映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

氷菓

2018年11月10日 | 映画(は行)

原作のイメージが生きている

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米澤穂信、古典部シリーズ第一作の映画化。
原作は読んでいたので、ま、いいかと思って見ていませんでした。
というか、原作のイメージが損なわれそうで、避けていました。
でも最近、山崎賢人さんが少し気になってきていたので、拝見することに。

「やらなくてもいいことは、やらない」主義の省エネ少年ホータロー(山崎賢人)。
姉も卒業した高校に入った彼は、姉からの圧力で廃部寸前の古典部に入部します。
同じく古典部に入部した千反田える(広瀬アリス)は、
ホータローのすぐれた推理力に気が付きます。
そして、10年前に失踪した叔父が残した言葉を思い出させてほしいとホータローに頼むのです。
叔父というのは、30年以上も前、やはりこの高校の古典部にいた関谷純のこと・・・・。

原作のイメージが損なわれるという危惧は、杞憂でありました。
省エネ少年のホータロー、
物静かでいて時に「私、気になります」と、すがりつくようにキラキラした目でホータローにすがりつく千反田。

キャピキャピした青春モノとは一線を画して、しっかり原作のイメージを保っていました!!
「氷菓」の文集の表紙イラストも、本で読むよりもしっかりビジュアルで示されているのが嬉しいじゃありませんか。
続きのシリーズも映画化してくれたら、私は見るなあ・・・。

原作本についてはこちら →「氷菓」

氷菓 DVD 通常版 [DVD]
山崎賢人,広瀬アリス,小島藤子,岡山天音,本郷奏多
PONY CANNYON Inc(JDS) = DVD =

<WOWOW視聴にて>
「氷菓」
2017年/日本/114分
監督:安里麻里
原作:米澤穂信
出演:山崎賢人、広瀬アリス、小島藤子、岡山天音、斉藤由貴

原作再現度★★★★☆
満足度★★★★☆



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