去年の今頃、田んぼイモチだらけだった!うーん、かなり酷そう。
過去ブログ、記録として役に立つなぁ。いや、もちろん、忘れろったって忘れられないけど。記事じゃ、広がるイモチに、必死の草取りで対抗しようとする姿、いじましい。この先、天候回復して葉イモチが穂に進まないことを祈っている、その切なる気持ち、よぉーくわかる。が、無理だよねぇ、この時期に葉イモチが広がれば、いかに真夏の太陽で焼かれようと、押しとどめることなんてできない。
精いっぱいの草刈りと衷心よりの祈りに関わらず、イモチは穂首に至り、実りを妨げ、収穫は半減した!
手ひどい失敗に懲りて、今年は堆肥も減らし、時期も早めて耕耘をさっさと済ませて、土に馴染むようにした。その甲斐あってか、今のところイモチの病斑はほとんど見当たらない。
去年みたいな長い梅雨も無かったからなぁ、それも大きいかも。曇天、やや高めの気温、ムシムシと湿度高め、これがイモチのお気に入りの気象条件なんだ。今年は幸いさっさと梅雨空通り越して真夏に一直線!だったから、イネは喜んでるよ、育つ姿ではっきりわかる。
ただ、不安はあった。いや、まだ、ある。
運ばれて来た堆肥、今年はやたら大量で、余分は畑に運んだものの、下ろしてくれた場所にはかなりの堆肥が残ってしまった。せっせとスコップで土がらみ掬い取ったんだが、とても除去できるもんじゃない。結局、力尽き、その一帯半径5メートルほどが濃厚堆肥散布個所になっちまった。水入れて代掻きした後でも、いや、それから2か月経った今でも、トロトロで土と堆肥の混在がはっきりわかる。ここまで堆肥多かったら当然その部分はイモチ大発生だろうな、これはとっくに諦めきっていた。
ところが、だ。このまるで堆肥に植えたようなイネ株にイモチがまったく出ていない!いや、もちろん、今のところって話しだ。この先、出て来る恐れは大いにある。葉の緑は窒素過多で濃いし、丈も高く茎数も圧倒的だ。どうみたって、イモチ好みの肥満体だ。なのに、イモチが見当たらない!
これ、これまでの常識を覆す事態なんだぜ。どう考えたらいいのさ?
一つの理解は、先に書いた好天候。も一つ去年との違いは、徹底した除草機押し、ってことかな。何度もしつこく土を引っ掻き回したからなぁ。酸素をできるだけ送り込んで、堆肥の窒素分をできるだけ早く分解させようってね。その成果は、あったと思う。ってのは、土が臭くないことなんだ。こんだけ堆肥入ってたら土中でメタンが発生してどぶ臭くなるもんだが、それがない。トロトロ土を嗅いでみても他の個所と変わりがない。メタンは根っこを痛めるから、これが出るとイネも弱って病気も出やすくなる。それを何度もかき混ぜることで、分解が進んで難を逃れた、って仮説なんだが、どうだろう?
なぁんてことを、すっくと育つイネの元気な姿に目を細めつつ思案したりして、ふふふ、こういう願い通りの米作りは最高だぜぇ。
だから、6回も除草機押し、さらに2回も株間除草に入る気になるってことなのさ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます