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2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

日本を聖母の汚れなき御心に奉献する祈り (2017年聖母の被昇天に執行)をご紹介します

2017年08月31日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ファチマ100周年を記念して、今年の8月に聖母小黙想会を行いました。黙想会のクライマックスは、大阪でのマーチフォーライフを兼ねた聖母行列でした。聖母行列の終わりに私たちは「日本を聖母の汚れなき御心に奉献する祈り」を唱えました。
聖母の汚れなき御心への奉献

 世界中の「聖母の汚れなき御心への奉献」の運動に連なる形で御捧げしました。今回は、特別に次のような祈りを作って唱えましたので、愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介します。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


日本を聖母の汚れなき御心に奉献する祈り
(2017年聖母の被昇天に)


【導入部:聖母から受けた恵みと愛とを思い起こす】

聖母の汚れなき御心よ、1549年、御身の被昇天の大祝日に、わが祖国は、真(まこと)の唯一の救い主の福音を伝える聖フランシスコ・ザベリオの到来を喜びたり。地の果てにある日の沈むポルトガルから、極東にある日の出(いず)るわが国まで、正義の太陽イエズス・キリストの光は届けられたり。聖フランシスコ・ザベリオが日本に上陸する15年前、やはり被昇天の大祝日に、パリのモンマルトルでイエズス会が結成された時、御身は彼を喜びと希望とで満たし給えり。御身がこのイエズス会司祭を送り給うたのは、巡礼者として聖地エルサレムへ、にはあらず、教皇パウロ三世の公使として東洋の果てへ、になりし。

被昇天は、光と希望の夜明けを告げる幸せなる明けの星のごとく、わが祖国にとりて煌煌とかがやけり。御身は、わが日本に、赦しと、命と、喜びと、平和と、幸せとを与えることをのみ望み給えり。その慶びの日の後、我が祖国のあまたの先祖同胞は、高貴なる者も卑しき者も洗礼の恵みを受け、天主の養子となり、御身の御体と御血とに養われ奉れり。多くの貴族の子弟らは、イエズス・キリストの司祭となり、或いはローマに、或いはエルサレムに行く恵みをも得たり。分けても数十万の無数の老若男女は、1597年の26人を初穂として、自らの血を聖子の血に合わせ、殉教の誉れの冠を頂き、天国へと直行せり。大司祭の御母にして、天の門よ、御身は、われらの救霊のため特別の愛もて祈り給えり。

御身の御取り次ぎにより、わが先祖は、イエズス・キリストへの信仰の恵みと天主の御助けとにより、祈りを愛し、お上(かみ)に従い、従順・忠実たり、隣人には福祉と憐れみをほどこし、迫害するものを赦し、主の教えを全うせり。雲仙の殉教者らは、「いと尊き御聖体は讃美せられさせ給え!」と叫びつつ、その玉の緒を主に返しけり。島原では撃たれて飛び来る弾丸(たま)を、御身のロザリオの珠(たま)にして祈り奉れり。御身は、西坂で最初の穴吊りの責めを受けた福者ニコラス福永を訪れ、慰め、励まし給えり。福者福永の最後の言葉は、聖母マリアの連祷なりし。殉教者の元后よ、御身は我が祖国に多くの恵みを祈り給いたり。

わが祖先にとりて最も残酷なる拷問は、かくも愛する母の御影(ごえい)を毎年足で踏ませられ、御身に侮辱を加えさせられることなりし。われらのために十字架に付けられたる聖子イエズス・キリストと、主の死を悼み主を胸に抱く母の御姿を踏むは、いかに心苦しきことなりしぞ。キリスト者が迫害されし時、御身も、愛する子らとともに苦しみ給いしなり。

司祭不在の長い年月の間、隠れたる信徒らは、御身の御像を隠し持ちつつ、御身の聖なるロザリオを愛し、喜びと苦しみと栄えの玄義を黙想して、これを良く唱える恵みを得たり。御身こそ、司祭の代わりに、われらが先祖らを慰め支え給えり。日本の各地に残る多くのキリシタン遺物が、彼らの御身への愛を雄弁に物語るなり。

