アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
先日の3月11日は、日本で聖伝のミサがありましたが、私もこちらマニラにて愛する兄弟姉妹の皆様と心を合わせてお祈り申し上げておりました。特に、昨年の大震災の被災者の方々のためにお祈りしておりました。いつもは忙しさに流されて一年があっという間に過ぎてしまうのですが、この昨年の3月11日からの1年は、私にとって長く感じられました。被災者の方々のために引き続きお祈り申し上げます。
ところで、ローズ胡美玉 著 『楽は苦に在り』(中国語版は次の通りです。
http://www.zhuneihome.com/ss/lzkz/happy.htm)がもうすぐ日本語で出版されます。値段は1800円ほどになる予定です。出版部数は非常に限られていますので、注文をご希望の方は、品切れにならないように予めご連絡下さい。
さて、ご連絡が遅れてしまいましたが、先月のミサ聖祭のご報告の続きからすることをお湯し下さい。
【2月の大阪でのミサ聖祭の報告】
おはようございます、修院長様。
こちらでは洗面所の水道が少し凍るほど寒い日が続いております。しばらくブログが更新されませんでしたので、修院長様に何か・・・と心配しておりました。30日間のの霊操という事で安心致しました。
聖堂の外にこの世のものを置き、天主様に心を上げる、修院長様は大変祝福された日々を過ごされたと存じます。
それと同時に少しはお休みになれましたでしょうか。
2月の御ミサについて御報告申し上げます。
大寒波のせいで2月18日の朝、こちらでは大雪注意報が出ていました。
心配していたのですが案の定、雪の為に東京-新大阪間の新幹線は遅れていました。
多くの人が待つ中でやっとの事で席を確保し、新聞を読んでいました。
丁度中程の漫画欄を呼んでいる最中に、窓から外を眺めました。
私は目が潰れてしまったのか、と一瞬あせりました。
新幹線の窓は輝く白色、吹雪のせいで全ての光景が真っ白で全く何も見えないのです。
その後、しばらく徐行運転で結局15分遅れで新大阪に到着しました。
人数は27人、Missa Cantata でございました。
内容はマリア様について、マリア様は聖書の中で謙遜さから谷間の百合、聖寵の芳香から薔薇と呼ばれ、又、我等の主はいつもマリア様と共におられるので、私達もマリア様と共にいなければならない、というお話でした。
授業ではイギリスのスコットランドの女王、Mary Stuart のお話でした。
私は高校時代は日本史専攻で、しかもあまり歴史は得意ではなかったのでこの方を知りませんでした。
若い頃は鬘やドレスを沢山持っていたけれど、プロテスタントが力を持ってくると大変な勇気と強さを見せた方だったそうです。
プロテスタントになってしまえば楽だったでしょうが、カトリック信仰を守り続けた方、列聖はされていませんが、長い牢獄生活で苦しみのあまり潰れてしまわず、信仰と勇気を見せた方、素晴らしい方がおられたのですね。
プロテスタントは殺すばっかり、しかしMary Stuart は殉教者の側だったので、多くのプロテスタントがカトリックに戻り、イギリスのハイランド地方やリヴァプールにはカトリックが残っていた、というお話でした。
シェイクスピアはカトリックで、「マクベス」はMary Stuart の死刑執行令状にサインしたエリザベス1世の話が元である、というのは大変興味深かったです。
やはり知る事は楽しみでございますね。
授業の後は2人の方がカルメル山の聖母のスカプラリオをお受けになりました。
お恵みにより、新たにマリア様の衣をお受けになったのはこちらにとっても大いなる喜びでございます。
少し早めに終わり、新幹線に乗ったのですがやはり帰りも15分程遅れました。
大阪でも雪がちらほらとしておりました。
カトリックはV II の後、Novus Ordo Missae を作成するにあたり、東方正教会の典礼を参考にしました。
その証拠に、Novus Ordo の堅振のFormula は東方正教会のそれです。
Church of England (Anglican)は独自の礼拝式を作るにあたり、東方正教会の典礼を参考にしたそうです。
最初に御ミサの祭壇をテーブルにし、対面式にしたのはAnglican です。
Novus Ordo の典礼暦は地方教会の聖人達が全教会で祝われていますが、Anglican のThe Book of Common Prayer ではイギリスゆかりの聖人だけが典礼暦に載せられています。
(私はCambridge University Press のThe Book of Common Prayer を"対Novus Ordo Missae" の研究用資料として持っております。ちゃんと首長であるエリザベス女王の紋章が付いております。多分円高でなければ、絶対に手に入れないでしょう。)
おそらく全世界のAnglican の典礼暦は共通でしょうから、イギリスという"地方"の聖人達が全世界のAnglican Communion で記念されているのはNovus Ordo と似ていませんでしょうか。
Church of England はThe Book of Common Prayer ではなく、新しくCommon Worship を導入しました。
その中ではNovus Ordo Missae の第二奉献文にあたるヒッポリトゥスの典文を導入、聖書朗読はN O と同じ3年周期になったそうです。
(私にはこの3年周期のやり方は冗長で、マテオ、マルコ、ルカの各福音書が、全く相互に関連の無い別々の文書のように思えます。)
そのCommon Worship に反対し、The Book of Common Prayer 保持を訴えているのは、最もカトリックに近いと言われていたAnglo
