ネギ、立派に育ってるよ。いやいや、育ち過ぎに近づいてる。土が合ってたのか、管理行き届いたせいか。どっさりできた。が、こんなに沢山、どうする?
折あるごとに、あげ続けてる。親戚に送り、知人に分けて、もちろん、自分でも贅沢に食べている。味噌汁にゃ必ずネギだろ、蕎麦なら肉ネギそば、ネギ大盛とか、焼き鳥も鶏肉の倍量ネギを刺したり。でも、減らない。ネギたちの群生に変化なしだ。この先越冬用にかなりの量埋けるとしても、ジイサンバアサン二人の消費分なんてたかが知れてる。
はて、どうしたもんじゃろか?
ネギを大量に使うところ、って言ったら・・・蕎麦屋だろが。そうか、知り合いの蕎麦屋にやればいいんだ。いつもお世話になってる店、高畠の「手打ち蕎麦伊澤」さんだ。
ちょくちょく食べに行く?違うんだなぁ。外食はしないから。まぁ、フツーの人たちにゃわからんよな。ヒントはいただきもの、当たったらネギ50キロプレゼント!ってくらいに難しいぜ。
答えは、割りばし!使用済の割りばしを丁寧に取っておいてくれて、溜まると届けてくれるんだ。薪ストーブや風呂の焚きつけ用だ。これは重宝してる。着火剤とこの割りばしで薪への点火はいつだってスムーズ。うーん、燃えねえぞ!なんてストレスゼロだ。風呂の焚き口の近くにはいつだって、この割りばしをぎっしり詰めた紙袋が2つ3つ積まれている。実に心強い。
なぁんだ、割りばしか、それも使用済み、なんて鼻で笑っちゃいけないよ。エコだよ、エコ。どうしても使い捨てにしたくない、せめてもうひと花咲かせよう、ってやさしく強い思いだ。お客さんが食べ終わった箸、汚れてるし濡れている。そのまま袋に突っ込めばカビちまう。きれいに洗って、乾かして、ってそういう一手間二手間が込められた割りばしの焚き付けなんだ。そこが有難いじゃないか。
感謝の気持ちにネギを差し上げよう。蕎麦屋さんなら常にネギは有用のはず、我が家の作り過ぎネギもきっとお役に立つはずだ。ってことで、米袋にぎっちり詰めた我が家産ネギをお届けした。物々交換ってことだ。
なんとなぁ、このネギ、苗はごはんパンと交換でもらったものだ。できたネギは割りばしと交換とは、上げ手と貰い手に幸せもたらす物々交換の世界!こんな笑顔のやりとりのできるのも、農業ならではってことかな。
ちなみに、「手打ち蕎麦伊澤」女将さんはかつてのオリンピック選手だから。