もうさぁ、あまりにもベタ過ぎて書きたかないんだけど、どんどん忘れられてるからさ、鈍感な俺も黙っちゃいられんさ。
能登の現状、そろそろ4カ月経とうってのに、復興どころか、応急復旧だって進んじゃいない。山本太郎が国会で吠えてように、水が出ない家庭が大部分、トイレだってままならないって。
倒壊家屋はそのまんま、取りあえず道路にはみ出したがれきだけ押っ付けたって街並みが広がってる。
未だに避難生活送る人の数も少なくないのに、支援も打ち切らるんだと。
この写真、爆撃で破壊されたガザじゃない、能登の今だ。
はっきり言って、棄民だな、見捨てたんだ能登を。
岸田の頭の中にゃ、被災地のがれきの山も避難所で横たわる人たちの姿も残っちゃいない、間違いなく。脳内に残っているのはバイデンとの楽しい交流の日々。
もはや、あの鈍感男にとっちゃ、能登なんて解決済みの課題なんだぜ。
「あんなへき地、不便でしょ、住み続けるのなんて止めたら、この際。全部壊れちゃったんだし、これを機会にさっさと見切ってもっと便利なところに移住すればいいんじゃない、あっ、そのための経費、それは自力でお願いするよ、ってね」。
ともかく、奴ら、つまり岸田的発想を共有する連中、の優先事項は、経済効率!だから。無駄は省く、足手まといは切り捨てる。競争に勝てる者、優位に立てる地域、企業、産業だけが生き残れる、それが競争社会を生き延びる唯一の道だって思い込んでる。
当然、過疎地とか、山間の被災地とかに資金投入するなんて、資源の浪費でしかない。人口ダダ減りの地方もそう。力がない、産業がない、魅力がない、だから、人は出て行く、自然の流れに抗うなんて無駄骨折さ。
競争力ない中小企業やインボイス納められない個人事業者なんて、さっと止めて、安い働き手になれよ、それの方が、大企業は助かるんだから。
おっと、高齢者も同じね、さっさと死ねや!どうせ近々死ぬんだろ、って。
強者必勝、弱肉強食、効率最優先の将来を見据えているだけなのさ、奴らは。それに抵抗する者、邪魔なもの、ついて来れない者、見込みのないものは、いっさい、見放す。
なっ、どんなに能登が悲惨な状況に置かれてたって、平気の平左、気にもならんのが彼らなのさ。
太郎との約束?避難者への給食だって増やしちゃいないだろ。しかも、ボランティア規制はそのまんま。つぶれ、壊れて行くんだ、そのまんま、そのまんま!
今の暮らしにちょっとでも不都合、例えば自然災害とか、事故とか、あったら、もう終わり。見捨てられて疲弊し流浪するしかない。
そう、棄民の時代が始まってるってこと、しっかり心して暮らそうぜ。
輪島で被災された漆芸家桐本滉平さんの痛切な想いもぜひ、お読みください。(twitter.com/kohei_kirimoto)
「これから震災が起こる度に「地方の復興は諦めて都市部へ移り住もう」という風潮が強まってくことに強い危機感を覚える。では、より一層人口が集中した都市部で震災が起こったらどうなる? 」
「能登は小さな独立国家を創るしかないのかもしれない。辺鄙な土地だからこそ受け継がれてきた日本の原風景と自然との向き合い方を世界に示す、国際的な独立国家を。現代の日本という国家に囚われていては不幸になる。」