちゃいました・・・。
この度Amazonプライムで配信されてたので(有料だけど)、ようやく拝見というわけね。
クリスマスイブの東京。
恵比寿に爆弾を仕掛けたと言う一本の電話がテレビ局に入ります。
中継に向かったテレビ局契約社員(井之脇海)と、
買い物にきていた主婦(石田ゆり子)が、爆破犯人から利用されてしまうハメに。
彼らは犯人に成り代わり、次の犯行声明を発信する。
テレビ生放送で首相との対談が果たせない場合、
18時に渋谷ハチ公前付近で爆発を起こす、と。
刑事・世田(西島秀俊)らが、必死に犯人の動きを追います。
えーと、ここでの犯人の狙いは、本当の戦争の悲惨さ怖さも知らず、そしてそのことを考えようともせず、
安穏と暮らす日本人へ向けての警鐘ということなんだね。
そうなんだけどね、私、そこのところがなんだか納得いかなかった・・・。
だってね、犯人たちは自身で戦争の悲惨さを体験し、平和の大切さを身にしみて願っているわけでしょ。
そういう人たちが、こんな不特定多数の人を殺傷するようなテロを起こすかなあ・・・って。
矛盾しすぎ。
うーん、一人が精神を病んでそのように思い込んでしまったと言うのならまだしも、
一人じゃなかったし。
この根幹が無理スジなので、なんだかピンと来ない作品になってしまった気がする。
それと、場所も日時もわかっている爆破場所に、物見遊山で常以上に渋谷が若者で賑わってしまった、
というのが、実は「そんなバカな」と思うところでもあるのだけれど・・・
いやそれがね、いま、これまで以上のコロナ感染拡大となっているにもかかわらず、
集まって飲み会してる若者像が伝えられているのを見ると、
あながち絵空事とも言えない気がしたよ・・・。
あまりにも危機感覚が欠如している本作の若者像、でもこれがリアルなのかも・・・。
ネタバレになるから言えないけど、ラストで石田ゆり子が語る、
夫との間の出来事も、いかにも無理スジ。
「愛していたから」というセリフには思わずのけぞって笑える。
いや、そこまでは言いすぎかもしれないけどね・・・。
豪華キャスト、無駄遣いでした。
えーと本作は、ジョン・レノンとオノヨーコによる
Happy Xmas(War Is Over)にインスパイアされ執筆されたという
秦建日子さん作品の映画化なんだね。
だから、エンディングはこのカバー曲で、これはすごく良かった。
作品のなんだかピンとこないところを凌駕して、ま、いいかと思わせる力のある曲でした。
Amazonプライムビデオにて
「サイレント・トーキョー」
2020年/日本/99分
監督:波多野貴文
原作:秦建日子
出演:西島秀俊、石田ゆり子、佐藤浩市、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、毎熊克哉
西島秀俊の魅力度★★★★☆
サスペンス度★★★☆☆
満足度★★★☆☆
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