映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

サマーフィルムにのって

2022年10月01日 | 映画(さ行)

時代劇と青春と恋と友情、そしてタイムSF

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高校3年のハダシ(伊藤万理華)は、時代劇が大好き。
しかし、所属する映画部で作るのは、キラキラの恋愛映画ばかりです。
自分の撮りたい時代劇が作れず、くすぶっているハダシ。
そんな彼女の前に、彼女が思い描く主役武士にぴったりの男子・凛太郎が(金子大地)が現れます。

ハダシは、幼なじみのビート板(河合優美)とブルーハワイ(祷キララ)を巻き込み、
個性豊かなスタッフを集めて、独自の映画製作に乗り出します。

ところが実は凛太郎は未来からタイムトラベルしてきた未来人で・・・。

時代劇のこと、映画作り、青春、恋と友情、それに加えてタイムSFという
てんこ盛りながら、いい感じにミックスされて、楽しい作品になっていました。

今でさえ時代劇は時代遅れと思われて、
よほどのマニアでなければあまり顧みる人もいない。
それがタイムマシンがあるほどの未来となると、もうほとんど希少価値。
・・・というか、「映画」というコンテンツ自体がほとんど消滅しているという・・・。
それを知ったハダシは、若干自分のしていることにむなしさを覚えてしまうのですが・・・。

いえいえ、そんな遠い未来でなく、ほんの少しの未来が実は輝いているわけなのですが。

正規映画部の作る「キラキラ恋愛映画」も陳腐ではありますが、面白そうでした・・・。
通称「ダディボーイ」、どうしても高校生には見えない
フケ顔の高校生に、板橋駿谷さん。
これは朝ドラ「なつぞら」での高校生役がシフトしたのでしょう。
それだけでニンマリ笑ってしまいます。

こんな明るい青春ものもいいなあ。

 

<WOWOW視聴にて>

「サマーフィルムにのって」

2020年/日本/97分

監督:松本壮史

出演:伊藤万理華、金子大地、河合優美、祷キララ、小日向星一、板橋駿谷

 

青春度★★★★☆

タイムパラドックス度★★☆☆☆

満足度★★★☆☆

 



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