御身は、イタリア人シドッティ神父に日本宣教の望みを起こさせ、1708年、屋久島に到着させたり。神父が日本に持って来たるは、悲しみの御身の御影(ごえい)なりて、慰めの無い悲しみとカルワリオの苦しみとを捧げる涙の御身の御姿(みすがた)なりし。師がキリシタン屋敷の地下牢で殉教した後に、今でも東京国立博物館に残されているは、日本の子供たちのために悲しみ給う御母の涙なり。

御身は、日本への宣教師フォカード師に知恵を息吹き給いし。キリシタン禁令のただ中、殉教の血に浸され赤く染める300年を経て、ついに1844年の幸いなる聖母聖月の最初に、日本の那覇にて、師がわが祖国をかたじけなくも捧げ奉りたるは、正に、聖母の汚れなき御心に対して、なり。「無原罪の御孕り」なる御身は、1856年日本の建国記念の日を選び、フランスのルルドで聖ベルナデッタにお現れになり給うた。御身は、フォルカード司教をフランスのヌヴェールの司教として、聖ベルナデッタが修道誓願により御身に捧げられるのを司式しするを計らい給えり。

1865年3月17日、御身は、その美しき御像の足元に、迫害を逃れんとて潜伏していた信徒らを招き寄せ給いし。「サンタ・マリアの御像はいずこ?」 彼らは、御身を見て、まさしくこれぞ!サンタマリア様!聖子イエズス様を抱き給う!と喜び、自らの信仰を明かす秋(とき)を得たり。子らが母を見つけた喜びなりしぞ。彼らがたとえ「旅」に流されんとも、御身は流刑の信徒らを訪れ、優しき母として津和野で現れ、慰め給いたり。

御身は、今より100年前の1917年に、ポルトガルのファチマにて、ご自分の汚れなき御心の神秘を、われらに垂(た)れて諭(さと)し給えり。同じ年に、おお、汚れなき聖母(インマクラータ)よ、御身はご自分のしもべ聖マキシミリアノ・コルベに燃える望みを抱かせ、御身のために捧げられし騎士会をローマで創立させ、このしもべをわが祖国に送り給えり。

1945年、御身の被昇天の大祝日を準備しつつ、原爆を受けたる長崎の、多くの修道女らとカトリック信徒らとは「み母マリア、身も心もとこしなえに、献げまつる!」と息も絶え絶えに歌いつつ、死の苦しみを愛を込めて御身に捧げ奉れり。戦争終結のために、ファチマの聖母なる御身に、夜を徹して祈る司祭も多かりし。わが祖国を愛する信徒らは、日々祈りと犠牲とを捧げ、平和のために祈りたり。長崎カトリック信徒代表パウロ永井隆博士は、慰霊祭に弔辞の弁にかく言えり。
「日本は聖母に献げられた国であり、吾浦上の天主堂もまた特に聖母に献げられたものであることを想い出すなり。・・・いくた殉教の血を流しつつ四百年、正しき信仰を守り通したわが浦上教会こそはまこと世界中より選ばれて、天主の祭壇に献げられるべき潔き羔の群れではなかりしぞや。・・・浦上教会が世界中より選ばれ燔祭に供えられたことを感謝致し奉る。」

かくて、御身の被昇天の大祝日に、御身の御取り次ぎにより、わが祖国は、終戦の恵みを得たり。日本の司教団はこれを直ちに認め、一致団結して日本を御身の汚れなき御心に奉献し奉れり。御身の被昇天の祝日は、天主への讃美にわれらを招く鐘が教会に鳴り響くごとく、わが祖国の上に、平和を告げて鳴り響きたり。終戦の年に鳴り響いた長崎の鐘は、正に御身への讃美の歌となりたり。1951年の御身の誕生日には、日本はサン・フランシスコ条約を締結し、戦争状態は法的に終了し、日本国民の完全な主権は承認されたり。