Catholic です。(Anglo Catholic の使うAnglican Breviary は、何と聖ピオ十世の聖務日課とThe Book of Common Prayer の複合です。http://www.anglicanbreviary.net/index.html)
Anglican では礼拝は十字架に向かう伝統的な東面式、信者に向かう対面式と2つありますが、これはSummorum Pontificum の聖伝の御ミサとNovus Ordo Missae の両立に似ていませんでしょうか。
Novus Ordo Missae はAnglican を猿真似、Anglican はNovus Ordo Missae を猿真似、Anglo Catholic はその猿真似反対、これは一体どういう事でしょう。
私もこの文章を書いていて、一体V II 体制は何だったのだろう、と途方に暮れております。
Anglican がカトリック寄りになるのなら、もしV II 自体がトリエントや第一バチカンのようなまともな公会議であったら、Anglican がカトリックに帰るきっかけになったのではないでしょうか。
V II でカトリックが軟化したから寄って来た、というのなら、何故Anglo Catholic は帰正せず、そのままの状態なのでしょう。
Anglican Benedictine 、Anglican Franciscan 、Anglican Dominican とはどんな状態なのでしょう。
創立者達は偉大なカトリックの聖人達、例えば聖ドミニコは異端者を改心させる為に一生を捧げた聖人ではないでしょうか。
Anglican Dominican などは大いなる矛盾です。
結局V II 体制では、お互いがお互いを真似しあって、実りも終わりも無い、果てしない対話だけに終わるのではないでしょうか。
やはりこの状況を打開するには、聖伝への謙遜な立ち返りしかございませんね。
御ミサの宝は豊か、準秘蹟は豊か、信心は豊か、何てカトリックは豊かなのでしょう。
3月もまた豊かな御ミサについて御報告致します。
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【2月の東京での月曜日の朝のミサ聖祭の報告】
+ Pax et Bomun!
敬愛なる霊父様
今朝の御彌撒参祷者は10名(男5名・女5名)でした。
敬愛なるシャザル神父様は福音奉読の後、短い御説教を英語で為さって下さりましたが、通詞の方が居らっしゃらなかったので、不肖なる罪僕には皆目見当も付きませんでした、言語に堪能な才の在る御方が概要を報告して下さると思います。
報告迄。
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【3月9日金曜日の大阪でのミサ聖祭の報告】
アベマリア!
今日は、14人の方が御ミサに与るおめぐみをいただきました。天主様に感謝致します!!
シャザル神父様は、御ミサの前におととい緊急入院されたYさんの病院にお見舞いに行かれ、病者の祝福をして下さいました。
また、ミサの後にはHさんのお母様に御聖体をお授けに行かれました。シャザル神父様の御聖務と御親切に心から感謝致しますm(__)m
【3月10日土曜日の大阪でのミサ】
アベマリア[☆]
小野田神父様こんばんは。今日の御ミサには、24人の方が与るおめぐみを頂きました。デオグラチアス!
御ミサの後、皆様の差し入れをシャザル神父様と皆で頂きました。その後のカテキズムでは、堅振について教えて頂きました。
と、ここまではよかったのですが、シャザル神父様を新幹線までお送りして、東京駅で待機して下さる方にバトンタッチをする予定だったのですが、私の説明が不十分だったため、お二人が行き違い、結果神父様を1時間以上行方不明にしてしまいました。申し訳ありません(T_T)
ロザリオを唱えたら、神父様発見の連絡をうけました。マリア様、ありがとうございました!!以後絶対にこのような事のないように、もっと気をつけます!
本当にすみませんでした!!!(T_T)
今日は寿命が縮まりました・・・・(>_<)
反省と、感謝のうちに。
【3月11日の東京でのミサ聖祭の報告】
お説教では、昨年の大震災に関して、歴史上では世界の様々な国で数多くの自
然や人間の手による災害があったこと、日本においても第二次大戦や近時の堕
胎によってもっと多くの人が亡くなっていること、など、神様がこのような災
害の起こる事を許される神秘についてのお話がありました。
Chazal神父と近くの回転寿司店でお昼をとった後、2時ごろからChazal神父に
よる聖トマスによる秘蹟入門の講話がありました。全ての秘蹟の原因は主の御
受難にあり、その形は人間の為に手に入りやすく、また人間が理解しやすいよ
うな物質を用いたものであって、その目的は人間が永遠の生命を得るためであ
るが、現代のカトリック教会ではこの原因と目的とに関して誤った説がはびこ
っているとのご説明がありました。
その後夕べの祈りを捧げて終了しました。
ミサの参列者数
男: 17人(内、子供1人)
女: 16人(内、子供3人)
計: 33人(内、子供4人)
霊的講話の参加者数
計: 8人
夕べの祈りの参加者数
計: 5人
P.S.
1. 近所に住んでおられるという未信者の女性が初めてミサに来られました。
2. 今日は久しぶりに小さい子供がミサに参列していました(家族全員で参加
できたAlexの5才と2才の二人のお子さんです)。
【3月12日月曜日の朝のミサの報告】
+ Pax et Bomun!
マリア!
敬愛なる霊父様
今朝の御ミサ聖祭の参与者は、8名でした。
お説教して下さいましたが、余り判りませんでした。
以上、報告申し上げます。
マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)