ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『漂流』決着

2011-12-03 23:45:13 | 教育
 『漂流』プラザ公演が終わった。

 良くなった。県大会より数段良くなった。

 稽古に時間がとれたわけではない。ともかく忙しくて、『と゜んでん森』や『夢芝居』の公演を続けながら、合間、合間をつまみ食いしながら仕上げてきた。なのに、着実にレベルアップしていた。

 作品が成熟していくにはただひたすらの稽古だけではないってことだ。熟するための時間が必要だ。ワインやウィスキーがじっくりと寝かされて芳醇な味わいを蓄えて行くように、舞台が熟して行くにも時間が必要だということだ。たとえ、なにもしない時間であっても、ただ無造作にやり過ごされる時間であっても。

 人が成長するにも同じように時の経過が必要とされる。ぎりぎり詰め込んだところでどうすることもできない。ぎゅうぎゅうと詰め込まれたものが、租借され消化され吸収されていくには、時間という熟成が必要だ。

 1年生が感想として「3年生が格好良かった」と言っていた。この舞台を、下級生は大切なものを引き継げた機会として心にとめた。東北大会という目標を失った後でもここまで集中し遂げた3年生が残したものは大きい。その意欲を次に生かす、そしてさらにさらに置農演劇部が成長していく。そんなワンステップを、今日の公演で上がることができた。

 今日の公演のもう一つの収穫は、地域のお年寄りがたくさん見に来てくれたことだ。演歌ショーを見て、応援に訪れてくれた人たちだ。ありがたい。観客の平均年齢が還暦を上回るなんてこと、高校演劇であり得ることだろうか。この広がりを大切にしなくてはならない。さらにもさともさっと幅広い人たちにつなげて行く必要がある。川西町に置賜地域に。

 無理に無理を重ねた公演だった。でも、部員たちはしっかりとやり遂げてくれた。

 明日は東京公演!またまた無理くりだ!4時起きの5時半出発。きっとまた新しいつながりを生み出してくれることだろう。

 さあ、寝よう!



コメント (1)
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