御身は、1975年の最初の土曜日から、1981年9月15日の悲しみの聖母の記念日まで、我が祖国の秋田の地に来たり給うて、ファチマのメッセージを繰り返し伝えつつ、共償の涙を、101回にわたりて流し給えり。日本の国民の救霊のために苦しまれた涙にして、それにもかかわらず母の愛が冷淡に無視されていることを歎(なげ)く涙なりしぞ。

【奉献】

ああ慈悲深き聖母の汚れなき御心よ、
至聖なるイエズスの聖心の前に於て全能の御心、
何人たりともその祈祷の空(むな)しかりしを覚えることなき御心よ、

いと潔きあわれみの御母、平和の元后なる聖マリアよ、われらは聖なる教会の導きに従い、今日、日本および日本国民の、御身の汚れなき御心に対する奉献を更新し、そのすべてを御身の保護に委ね奉らんと欲す。

今日、ファチマ100周年の幸いなる御身の被昇天の大祝日において、
イエズス会士なる教皇フランシスコの下で、この日に御身が送り給うた聖フランシスコ・ザベリオを思いつつ、
日本の公式の且つ聖なる指導者なる司教らの、密かなる願いとその意図(こころ)を汲み、
日本の先祖たちから脈々と続く、御身に対する愛と信頼と奉献との聖なる忠孝の伝統を続けんがために、
御身の聖子の真(まこと)の教会なるカトリック教会に属する聖ピオ十世会、その総長により、日本の霊魂を緊急援助・司牧するを正式に命じられた担当司祭として、
自分の力と権能の及ぶ限りにおいて、
御身の愛されし子供にして御身のしもべとして、
ここに、御身の汚れなき御心になされた日本の国とその国民の奉献を、荘厳に更新し奉る。

われらは、われらの全てを、肉体も霊魂も、能力も感覚も、人生の全ての悲しみも喜びも、われらの持てる全てを、われらそれ自身を、われらが愛する全てを、御身にことごとく捧げ奉る。

【奉献の結果:聖母の保護のもとに入る・聖母は自分の所有物として守る・受動的態度】

願わくは聖母、憐れみの御まなざしもてわれらの心をみそなわし給え。われらを御身の子供として受け入れ給え。われらが弱き手より、御手(みて)の中に、日本を受け取り給い、御身ご自身の所有物としてこれを守り保護し給え。われらの愛する御母よ、われらを統治し給え。そは、イエズス・キリストの外においては、救いはありえぬがゆえに、霊魂らを悪魔の手から奪い取り、イエズスが日本において、統治し、しろしめし給うためなり。

ファチマの聖母よ、御身が、わが祖国への愛のためになしたことを思いだし給え。日本をイエズスに与え、日本を救い給え。イエズス・キリストにおいてわれらは真理と生命と平和を見いだすがゆえなり。

御身の汚れなき御心が、日本に住む全ての人々と世界にいる全ての日本国民にとって、若きも老いたるも、健康なる者も病の者も、熱心なる者も罪を犯した者も、また将来の子供らにとっても、千代に八千代に、天主へと導く道とならんことを。

【聖母の取り次ぎを求める】

われらが聖母よ、日本のために祈り、聖子に取り次ぎ給え!

罪の概念を失わせんとする、限度を知らぬ不道徳と不潔の津波から、若き青少年たちを守り給え。われらが、イエズスの御聖体における御血に養われ、百合のような貞潔の徳を育てんがために助け給え。力強き童貞よ、われらのために祈り給え!

日本において「戦後」直後にはじまった嬰児大虐殺の戦争を赦し給え、且つこれを速やかに終わらせ給え。日本民族が御身を知らず、闇に住むのを、憐れみ給え。

聖子イエズス・キリストの福音の輝く光を、わが日の本に燦然と輝かせ給え。聖子の真の御教えに基礎をおく文明を受け入れるを得しめ給え。キリスト信者の助けよ、われらのために祈り給え!

