「秋ナスは嫁に食わすな」なんて諺、もう通じないよな。
嫁って今どき、言葉の意味も分からぬ若造がてめえの神さん卑下して使うくらいだし、ナス作ってる家なんて絶滅危惧の傾向だし、まっ、聞いたことあるのは年寄りくらいだろう。
が、こうまでナスの実りが見事だと、そんな死語に近い諺がまざまざと浮かび上がってくるんだぜ。
ナスってやつは、夏の盛りにゃいったん勢い失うんだよ。暑さと水不足が苦手なんだろな。ニジュウヤホシテントウの食害にも痛めつけられるしな。
収穫の方も一時停止。でも、そこで諦めず、余分の枝を処分したり、堆肥や肥料を株元に置いてやったり、枯れ草とか藁で根元を覆ってやると、我慢、我慢で永らえて、秋雨、秋風とともに、復活!っと生き吹き返して来るのさ。秋冷えがさっぱりやって来ないのもナスにゃ好都合なんだな。
枝葉も元気溌剌、実もどんどん着いて、しかも生き生き艶やか!うん、これだと嫁に食わすな!って意地悪舅は呟きたくなるさな。
この豊作、当然、食卓はナスのオンパレード。味噌汁の実は2日に一度、他に煮物だろ、焼ナスだろ、ナスカレーだろ、もちろん、薄皮丸ナスは特製漬け汁に漬けて毎日欠かさない。あっ、今日なんて冷麺にも乗せたぜ?
うーん、取れたものすべて食べ尽くす、てのは厳しいんだよなぁ。まっ、仕方ない、精いっぱい食べてあとはしなぶれたら廃棄。
ってのは長ナスの話し。
丸ナスは、使い道あるんだよ。塩漬けして寒くなったら加工漬けするんだ。一時に漬け込まないとダメなのか、って思い込んでいたんだが、そんなこたぁない。取れた傍から足して塩さえたっぷり振っておけば、腐敗したりしないってことを学んだんでね、今年は躊躇うことなく、10本以上も苗を植えたんだ。
だからも毎日どっさり!漬けてる甕も一杯になってきた。
塩漬けナスはどうするか?辛子漬けと南蛮漬けにしたらどっちも大好評!大量に仕込んで小袋に小分けして冷凍し、春までたっぷり楽しめた。
だからさ、いっくら取れたって、構やしないんだぜ。
いつまでも続く残暑、そのくらいの楽しみは与えてもらわないとな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます