チュールにさらば
残念ながら! 1962年 7月には、聖霊司祭会の総会があった。総会では 7月 26日予想どおりルフェーブル大司教が新任総長に選出された。 5月 14日から 6月 7日まで司教は自分の司教区で堅振の秘蹟を授けに司教区を巡回しており、2,000人以上の子供達と青少年たちにキリストの軍人となる秘蹟を施していた。
総会が終わると直ちに、すなわち 8月 14日にコレーズに戻って来た。15日にはラカバンで別れの挨拶をし、16日にはボリュウで送別式をした。17日にはチュールの知事と市長に別れのあいさつをして司教座大聖堂参事会 (chapitre cathedral) 及び小教区主任司祭たちのための集まりを開いた。そしてルフェーブル大司教は遂に 8月 18日司教区を去ってパリに赴いた。
しかし自分の約束を守る彼は、コレーズ出身である教皇インノチェンテ六世 (Innocent VI) 逝去 600周年をの折りにコレーズから来た永遠の都市ローマまでやって来た巡礼団を喜んで迎え入れた。
ルフェーブル大司教は 8月 29日カステル・ガンドルフォ (Castel Gandolfo) にて彼らのためにヨハネ二十三世の教皇謁見を取りつけた。謁見の終わりに、ルフェーブル司教は巡礼団長であったモンシニョール・モネージェ (Moneger) とともに教皇に近づいてこう言った。
「教皇聖下、聖下は私をチュールに任命されましたが、私は死ぬまでそこで余生を過ごすことになるのだと思っていました。しかしご覧下さい、聖下は私が聖霊司祭会総長に選出されたことを承認なさいました。」
ヨハネ二十三世は答えていった。
「それがあなたの同僚たちの望みですから、この望みを尊重しなければなりません。」
[1997年4月8日、モンシニョール・モネージェ (Moneger) とのファブリス・デレストル神父との会話より]
モンシニョール・モネジェ (Moneger) の証言がこの章を締めくくるのに役に立つだろう。巡礼団がローマのオスティエンセ (Ostiense) を去る時、ルフェーブル大司教が別れのあいさつをしに来た。彼らが汽車に乗車する時、お土産をあまりにも多く買いすぎたのだろう或る女性が一人、えっちらおっちら自分のかばんを持って、司教の近くを通った。大司教は彼女かばんを持ってやり、彼女の客車番号を尋ねた。そしてデリケートで親切な愛徳に満ちた態度で、列車の彼女を席まで荷物を運んであげていた。
(第11章 了 第12章に続く)
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【関連記事】
第11章 チュール時代の小さなエピソード
I. 美しく小さい司教区
II. シテ・カトリックと司教
III. 信頼回復
IV. 特別な存在
残念ながら! 1962年 7月には、聖霊司祭会の総会があった。総会では 7月 26日予想どおりルフェーブル大司教が新任総長に選出された。 5月 14日から 6月 7日まで司教は自分の司教区で堅振の秘蹟を授けに司教区を巡回しており、2,000人以上の子供達と青少年たちにキリストの軍人となる秘蹟を施していた。
総会が終わると直ちに、すなわち 8月 14日にコレーズに戻って来た。15日にはラカバンで別れの挨拶をし、16日にはボリュウで送別式をした。17日にはチュールの知事と市長に別れのあいさつをして司教座大聖堂参事会 (chapitre cathedral) 及び小教区主任司祭たちのための集まりを開いた。そしてルフェーブル大司教は遂に 8月 18日司教区を去ってパリに赴いた。
しかし自分の約束を守る彼は、コレーズ出身である教皇インノチェンテ六世 (Innocent VI) 逝去 600周年をの折りにコレーズから来た永遠の都市ローマまでやって来た巡礼団を喜んで迎え入れた。
ルフェーブル大司教は 8月 29日カステル・ガンドルフォ (Castel Gandolfo) にて彼らのためにヨハネ二十三世の教皇謁見を取りつけた。謁見の終わりに、ルフェーブル司教は巡礼団長であったモンシニョール・モネージェ (Moneger) とともに教皇に近づいてこう言った。
「教皇聖下、聖下は私をチュールに任命されましたが、私は死ぬまでそこで余生を過ごすことになるのだと思っていました。しかしご覧下さい、聖下は私が聖霊司祭会総長に選出されたことを承認なさいました。」
ヨハネ二十三世は答えていった。
「それがあなたの同僚たちの望みですから、この望みを尊重しなければなりません。」
[1997年4月8日、モンシニョール・モネージェ (Moneger) とのファブリス・デレストル神父との会話より]
モンシニョール・モネジェ (Moneger) の証言がこの章を締めくくるのに役に立つだろう。巡礼団がローマのオスティエンセ (Ostiense) を去る時、ルフェーブル大司教が別れのあいさつをしに来た。彼らが汽車に乗車する時、お土産をあまりにも多く買いすぎたのだろう或る女性が一人、えっちらおっちら自分のかばんを持って、司教の近くを通った。大司教は彼女かばんを持ってやり、彼女の客車番号を尋ねた。そしてデリケートで親切な愛徳に満ちた態度で、列車の彼女を席まで荷物を運んであげていた。
(第11章 了 第12章に続く)
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第11章 チュール時代の小さなエピソード
I. 美しく小さい司教区
II. シテ・カトリックと司教
III. 信頼回復
IV. 特別な存在