ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

政治が飛び交う飲み会?!菜の花座打ち上げ

2023-12-01 11:10:00 | 菜の花座
菜の花座公演無事終わった。
まぁ様々失敗やら足りないところやらあったものの、1公演で3本の芝居、さらには歌に踊りにエイサー、座員たちのやったぁ!の達成感ははんぱない、当然。

いつも通り一気に盛り上がって打ち上げ。
それはどこの劇団も同じだろうな。違うのは、ひとしきり喜びを爆発させた後のしきたりさ。
一人一人の感想あるいは反省の発表になる。すでに酒が入った十数人の飲み会、発言者の話しを静かに聞くって、まぁ難しいんじゃない。
最近は会議だって、発言者そっちのけであちこちでぺちゃくちゃらやってたり、スマホ見てたり、って、多いものねぇ。オヤジもオバサンも、性別年齢問わずだね。ここいら、日本人の倫理観の減衰って言えなくもない。おっと、今さっき見てた国会中継も同様の体たらくだったぜ。なもんで審議中もスマホ使用解禁しようって動きが急速に広がってるって現実。
菜の花座の打ち上げはその点、実に律義なんだなぁ。時折のちょっかいやツッコミはあるが、それは発言者への声援と場を和ませようって配慮なんだ。時に、つい図に乗って自分の方に話題を引っ張る人もいるが、そんな不規則発言は厳しくたしなめられる!ただし、笑いをまといながらね。
一通り、全員が話す機会を持った後、座長、つまり作・演出の俺ね、の総括ってことになって、これはいつもルール違反の長口舌になる。まっ、聞く側は諦めて頭の上素通りさせているけどね。
一通り舞台について作・演出の意図とかその達成度とか語った後、話は政治向きの話題にずんずん深入りしちまった。きっかけは、来年の作品は?って質問からだったかな?
で、俺としちゃ、この先何作も書けるわけじゃないし、今、書かにゃならんことを書くつもりだ、それは世の中の危うさ、きわどさの指摘だ、なんてことを滔々と語っちまったのさ。
ほんと、この世の中、急速に悪い方向に流されつつあるからね。世界的には、かつて民族浄化の洗礼を受けたユダヤ人、そのうちイスラエルという国を作った人たちがあろうことか、あっ、知ってるよね、ユダヤ人の中にもイスラエルって国も今回のガザ暴虐も認めない人たちがいるってこと、大虐殺に手を染めているし、国内では差別発言を繰り返す与党議員を辞めさせるどころか、注意さえしないってほとんど絶望じゃない、これ。
他にも多々ある。戦後まがりなりにも無難に過ごせて来たこの国を支えた平和憲法と民主主義、今や風前の灯火って有様だろ。こりゃ表現する者として、避けて通れんんじゃないか。
ってなことをしゃべり通して、さらに賛同する意見なんかも次々に発せられて、おいおい、これ飲み会か?政治的討論会じゃねえのか?って事態になっちまった。
すまん、も少し和やかに公演やり終えた満足感の余韻に浸りたかったよな、皆さん。あるいは、政治の話題はちょっと・・って人もいたことだろう。楽しい時間を奪ってしまってほんと申し訳ない。
が、こうやって政治について喧々諤々する場がもっともっとあってもいいはずだって開き直りもある。有権者の50パーセントが投票棄権する民主国家って、意味不明だろ。様々な場で、気負うことなく、日常会話の延長で政治談議が繰り広げられる、そんな習慣が広がって行かないことには、この危機はとてもじゃないが、押し戻せないぜ。
デモもそう、ストライキもそう、座り込みもそう、自分の意見ははっきりと表明していく、そうやって日本人の苦手な部分をひっくり返さにゃ、未来はないぜ。
そう、飲み会だってだよ。

コメント
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