政府の記者会見、見なくなってどんだ経つ?
菅義偉が官房長官だった頃からだから、もう10年近くなる。
当時はまだ東京新聞の望月記者とのやりとりなんかもあって、見なくっちゃ、って意識もあったんだが、今の松野に代ってからは、もう無理、時間の無駄。
だって、「お答えを差し控える」ばかりなんだから。先日の会見じゃ6回繰り返したって。
何のための記者会見なんだよ。お答えするために出て来てるんじゃないのかよ。
石川県知事馳浩のオリンピック招致に機密費で贈り物!ついぽろり発言についても、発言を撤回した後、「撤回した」を数十回繰り返したって、よくまぁ、いけずうずうしく、無神経に、呆れるね。
昨日は、上川外相がキックバックありやなしや?に15分間で10回「お答えは差し控えたい」だって。
菅義偉の時は「仮定の質問にはお答えしかねる」ってのが決まり文句で、拒否ってばかりだった。記者の質問なんて、仮定や先行き予測除いたら何残るってんだ。一方的に政府の言い分垂れ流すだけなら、政府広報、大本営発表だろうが。
岸田首相の場合は「検討する」だ。
これも是非、ネットの追跡者はこれまでの回数を数えて欲しいもんだが、当然のことながら、検討はほとんどされた形跡はない。要するに言い逃れ、その場しのぎ。
安倍元首相はどうだった?
雄弁だったよなぁ、国会での質問にも時間超過しても話しを続けていたっけ。でも、それほとんど質問に答えてちゃいなかった。勝手放題、言いたい放題の駄弁、おしゃべり、あるいは質問者や敵対者への攻撃の羅列だった。見掛けの雄弁さに騙された人、多かったよな。あれも一種の回答拒否、って言うか、もっと悪質なはぐらかしってやつだった。
そう、安倍自民党の独走以来、議論の空洞化が急速に加速してんだよ。
質問に答えなかったり、すり替えたり、はぐらかしたりして、すり抜け続けてたら、民主主義って成り立たんのじゃないの?事実を問われても答えを拒否、考えを追求されても、一般論に逃げる。そんな姑息な態度から議論が始まるわけないじゃないか。
首相や大臣の棒読み発言も常態化しちまった。官僚や裏方なしに何も言えない政治家が大手を振るって国会を牛耳って。彼らに興味あるのは政局、突き詰めれば、選挙で議席を守ること、既得権益を享受することに尽きる。
こんな政治が続くなら、この先の民主主義の断崖絶壁はもう目の前だぜぇ。