ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ええいっ、もう1回田んぼ除草だぜ!

2021-07-20 15:10:09 | 米つくり

 10日前、株間除草終えて、最後の除草機押したから、これで田んぼの草取り作業お終い!よしよし、田はきれいだし、生育も順調、今年はこのまま無難に稲刈りゴールだな、なんて、ほくそ笑みつつ秋野菜の種蒔きとか精出してたら、ムムムっ!こ、この株間雑草の勢いはいかに!びっしりとイネの株元を覆い尽くしておるではないか!

 ダメか、除草機押し6回、草刈り除草1回と、いつになく頑張ったのにまだ苦しめるのか!

 宿命だな。無農薬米つくり、どこまで行っても草に打ち勝つなんて夢のまた夢、東京五輪のコロナに打ち勝つってやつと同じだぜ。自然の猛威を侮っちゃいけねえよ。

 去年までは、もうこの段階で力尽き、心折れて、ええい、後は野となれ山となれ、で田んぼから遠ざかった。それでも稲刈りはどうにかこうにか機械で乗り切れた。ただ、結束の度に雑草が絡まり、束を引き抜いてやるって手作業が欠かせなかった。

 どうする?今年も例年通り、機械の進行に束引き抜き係りを伴走させるか?

 せっかくここまできれいに作って来たんだぜ、今年の田んぼ。あと一息、これまでにない稲刈りを実現できそうだって言うのに。ここでもう一度株間Qホー除草に入っておけば、来年以降、ぐっと草も減るはずだぞ。ここらで、草だらけの田んぼからワンランクアップを目指してもいいんじゃないか。どうせ4日か5日の辛抱だ。ええいっ、頑張っちまうぜ!

 人間、仕事がスムーズに行っていると、もう一歩の頑張りも効くもんなんだな。照り付ける灼熱の太陽を背に受けつつ、田んぼに押し入った。

 前回は、まだ草も小さかったので、サクッと一掻きで株間一つの除草が済んだが、わずか10日の間に、この手強さはなんだ!株元を見る限り、俺たちが主役だぜぇって図々しさでのさばっている。しかも、イネもぐぐっと丈を伸ばして視界を遮るぼとになっている。よくよく透かし見ないと取り残しも出てしまう。これは容易ならぬ事態だ。2歩進んで、2列、のペースじゃ刈れない。1歩踏み出し、1列を丁寧に掻いて、さらに1歩、速度が半減してしまった。なんてこっちゃい!4日で終わる?そんなあり得ない。まず1週間は見なくちゃなるまい。

 背中が灼けるように熱い!頭もぼうっとして、草も見逃しがちだ。しっかりせい!ともかく、午前中3時間!このノルマは絶対に譲るまい。びっしり生えたところから始めたから、だんだんと楽になるはずだ。そこまで我慢、やせ我慢!イネもこの日差し、待ってました!と、おがって、株間も日が当たらなくなるはずだ。そうなれば日向雑草のコナギは元気がなくなる。そこまでの辛抱だ!忍耐だ!

 イネの茎数が多く、畝間も狭かったところは雑草も少ない。そんな個所に達すると、砂漠でオアシスの感覚だ。どこもこうあって欲しいと心底願う。その思いが高じ過ぎて、去年は堆肥過多のイモチ発生を引き起こしてしまった。ともかく元気に育っている。贅沢は言うまい。7月もあと10日、8月に入れば出穂が始まる。そこで、気持ちよく田んぼ作業から離れるために、あと5日?あと1週間?やるぞ、やるぞ、やるぞぉぉぉ!

 

 

 

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