聖母よ、日本のために取り次ぎ給え!善人でさえ滅びの危険がある情欲と疑いのこの秋(とき)において!

日本の国民を、聖子への信仰において、カトリック教会への愛において、聖徳の高い望みにおいて、秩序の遵守において、また兄弟愛において、全て一つにまとめさせ給え。平和の元后よ、われらのために祈り給え!

われらの心に、天主を愛する愛の火を燃え立たしめ給え。願わくは、イエズスの聖心の御国が、御身の汚れなき御心の御国と共に、日本に来たらんことを。われらの元后にして母なる聖母よ、われらが御身を愛し、御身に奉仕し、御身に真に奉献された生活を送ることにより、われら日本国民全てがついに至聖なる三位一体との永遠の至福に至るにふさわしき者とならんことを。

【日本司教団の奉献の祈り】【奉献の結果:聖母の助けにより、聖母のものとして、聖母のために、苦しみを捧げる聖母にならう・能動的態度】

願わくは聖母、御あわれみの御心をひらきて、われらの願いを聞き給え。

われら今、この世のすべての苦しみ、悩みを雄々しく堪え忍び、そを世の罪の償いとして、天主に捧げ、その御怒りをなだめ奉り、わけても御身の汚れなき御心にならいて、主の御旨を重んじ、身を清く持して、聖なる一生を送らんと決心す。

願わくは聖母、力ある御手をのべて、われらの弱きを助け給え。
願わくは、御身、慈母の愛もてわれらを護り給え。

【聖母の汚れなき御心のミサの集祷文】

天主の聖母、われらのために祈り給え。
キリストの御約束にわれらをかなわしめ給え。

祈願 全能永遠なる天主、主は童貞聖マリアの御心のうちに聖霊のいみじき御宿をしつらえ給いたるにより、願わくは、御憐れみをたれて、かの汚れなき聖母の御心に日本を捧げ奉りたるわれらをして、主の聖心にそいて生くるを得しめ給え。われらの主キリストによりて願い奉る。アーメン。


巡礼者の方から頂いたファチマ・ローマ巡礼のレポートを、さらにご紹介します SSPX Fatima Rome Pilgirimage 2017

2017年08月30日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ファチマとローマとへの国際巡礼に参加された別の巡礼者の方からご報告をいただきました。愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。

 次の聖伝のミサは、次の通りです。
大阪では、初金、初土曜日のミサがあり、聖母の誕生日の祝日(9月8日)にミサがあります。
東京では、主日が聖ピオ十世教皇の祝日(9月3日)に当たっております。
第1週と第2週に続けてミサがあります。ご注意ください。

【大阪】
   9月 1日(初金)午後5時半 ロザリオ及び告解
            午後6時 ミサ聖祭

   9月 2日(初土)午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

【東京】
   9月 3日(主) 証聖者教皇聖ピオ十世会の祝日 
            午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

   9月 4日(月) 聖霊降臨後の平日(4級)緑
            午前7時 ミサ聖祭


【大阪】
   9月 8日(金) 童貞聖マリアの御誕生(2級祝日)白
            午後5時半 ロザリオ及び告解
            午後6時 ミサ聖祭

   9月 9日(土) 聖母の土曜日(4級)白
            午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

   9月10日(主) 聖霊降臨後第14主日(2級)緑
            午後5時半 ロザリオ及び告解 
            午後6時 ミサ聖祭 

   9月11日(月) 聖霊降臨後の平日(4級)緑
            午前6時半 ミサ聖祭 

【東京】
   9月10日(主) 聖霊降臨後第14主日(2級)緑 
            午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

   9月11日(月) 聖霊降臨後の平日(4級)緑
            午前7時 ミサ聖祭

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

この度は、ファチマ・ローマ巡礼を引率して下さり本当にありがとうございました!!

