映画と本の『たんぽぽ館』

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「マスカレード・イブ」 東野圭吾

2014年10月08日 | 本(ミステリ)
マスカレード・ホテルありき

マスカレード・イブ (集英社文庫)
東野 圭吾
集英社


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ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。
一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、
一人の男に目をつけた。
事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。
殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。
お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、
犯人の仮面を暴くのが彼の職務。
二人が出会う前の、それぞれの物語。
「マスカレード」シリーズ第2弾。


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「マスカレード」シリーズ第2弾は、
時間を少し戻して、山岸尚美と新田浩介がまだ出会う前のそれぞれのストーリーです。
短編4作。


「それぞれの仮面」では、まだホテルに勤め始めて間もない頃の尚美。

「ルーキー登場」は警察に勤めて間もない新田。

そしてラスト「マスカレード・イブ」では、
東京で起きた殺人事件の容疑者のアリバイが、
尚美の働く大阪のホテルに関わってきます。
二人の直接的な接点はないにしろ、
尚美のある発想が事件を解く一つの鍵となる。
「マスカレード・ホテル」の前日譚としては、楽しめた一作です。


様々な人々が「仮面」をつけて現れるホテル。
この先もこのシリーズ、楽しめそうです。


それにしても、あまり感想の書きようのない本だなあ・・・
「マスカレード・ホテル」で、主人公2人に思い入れのない人にとっては
さしたる面白みはないのでは・・・

「マスカレード・イブ」東野圭吾 集英社文庫
満足度★★★☆☆


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