せっかく着いた桃が根こそぎ食いちぎられて1カ月、果樹をめぐる獣たちとの戦いは今も続いている。
収穫直前にやられ、慌ててネットで覆って防鳥キラキラテープ張り巡らしたプリンスメロンは、防御体制効果てき面、ここまでわずか1個の被害にとどまっている。
数年前まで圧倒的に負け続けたスイカでの攻防、今年は完全勝利目前だ。すでに20個近く、を収穫し、なお、畑にはコンテナ被せられた実が10個は残っている。えっ、そんなに!たった2本の苗で、なんたる生産力、小玉スイカ恐るべし!改めて驚く俺。
お陰で、昼、夜の食後デザートは、スイカ、メロン、スイカ、メロン・・・のお定まりメニューが続いている。
残るは柿だが、生理落下はあるものの、逞しい柿のこと、病気も害虫も害獣も寄せ付けることはない。多分柿渋のせいだろうけど、下草もあまり繁らない。秋の収穫は楽しみにしても裏切られることはないだろう。
と、来て、実は秘蔵の1個!?
桃が残っているんだぜ、イェーイ!
黄桃。よくぞ今まで生き延びてくれた、感動、感謝、感激だ。
もちろん、裸にしたのはもぎ取るためだ。ここまで何度か袋をかけ替えて、獣たちに気付かれぬよう育てて来た。
白桃とかと違って、色はつかないから、果たして収穫適期なのか判断に悩んだが、ここまで頑張ってくれたんだ、これ以上危険にさらしておくことはできんさ、ってことでもぎ取った。
香りはまだ薄っすらとしか匂って来ない。もうしばらく追熟してから味わうことにしよう。
たった一つ生き延びた桃、ぜったいに美味い決まってる。
ありがとう、黄桃1個!