ファチマ巡礼前には聖母小黙想会を大阪で開いて下さり、ファチマのマリア様の御出現の神秘を黙想してから巡礼に行く事ができ、とても大きなお恵みでした。

シュテーリン神父様が最初の天使の御出現の場所、バリニョスの8月19日のマリア様の御出現の場所、2回目の天使の御出現の場所など、その場所毎にお話しをして下さり、ここが今までずっとお話して下さっていた正にその場所なのだと思うと、深い感動に包まれました。

私たち日本人のために小野田神父様はその都度日本語に翻訳して下さり、本当に感謝致します。

8月19日の聖ピオ十世会公式の巡礼日には、日本グループは着物を着ている方が多いという事で、何と1万人が集まる屋外教会の一番前で、聖歌隊の方たちのすぐ傍で御ミサに与ることができ、バリニョスのマリア様の非常な御恵みを感じました。フランスの聖歌隊の方々の歌声は本当に心が天に上がるような非常に美しいものでした。

8月20日にはフェレー司教様司式の司教荘厳ミサに与ることができ、またロシアを聖母の汚れなき御心に奉献する祈りに与ることができ、バリニョスのマリア様の前で司教様方とご一緒にロザリオを唱える事ができ、またシュテーリン神父様の指揮の下無原罪の聖母の騎士の奉献の更新もでき、祝福もたくさん頂き本当にお恵みでした。バリニョスに辿り着くまでの道のりは遠く辛く感じましたが、アグネスさんが「弱カルワリオだ」という事を仰っていて、「本当にそうだ」と思い、拙いながらもイエズス様の苦しみに私たちの苦しみを添えて御捧げする事ができる喜びを感じました。

バリニョスの前ではフェレー司教様と直接お話しする事ができ、司教様は「昨日と今日着物を着ていたね。見ていたよ。」「暑かったでしょう」という事を仰って下さり、アグネスさんが「マリア様への犠牲です」とお伝えすると、「あぁ、その通りです」という事を仰って下さったようです。

バリニョスからの帰りの道行きでも、ティシエ・ド・マルレ司教様に日本グループがご挨拶すると、少し考えられた後、「ニッポン!!」と仰って下さいました(*^-^*)そして道中にも関わらず、「Benedictio Dei omnipotentis(スペルが不安です(;_;))…」といきなり本格的な祝福を与えて下さいました。体調がすぐれない為に、本当は来たくても来る事ができなかった日本の方々の分も、マリア様はお恵みをお与え下さっていると感じました。

そして個人的に今回の巡礼で一番嬉しかった事は、8月22日の聖母の汚れなき御心の大祝日にファチマで歌ミサに与ることができ、そしてバジリカのシスタールチアと聖ジャシンタのお墓の前でお祈りをしてから、コヴァ・ダ・イリアのマリア様の御出現の場所で、日本とその信徒とその家族を聖母の汚れなき御心に奉献されるその瞬間を目の当たりにできたことです。(更に個人的にはそこで聖ピオ十世会の第3会会員に入会できた事です♪♪(o^^o))

ファチマ100周年のこの日に日本をマリア様の汚れなき御心に奉献して下さった小野田神父様、そしてそれができるように御摂理を感じずにはいられないように取りはからって下さったファチマのマリア様に心から感謝致します。デオ・グラチアス!!



ラテン語典礼 ローマ聖務日課 2017年9月の聖務日課をKindleの中に入れるためのmovi ファイルをご紹介します

2017年08月30日 | カトリックとは
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 レネー神父様が作って下さった大変良くできた聖務日課のファイルを愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。レネー神父様のために、感謝を込めて天使祝詞をたくさん唱えて下さい。

 2017年9月分のローマ聖務日課のmoviファイル

I am very happy to be able to share a well done file in movi format in order to pray the Divine Office (Breviary) during the whole month of September 2017. This was made by Rev. Fr. Laisney. Please offer prayers for him as well while you are praying with his file.

