おっ!タイトル、なんか俳句っぽいじゃねえか。季語もあるし。
そのものずばりなんだけどね。さすがに、の語はちょっと説明がいるかもしれない。これ、白菜のことなんだ。
今年の白菜、ポットで苗を仕立てて植え替え、まあまあ上手く行ったんだが、畑の肥料分が足りなかったのよ。毎年、二度も三度も堆肥投入してるから、豊かな沃土は万全!って思い込みがあったんだ。でも、今時の野菜って、化学肥料で、飽食・肥満型に種苗設計されてるから、土が肥えてる程度じゃ食い足りないのさ。堆肥とは別に有機質ボカシ肥料なんかの副食をたっぷり食ってようやく育つってわけだ。
迂闊にも、その大食ぶりを見誤ってたなぁ。葉の色の薄いのに気づいて、慌てて追肥したときにゃ、もはや手遅れ、生育の遅れはついに取り戻せず、半分近くが半結球のまま今に至ってしまった。
幸いこの暖かさだし、まだ置ける、まだ育つ、フレーフレー白菜!と最後の踏ん張りを期待して畑に残しておいた。そこに、淡い希望を打ち砕く無情の初雪!畑一面真っ白に覆われた。と、なりゃ、さすがに、収穫しないわけにゃいかんだろうぜ。って、ことで、さすがに、なんだ。
翌日には雪も消え、気温も暖かくなってきた。よしっ、ここが見切りどころ、畑に残った秋野菜、みな収穫だ。まずは白菜、思い切って外葉を切り離しまとまった玉だけ切り取る。結球のゴールにたどり着けなかった株は、そのまま居残り、来春まで雪の下で耐えてもらおう。多分、ネズミの食料になっちまうんだけどね。同様にキャベツ、大カブ、大根もすべて収穫。残ったのは赤カブ、こいつは強い。何故かネズミも寄り付かず春になっても利用できる。それと、育ち過ぎの茎立ち。
はがしたまま放置してあったキャベツ用の白紗幕を畳んで、これで畑はすべてお仕舞い。1年間、ご苦労さんだった。雪の下でゆっくり休んでくれ。そして、蓄えた地力で来春も一つよろしく頼むぜ!