今朝の朝日新聞「オピニオン&フォーラム・耕論」。タイトルは「老後の資金 投資次第?」はぁぁぁぁ?
投資が上手く行って儲かりゃOKよって話し?良っくと見極めて損しないようにやりましょうね、投資信託、ってことかい?ほんじゃ、年金かすかすそのひ日暮らしのジジイなんかが読む記事じゃねえよな。と、スルーしようとしたら、3人の論者の一人経済ジャーナリスト荻原博子さんのタイトル「やらない」が身を守る、が目に飛び込んで来て、おっと、読まにゃ、立ち止まったぜ。
荻原さんの意見、「このゼロ金利時代に確実に儲かる投資話しなんてない。デフレが続く今は、現金の方が相対的に価値が上がるんだから、現金で持ってろ。知りもしない投資に首突っ込むより、インターネットの勉強でもして、安い買い物したり趣味のお仲間増やした方が、よっぽど有意義なんじゃない。」
そうだ、そうだ、ヤケドすんなよ、ジジババよ。って思いつつ、今じゃ過去の遺物扱いされてる勤労第一主義を頑なに信奉するジジイとしちゃ、そんな人の褌で相撲取るようなこと自体、薄みっとめねえことだと思うんだよな。大体、企業の儲けの源泉は現場の労働以外にないわけなんだから、そのおこぼれにありつこうなんざ、褒められた話しじゃねえのさ。が、まぁ、世の中、資本主義の社会、投資があって経済が回ってるってことも認めないわけにゃならんけどな。
ただし、もう一人の論者漫画家三田紀房さんが言うように、若い頃から訓練しろなんて主張はとんでもだ。世界経済は長い目で見りゃ成長してきた、それを支えたのは投資だ。投資を学べば、世界を広い目で見られるようになる、ってその広角視野はあくまで利潤追求って色眼鏡なんだろうが。儲けに目が眩めば、武器輸出だろうと、原発輸出だろうと、涎たらたらで手を上げるトランプや安倍の没道義の商売人根性に直結だぜ。そんなことより、汗水たらして働く、さすがに古い!とか、新しい技術開発に専心するとか、って真っ当な生産性に向けさせなきゃ、子供らは。勝者がいりゃ、負け犬もいる、それが投資の基本だろ。それを小さいころから叩き込んでどうする。格差社会の拡大再生産だろうが。
などと憤りつつも、違うんだよ、二人とも。もっと根っこの部分が見えてねえよ、ってイライラ募らせていたら、3人目、元東大教授大沢真理さん、「豊かな高齢者はほんの一部です。所得格差はむしろ高齢者間の方が現役世代より大きい。」そこ、そこなんだよ、一番聞きたいこと、言いたいことは。ニュースってえと、兜町うろつき回る年寄りとか、おれおれ詐欺で数千万円の被害とか、金のある高齢者ばっか焦点当ててっけど、そんなのどんだけいるの?って話しだぜ。ここら辺見渡したって、かすかすの年金じゃ食っていけないから、70歳過ぎても働いてるなんてざらだから。これって、年寄り=裕福、若者=貧乏って図式でっちあげて、若者の高齢者叩きをけしかけてるだけだから。格差の現実から目をそらさせようっていう政府や財界の騙しのテクニックにうまくのせられてんだよ、マスコミが。広い視野で世界を見るより足元を見つめろよ。問題は年寄りVS若者じゃない。若者の中の格差、高齢者間の格差なんだぜ。
なあ、頼むから、裕福な高齢者の比率、きちんと報じてくれよ。そんなの簡単なことだろ。若者の貧困、伝えてくれよ、まず、事実を知るところから始めようぜ、議論はよ。