 Breviarium Romanum mensis Septembris anno MMXVII


 天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

ロザリオの十字軍 日本から今までの総計で、ロザリオ23,368環、犠牲 63,049回が報告されました

2017年08月30日 | ロザリオの十字軍
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

ファチマ巡礼が終わって大阪の聖母の汚れなき御心聖堂に戻ってみると、ロザリオの十字軍の報告が郵送されていました。或る方は、2016年8月15日から2017年8月22日までの毎日の記録を送ってくださいました!その総計は3023環で、本当に多くの心のこもったロザリオを感謝します!

2017年 8月 30日現在、
日本から今までの総計で、ロザリオ23,368環、犠牲 63,049回が報告されております。天主様に感謝!愛する兄弟姉妹の皆様のご協力に感謝します。


マニラからは総計として、ロザリオ338,024環、犠牲132,645回が報告されています。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】
皆様にご協力頂いております、聖なるロザリオの十字軍!!♪♪7月分の御報告を致します♪

           聖なるロザリオ!!♪♪  犠牲

シスター         93 環          
ヨゼフ マリア      60 環        0回
マリア          30環       620回
アンナ           31環      200回
マリア・ルチア        4環 
マリア           31環      310回
アリア・ローザ      129環      310回
ヨゼフ・パウロ       93環       0 回
マリア・ヨハネ       95環      156回
マリア・テレジア      84環      186回
マリア           93環      465回
          計  743環     2247回 

以上です♪ どうぞ宜しく御願い致します♪ 

【報告】
聖なるロザリオの十字軍の御報告を致します

聖なるロザリオ 1環
犠牲    310回

【報告】
アヴェ・マリア インマクラータ!
ファティマ巡礼も無事に終わり私達は一足早く帰国致しました。
ファティマの二日間は大変実りある巡礼だったと思います。
7/16〜8/15最後のロザリオの集計は2人合わせて249環、
2016.8/15〜2017.8/15まで一年間の累計は2512環でした。
色々な方々からロザリオを貰えましたのでポケットの中、カバンの中、車の中、職場、色々な処に忍ばせていつでもロザリオを唱える事が出来ました。
いつでも何処でも御祈りする事の大切さをこれからも忘れず続けていきたいと思います。
SSPXの神父様方々、特に小野田神父様にはファティマ巡礼やロザリオ十字軍と大変実りある霊的指導を心から感謝致します。


巡礼者の方から頂いたファチマ、ローマ巡礼のレポートをご紹介します 【ローマ編】

2017年08月29日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ファチマとローマとへの国際巡礼に参加された巡礼者の方から、ご報告の続きをいただきました。愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。

 次回の日本での聖伝のミサは、次の通りです。

【大阪】9月1日(初金) 聖霊降臨後の平日(4級)緑
            午後5時半 ロザリオ及び告解
            午後6時 ミサ聖祭

    9月2日(初土) 証聖者聖ステファノ王(3級祝日)白
            午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

【東京】9月3日(主) 証聖者教皇聖ピオ10世(聖ピオ十世会では1級祝日)白 
            午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

    9月4日(月) 聖霊降臨後の平日(4級)緑
            午前7時 ミサ聖祭

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

ローマ巡礼での感想をお送りいたします。

特に聖ペトロ大聖堂は圧巻でした。想像をはるかに超えた荘厳さと美しさ、そして多くの聖遺物があり、とても半日で見て回る事は出来ませんでした。
朝7時半ごろにヴァチカン市国へ入場した時は、観光客の姿もほとんどなく、広場へ出ると静寂の中に朝陽が半分くらい照らし出す美しい聖ペトロ大聖堂が目に飛び込んできました。
大聖堂へ入ってすぐに、聖ピオ十世教皇様のご遺体が眠る祭壇へと案内され、小野田神父様のミサが始まりました。


