ステージおきたま

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舞台作り、強力助っ人サンプラー入手!あれっ?音が出ない!?

2019-05-17 09:13:55 | 菜の花座

 劇団菜の花座、今年の機構改革?で会計さんが代わったら、ええーっ!内部留保?けっこうあんじゃない。って、おいおい、自分たちの資産状況つかんでなかったのかよ、まったく。座長といい代表といい、さらには多くの団員、みんなお金にたんぱくなんだから。いや、これ鷹揚とかたんぱくってレベルじゃない。一言、杜撰!!

 ただ、慰めは、赤字が見つかったとか、使い込み発覚!とかでなく、余分の金が出てきたってことだから、まっ、これはこれでいいか。なんとか、公演をその都度収支チャラになるよう頑張ってきたご褒美ってことだな。それと、シニア演劇学校への協力や各種出前公演の謝礼なんかが積もり積もったってことだ。

 金がある、となったら俄然使いたくなるってのが、座長の悪癖だ。まして、手前の金じゃないからなおのことさ。ゆとりある内に、欲しいと思ってたもの買っちまおうぜ、って有無を言わさぬ強引さ。この際ってことで、LEDライト4灯、音響編集機器サンプラー、スモークマシーン、それと電動ドライバーを購入することになった。

 で、まず届いたのがサンプラー。これ1台で、芝居に使う音すべてを記憶でき、しかも様々なイフェクトをかけて作り変えることが可能な優れものなんだ。昔のラジオ放送みたいなこもった音を作ったり、残響を効かせてこの世のものとは思えぬ声を出したりできる。取り敢えず、今回の『異聞・巷説「安寿と厨子王」』では牛頭天王の天空から落ちて来るお告げに使える。しかも、音の出だしのラグがないことと、何度でも再生可能なので、チャンバラの斬撃音なんかには必須なんだ。

 さっそく品物取り出して緊張しながら接続。電源よし!スイッチオン!ボリュームアップ!はぁぁ?ヘッドホンから音が出ない!?えっ、どうして、どうして?ちゃんとヘッドホンジャックに差し込んだぜ。わざわざ劇団手持ちの機材から変換用フォーンプラグ(ミニピン⇒フォーンピン)探し出してミニピンにつけたのに。説明書を隅から隅まで眺め回せど、音が出ない可能性は、断線くらいしか載っいない。ヘッドホンが生きてることは、ヘッドホンのミニピンでスマホに繋いで音が出るので、問題なし。

 と、言うことは、スピーカーをつながないとヘッドホンにも音が出ない構造か?そんなことってあるんか?大いに疑問だったが、出ないんだから、なんとかしなくっちゃ。サンプラーが要求するのはアンプ内蔵のスピーカー。そんなのないぞぉ。居間にある大型据え置きステレオのアンプにつなげばなんとかなるか?でも、この機器使うの、音響担当のKさんだしなぁ、彼女の家にあるもの、しかも稽古にも持ち込めるコンパクトなもの、そんなものないに決まってる。

 ええい、ついでだ、いや、仕方ない、買っちまえ。それに担当者が編集に使うにも必要だしな。最安値の旧式モニタースピーカーセット。なんで旧式かって言うと、サンプラーの出力端子が赤白ピンジャック用なんだ。出口、入り口どちらも赤白ピンのコードなら我が家にある。今時のアンプ内スピーカーの安価品はパソコン、スマホ用でミニピン仕様。赤白ピン⇒ミニピンって接続コードを買えば使えそうだが、万一ダメだと泣きを見そう。で、無難に勝手知ったる旧式スピーカー、お笑いめさるな、年寄りを。

 最初に注文した7000円台のスピーカー、うっかりしてた、配送までに2か月だった。ショップからのメールで気づき、慌てて次の廉価品に乗り換え、なんて相変わらずのすったもんだがあって、12000円のスピーカーが到着。ようやく音が出た。この時、ヘッドホンの重大な間違いにも気づいた。ミニピン⇒フォーピン変換ジャック、なんと、モノラル用だった!!出るわけねえよ、これじゃ。まさかモノ用のジャック買ってあったなんて思いもしなかった。まっ、気付いてみれば、用途はあったんだが、すっかり忘れていた。と、いうことで、ヘッドホンも音響さんには必須アイテムだから、慌ててステレオフォーンジャックをアマゾンに注文。これですべてサンプラーと向き合う準備が完了した。

 つまり、ここが出発点。ここからサンプラーを使い込む特訓が始まった。あまり機器類に詳しくないKさんに引き継ぐために、言い出しっぺからしっかり理解しておこう。夕飯後、サンプラー&スピーカー、それと小さく薄い取説(ハズキルーペも必需品じゃぁぁ)とに向かい合うこと4夜連続。はぁはぁ、そういう仕組みになってんのね。サンプラー用に初期化したSDカードと連動しつつ音を機器内に記憶するわけだ。マイクもスマホもパソコンなど外部の音源からも音を取り込める。しかも加工できる。その加工した音を記憶し直して、SDカード経由でパソコンに持ち込める。その音源はWAVE形式なので、MP3から変換が必要で、この形式はウィンドウズメディアプレーヤーで音楽CDに焼くことができる。なぁんてことをみっちりと学習することができた。それにしても多いよなぁ、このボタンやパッドの数。どれが何の用途やら頭に叩き込むにゃ相当使い込まにゃならんだろうな。Kさん、いい頭の体操になるよ。

 さっ、これでマイク使った録音も可能だ。そうそう、地元FMラジオ局が芝居の一部披露して欲しいって言ってたな。サンプラーの初仕事に相応しいんじゃないか。マイクは音響PAセットと一緒に買ってあるはずだし、それ持ち込めば、携帯レコーダーなんかとは比較にならぬ音色で録音できるはずだ。あった、あったAKG製マイク。で、接続は?げげぇぇぇっ!キャノンピンだぁ。当然か、マイクだもの。と、するとぉぉぉぉ、キャノン⇒フォーンピンの接続コードが必要ってことだ。そんなの持ってないぜ。ああ、また注文だ。やれやれ、今夜も稽古終わった後にネットでコードや端子のお勉強だぜ。

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