田植えは来週、うーん、天気下り坂なんだよなぁ。出来ればこの好天続きのうちに済ませちまいたが、一つ水の流れで一緒に田んぼ作ってる仲間の都合もあるし、我が家の神さんの帰省を待つ、ってことも大切なんだ。まっ、その後すぐに持ち直して気温も上がるってことたから、雨がぱらつくくらい、我慢だぜ。
さんざ気を揉ませた苗の方も、追肥連発のお陰か、はたまたこの上天気に気を良くしたか、大分持ち直してきた。まだ、葉っぱが黄色いものもあるが、まっ、田んぼに植えちまえばなんとかなっぺ。
田植えに向けて田んぼの準備をしなくっちゃな。肥料撒いて、堆肥散らして、トラクター耕耘。ここまでは先週終わった。田植え前1週間の作業は、言うまでもなし、代掻きだぜ。おっと、その前に畔の草を刈る、なんて仕事も欠かせぬけどな。
堰の水を使う小さな田んぼ、一つらなりで5枚、これはすぐに水がたまるし、水を保ってておくのが難しいので、直前の代掻きすることにする。地下水利用の1反と1反3畝は、広いし満水になるのに時間がかかるので、代掻き予定の2日前から汲み上げ開始だ。
2枚の田、違いは広さだけじゃない。砂がちの1反3畝ともろ粘土の家の前1反、水のたまり方も大いに違う。砂質だし広いから溜まりに憎いかと思えば、こちらの方はまる2日で隅まで完全に水が行きわたった。が、もう一方は、ええーっ!何よ、全然広がってないじゃなの!!田んぼの1/3ほどにしか水が届いていない。粘土質だってのに、この体たらく!うーん、つらつら考えるに、トラクターの爪が新品になって深く掘れたからか?いやいや、水量の違いか?ポンプの能力か?この日照り続きはどっちの田も同じだし、・・・・
昔からなんだ、この田に水たまらんのは。いつだって、途中2度や3度トラクターで乗り入れて水が行きわたった部分の代を掻き、トロトロ滑らかになった田面上に水を走らせて、水を届いていない部分にまで引っ張る。そう、文字通り、引っ張る!ロータリーと車輪で水の軍勢を率いて、パサパサ土地に突っ込む。水はトラクターを追って未達の地へとなだれ込む。これを前線のありとあらゆるところで敢行して水軍を引っ張り込むのだ。
ただし、そんな程度ですぐに一気呵成に代掻き、ってわけなゃいかん。未完の水路をあちこちに設けたら、潔く田んぼから上がり、時期を待つ。つまり半日、水がじわじわと浸透して行くのを待つしかない。水が不足のまま無理やり代掻きすると、土が偏って、高くなったりするので、焦りは禁物、ひたすら水の力を信じて待つ。その間、すでにたまった広い方を片づける。ただただ、1時間半、ぐるぐると回り続ける。どの場所も最低でも2回はかき回すようにしている。ところによって4回も5回もかましているかも知れない。それくらい熱く掻き回す。このしつこさが水持ちのよい田を作り、イネを元気に育てることになる。1枚、代掻き終了。でも、まだ、家の前に入る機は熟していない。待て、待つのだ。
夕方、たまらんなぁ。今年は、雪解けが異常に早かったから、底の底までカラカラなんだろう。放っておいても水は停滞したままだ。ここはまた、水軍の手助けをせねば。再度、トラクターを乗り入れ、新たに水が進んだ部分を掻きまわし、さらにその先には轍を付けまくって、本日中の完了は諦めた。
翌朝、おお、さすがのカラカラ田んぼにも水が隅々まで行き渡っているぜ。朝飯前だが、ええい、やっちえ!と、颯爽とトラクターを乗り入れ、もうやけっぱちの様に走り回って1時間、ついに大きな2枚、代掻きを終わらせた。それが、先ほどのこと。
で、この先は、田面に浮いた塵芥を掻き出し、水漏れ防止の波板を張り巡らせば、田植えの準備はすべて終わる。さっ、いつまでもブログなんて書いちゃおれんぞ。波板作業開始だぜ。