偉そうな顔して、あれやれ、これやれって指示しまくってるけど、実は、スタッフ仕事なんてやったことないんだ。理屈は分かってる。仕事内容も理解してる。でも、照明にしても、音響にしても、ピンにしても、経験皆無。そいつぁ演出たる俺の仕事じゃねぇ、なんて嘯いてさ。本当のところ、操作するのが恐かったりして。
今回の音響、そう逃げてばかりもいられない。こっちが発案して揃えた音響機器、恐れ多くて誰も近づこうともしない。仕方ねえなぁ、ほんじゃまず初回の今回だけでも引き受けっか。コードだけでも、スピーカー用コードとその延長コード、マイクもハンドマイク1本とバウンダリーマイク2本、その延長用10メートルコードが2本、CDプレーヤーを接続する赤白ピンジャック、これだけのものをミキサーに間違いなく接続しなっちゃなんない。こりゃ、初めて見るやつは尻込みするわな。
本番前日、敬老会会場のセッティングに合わせて音響、装置の仕込み。スピーカー、CDデッキをミキサーにつなぐだけなら、置農の演歌ショーの時にやったことがある。でも、今回はバウンタリーマイクって新兵器がある。舞台かまちに横置きして、舞台上の音を拾うマイクだ。こいつはコンデンサーマイクって言って、マイク用電源をミキサーから供給してやらにゃならん。ファンタム電源って言うんだそうだ。この接続順を間違ると、マイクが壊れてしまうとプロから散々おどかされてたものなぁ、ビビッてビビッて、何度も指差し確認しながら作業した。余裕で1時間、なんて予定は軽くぶっとんで、さらに30分超過してどうやら音のチェックもすべて終了した。バウンダリーマイクもしっかりなったし、音量レベルもわかった。後は、当日朝のリハーサルで最終チェックすればよい。やれやれ、暑かないのに、汗、だらっだら!
前日も苦心談。本番前日になって、CDプレーヤーが2台必要なことが判明。もう1台は我が家の使うとして、うむ?このPAにつなげるのか、2台なんて?赤白ピンジャックの差込口は1か所しかねえぞ。が、待て。隣りの7,8チャンネルはLR別になってる、ってことはここに接続できそうだ。でも、差込口の形状が違う。うーん、どうしたもんか?あっ!そうか、赤白ピン、調べてみたらRCAピンジャックって言うんだって、をこの差込にあったジャックに変換する部品があるんじゃないか?そうだ、きっとある。
こういう時、役立つのは、実はアマゾン!なんだよねぇ。赤白ジャック変換って検索したら、さっさと目的の品が出てきた、偉いぞ、アマゾン!ただ、アマゾンで配達してもらうには時間が足りない。ここは運を天に任せて、米沢の電気屋で探してみるか。
たって、家電量販店だもの、こんな専門的なものあるかどうか?疑ってばかりいたって仕方ない。まずは当たって砕けろ、ダメならその時対策を考える、ってことでまずはケーズデンキへ。探しに探し、売り場の人と一緒にさらに探し、結局、注文でございます。がっくり。残るはヤマダだけど、ケーズになけりゃヤマダにゃなぁ、と端からヤマダを馬鹿にして、まっ、せっかく出てきたんだ、念のため、と寄ってみたら、あった!ありましたよ、RCAピン⇒フォーンジャックの変換ピンジャック!やったぁぁぁ!
てなこともあったりして、随分勉強もさせてもらいました。音響の初歩入門編程度は身に付いた気がする。よし、これで後は本番だ。菜の花座の未来が拓けるぞ!おっと、早いとこ、この機器扱える人間育てなくっちゃ。オペレーター、いつまでも、俺なんて、ありえんぞ!
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