心配おかけしてるねぇ。再開を心待ちしてくれてる人もいる、と信じよう。早く稽古をしたいと待ちわびている団員もいる、と信じよう。
8月ならば、って思いもあるにはあった。が、んじゃやろか、って数日前に集まってちゃちゃっと開演!なんてできるもんじゃない。稽古も必要、チケット売りも大切、急いだところで2カ月は必要。って、ことなら6月からかかるってことだぜ。今、その気分になるか?集まる気になるか?わだかまりなく稽古できるか?
緊急事態宣言解除、感染者の出現は都市圏ばかり、山形じゃ30日間感染者ゼロ!とは言ってもねぇ、町に出てきゃ、みんなマスク。賑わいもしょぼくれ気味だし、気分は未だ自粛モードだぜ。なんだか、心の構え方がすっかり変わっちまった感じだな。
出かけない。人には会わない。話さない。ついでに金も使わない。給付金の10万円も振り込まれたはずだが、確認もしていない。何もかも消極的になって、興味関心好奇心どんどん縮こまってただただ惰性の毎日だ。2日に1本は脚本読もう、なんて決心も、3本目、詰まらない作品に行き当たって、そのまま途中停止。この際だ、昔読んだ本を読み返そう、なんてしみったれたら、これまた、路線変更であえなく途中下車。なんとか続いてるのは、毎晩見るアマゾンプライムの映画くらい、って怠惰な暮らしぶりだ。
そう、心持ちそのものが、演劇に向かっていない。創造に心が開かない。これじゃ公演なんて打てっこない。
とは言っても、どこかで、この停滞行き詰まり、超えて行かにゃならんよな。みんな、待ってるわけだし。菜の花座の動きだしが、一つの合図にもなることだしな。
よしっ、新作で行こうじゃないか!
けちの付いた『脱ぎたい女』は、またいつの日かお会いしましょう!だ。新しい作品で、このコロナ明けをスタートしようじゃないか。11月、秋公演に予約してある日を使おう。8月盆明けから稽古開始だ。団員には、あと2か月待ってもらおう。御贔屓さんにはさらに5カ月の待ちぼうけだ。うーん、ずいぶん長の中断になるなあ。
その代わり、コロナを潜り抜けた世界を菜の花座なりに楽しみたいと思っている。テーマも題材もジャンルも、いや、演じる⇔見るの仕組みだって、突き抜けたものにしてやろうじゃないか、と、そんな野心だけは、徐々に鎌首をもたげつつある。11月末、世の中、どんな姿になってることだか。ホール、どんな様子になることやら。菜の花座の作品、新時代を引き出せることやら?
いつまでも、コロナ自粛!コロナ惰性!でステイしてるわけにゃいかんのだぜ!
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