日本の野菜や果物、優秀だからねぇ、買うなら日本産よ!
って、信じてるあんた。
残念だけどね、国民の信頼を裏切る事態が次々に報告されてるよ。
X=ツイッターの有機農業ニュースクリップってアカウント、各地の農薬やPFAS(有機フッ素化合物)汚染の情報を伝えてくれてるんだが、
最近多いのが、日本産果物が台湾で出荷停止になってるってニュース。
キーウィフルーツだろ、マスクメロンだろ、数日前は佐賀県産いちごだ。
どれもネオニコ系農薬の残留値基準オーバー。
あらら、農家さん、つい掛け過ぎちゃったのね、しっかりしてよ、って、
全然違うから。
農家さんは守ってるのさ残留基準。
例えば、このイチゴならアセタミプリド(ネオニコ系農薬)の基準は3ppmなのにに対して検出濃度は1.6ppm、アセキノシル(植物成長剤)は0.08ppm、こちらの基準は2ppm。
な、基準内の残留濃度だろ。
でもなぁ、台湾の基準はもっとずっと厳しいのさ。
アセタミプリドは1ppm。
アセキノシルは不検出!
って、基準値オーバーで廃棄または差戻しの処分が下されたんだ。台湾衛生福利部食品薬物管理署からね。
つまりはどういうことか?
日本じゃ農薬漬けの農産物がお墨付きを得て流通、消費されてるってことなんだ。
皆さん食べてるイチゴやメロン、台湾じゃ禁止されてるものだってこと。
ゆるゆるなんだなぁ、日本の残留農薬基準!
で、これは畜産物についても同じ。ヨーロッパじゃ認められていないホルモン剤や成長促進剤の使用は大っぴらなんだ。ここらは鈴木宣弘先生の本、『日本の食の危機』や『世界で最初飢えるのは日本』に詳しい、んだが、まだ届いたままでチラ見しただけ、近々読んで詳しく紹介するけどね。
要するに、経済や社会の在り方と同じよ。
日本すごい!ってなんとなく思い込んでた日本ブランドへの安心感、信頼感、とっくに失われて、かなり崖っぷちに追い詰められてますぜ、皆の衆!ってことなのさ。
日本人は上辺を飾るの上手だからさ、まるで芸術品みたいな農産物作るけど、それを褒め称えて来た感覚そのものが危ないってことなのさ。
見掛けに騙されちゃいけませんぜ、お客さん!
美しい薔薇にゃ棘がある。
食べ物は安全が基本、も一度、食の実態を見つめ直しちゃみませんか。
と、40年以上無農薬有機農業で作物作り続けてる俺としちゃ、声を大にして言っちゃうね。