映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

CUBE

2021年10月01日 | 映画(か行)

生き残って脱出せよ

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近く、日本版の豪華キャスト「CUBE」が公開になると知り、
そういえば、本家CUBEを見ていないじゃん、と思い当たりました。

さっそく見た本作、1997年、思っていたのとは違うカナダの作品だったのですね。
その後続編はいくつも作られているのですが、
この元祖作品は低予算で思わぬ興行成績を生んだ話題作。
見ていなくてもその題名とおよその内容は知っていましたから。

 

ある日突然、無機質な立方体の部屋で目を覚ました6人の男女。
部屋には4方と上下、6つのハッチがあり、それぞれ別の立方体につながっています。
しかし中には殺人トラップの仕掛けられた部屋もあり、
うかつに足を踏み入れるわけにはいきません。
閉じ込められた理由も、脱出方法もわからないまま、
彼らは出口を求めて移動を続けますが・・・。

ここに集められた6人は、どうやらただ無作為に集められたのではなく、
それぞれ脱出のための何らかの役割を期待されて集められているらしい。
警官、エンジニア、脱獄名人、医師、学生、
そしてアスペルガーらしき障害のある者。

はじめリーダーシップを取り、頼もしく思えた警官は、
次第にその傲慢性・凶暴性をあらわにしていく・・・。
このような極限状態で、人々は次第にその本性を露わにしていくもののようです。
そしてまた、思わぬ人の思わぬ能力に救われることもある。

その3D迷路の過酷さ以上に、繰り広げられる人間ドラマにうならされてしまう、
まことに名作でした。

結局、この建物は何者が何の目的で作ったのかは謎のまま。
それこそが一番恐ろしいことではありますが、
それを考え始めたら別の物語になってしまいます。

日本版が、楽しみです!!

 

<Amazon prime videoにて>

「CUBE」

1997年/カナダ/91分

監督:ビンチェンゾ・ナタリ

出演:モーリス・ディーン・ウィン、ニコール・デ・ボア、ニッキー・グァダーニ、デビッド・ヒューレット

 

スリル度★★★★☆

人間ドラマ度★★★★★

満足度★★★★★

 



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