今年も落胆、悔恨、反省しきりの米作りだった。
苗作りも田植え後の生育も良かったのになぁ。実りの時期になったら、イモチが出ちまった。2年連続だぜ。
去年ほど酷くはなかったけど、今年こそ!って自信あったただけに、ショック!とことん原因究明しなくっちゃ。
理由は簡単、肥料気が多過ぎた!ってことだぜ。去年の失敗を思って、配慮しながら、堆肥も有機肥料も少なめに撒いたつもりだったんだが、それでも、場所による違いを頭に入れなかった、ここが大きなミスだったな。
日当たりも悪く、風の通りも悪いブドウ園の横とかも同じように肥料散布しちまった。こりゃまずいよ、ってイモチが出てみて気が付いた。
今までと同じようにしてきたんだけど・・・、ってここに落とし穴があった。堆肥を入れ続けて30年、ここに来てぐっと地力が付いてきてたってことに思い至らなかったんだ。
畑は肥料で、田んぼは地力で取る!
昔からの言い伝え、今さらながら思い出した。あくまで、地力を維持することを目標に堆肥や肥料を入れなきゃいけなかったんだ。なのに、・・・・
来年はもうイモチとの遭遇はお断りだぜ。となったらどうする?
堆肥、肥料の散布を控えめにし、場所によって加減する。それだけか?この際、地中の余剰窒素分を秋の内に分解させちまったらどうだろ?
秋うない、稲刈り後に耕耘して、田んぼに稲わらとか草とかをすき込む作業だ。コンバインで籾だけ刈り取る農家じゃよくやっている。田んぼに残った切り藁を残して置くと、翌年の肥料効果の邪魔をするからだ。
天日乾燥、藁利用の我が家じゃ縁のない作業、って見向きもしなかったんだが、ここにきて、別の目的から見直してみる気になったってことだ。
秋の内に田の土をひっくり返して、空気とお日様に当て、すっきり生き返らせようって目論見だ。
新しい試み、果たしてどう出るか?
地力のこともあるし、雑草の出方も興味津々だ。眠っていた種が息吹き返して大繁殖!?なんてこともあるやもなぁ。が、10年一日、いや、30年同じことの繰り返しってのも、芸がない。少しは冒険して見なくっちゃな。
幸い、ここまで農作業も冬支度も順調に来ている。ってことはゆとりもある。
よしっ、大きな田んぼ2枚、秋うないしてみようぜ。
薪の整備やら、便所の汲み取りの合い間、2日かけてトラクターかけを済ませた。
そうだ、品種だって、コシヒカリとヒトメボレを1枚ずつ割り振ってることはないぞ、冷や水かかりに極端に弱いヒトメボレはこの際、リザーブ席に退いてもらおうか?でも、それは多様性維持の姿勢から外れるしなぁ。
なんて、早くも来年のことを思い描く秋晴れの一日なんであるよ。
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