たった1カ月半の稽古期間、チラシ・ポスター・チケットが上がったのが3週間前。あり得ねぇぇぇ!まっ、いろいろあるよ、このコロナ禍じゃあ。
まず1時間20分の舞台演じ切ったってだけでも立派、って手前で褒めてどうする。さらに150人超のお客さんに来てもらえたことも嬉しい想定外だった。しっかりチケット売ってくれた団員のお陰だけどね。
まだアンケート読んでないし、知り合いからの評価も聞いてないから、拍手や笑いと客出しの際のねぎらいの言葉からしか判断はできないが、まずまず、好評だったんじゃないかな。お馴染みさんの暖かさってこともあったろうけど。
芝居の出来としちゃぁ、短い期間、よく頑張った!ってところだろうか。おい、いつまで踊ってんだ!って音響さんとの打ち合わせ不足やら、頭真っ白、途中立ち往生とか、段取り忘れとかもあったが、シニア中心になりつつある菜の花座だからなぁ、ってことで勘弁していただこう、って甘いんだよな。
今回初舞台を踏んだ若手、って世間の常識じゃおじさんだけど、も緊張することなく弾けて演じていたし、同世代の若手?は力を発揮した。仕事を抱えながら、2本のエピソードを楽々?いや、多分必死でこなしていた。もちろん、ベテラン勢もさすがの落ち着き、随所にいい味出していた。
この作品、コロナ蔓延下での世相を切り取った9つのショートショートからなっている。新たな変異株が広がってさらなる防護服も義務付けられたって設定、なんと、ここ数日オミクロン株が現れて、一気に現実化しちまったぜ。ただし、芝居じゃ、クサイって名称にしたけど。あっ、今朝のモーニングショーでクサイは人名、特に習近平に含まれる音なので飛ばされてオミクロンになったって言ってたなぁ。
この新式全身防護服、観客の評価はどうだったろう?
発案者としちゃ、とても可愛くコミカルで、どこかちょっぴり異次元ぽくて満足しているんだが。照明の照り返しもそけほど気にならない。園芸用苗キャップとフラフープとケンケンパの輪っか使って作ってもらった。
コロナ禍、苦しむ庶民、てのは、すでに去年の『ディスタンス』で演ってるから、二番煎じを逃れるためにもいろいろ工夫しなけりゃならなかったからね。世相を切り取る役割として、江戸時代の瓦版売りが登場したり、
未来からの偵察を任務としたエージェントを駆け回らせたり、ロボットに追われ行く高齢者なんてのも加えた。
装置は上下に2間の台を設置してその前に透明ビニールを垂らしただけ。センター前と3か所を演技エリアとした。これも、10分前後のショートストーリーを切れ目なく繋いでいく工夫だ。もちろん、見飽きしないよう空間の変化も狙った。これは上手く機能したようで、舞台転換はスムーズでミスもほとんどなかった。
強引なダンスが始まれば、手拍子で応援してくれるし、客いじりにも暖かく反応してくれた。1本1本エピソードが終わるごとに拍手ももらえた。役者にとってはやり易く、幸せな舞台だったな。
その証拠、去年は自粛した打ち上げの盛り上がったこと!わっ、いいのか?こんな宴会しちまって!
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