聖人の聖遺骸の前にひざまずき、静かに進むミサ聖祭に感無量になりました。神父様の退場時に「サンテ・ピエ・デチメ」を歌いました。
今回の巡礼で歌った聖歌の中でも最も印象深く、感動的な聖歌のひとつになりました。
ヴァチカンはまだまだ見足らないので、いつかまた必ず来たいと思いました。







雪の聖母大聖堂にはイエズス様の黄金のいれものに入ったまぐさ桶が安置されていて、そこにイエズス様が横たわておられるのを想像しました。
天主の御母である聖母の栄光を表わすために建てられた教会にまぐさ桶がおかれていることになるほど合点がいきました。
ルカが描いた有名な「サルス・ポプリ・ロマーニ」を柵の間からみましたが、ちまたで見ていた写真やご絵より、ずっと美しいものでした。

コロッセオ横を通ってスカラ・サンタとラテラノ教会に到着したときには、ばててしまって全く頭が真っ白でお祈りも出来なかったことが残念で仕方がありません。
もし機会があれば、スカラ・サンタでのひざまずきの礼拝をぜひやりたいです。

巡礼に親子三人で参加された方がいらっしゃいましたが、2歳の赤ちゃんが巡礼中の疲れを吹き飛ばしてくれました。
赤ちゃんは、カトリックかるたをはっきりと暗唱したり、アベマリア♪をなんどもなんども熱唱したり、ひざまずいて手を合わせたりしていて、お兄さんはお兄さんでまれに見る優しい性格の方で、ご家庭でのカトリック教育の在り方がきちんとお子さんに現れていてるなあと感心してしまいました。
赤ちゃんをいつも抱っこしていたお母さんはさぞお疲れになったと容易に想像できますが、そのような様子を全く見せられず、赤ちゃんを抱いたままひざまずいて一心に祈られる姿に日本のカトリックの家庭の将来に明るさを感じました。

カタコンベでもミサでは迫害下のキリスト教徒たちのようにミサに与りました。当時は電気もなかったのでもっと暗く、緊張感があったのだろうと思いますが、長い月日の後に同じミサがそこで捧げられていることはカトリック教会が聖・公・一 であることの証明だと思います。
ミサの後にガイドさんが迷路のようなカタコンベの中をサッサと戻っていかれたので、出遅れた数名が途中で迷ってしまうのではないかとひやひやする場面がありましたが、それも良い思い出になりました。

ローマが、信仰の中心である事をほんとうに実感できた巡礼でした。
使徒たちが命を懸けて護り、表明した信仰と同じ信仰を、私たちも守り、伝えていきたいと思います。

至聖なるイエズスの聖心我らを憐み給え
聖母の汚れなき御心よ我らのために祈り給え

巡礼者の方から頂いたファチマ、ローマ巡礼のレポートをご紹介します 【ファチマ編】

2017年08月29日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 ファチマとローマとへの国際巡礼に参加された巡礼者の方からご報告をいただきました。愛する兄弟姉妹の皆様にご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

ファチマ、ローマ巡礼のレポートを簡単にお送りいたします。
とりあえず、ファチマからお送りします。

8月17日に大阪の聖母の汚れなき御心聖堂から、マリア様の汚れなき御心に見送って頂き、昨日27日に再び聖母の汚れなき御心聖堂でマリア様にお迎え頂いた、マリア様によって導かれた巡礼でした。夢のような10日間が過ぎ、今日から普段の生活に戻りましたが天国への巡礼がまだ続いていることを忘れずに天主様のお与え下さる十字架をすべて喜んで受け、ファチマの精神に生きることでこの素晴らしい巡礼で頂いた大きな御恵みに感謝を表したいと思います。

簡単に巡礼のスケジュールを振り返ってみたいと思います。

8月17日 
聖母の汚れなき御心聖堂での御ミサ の後、バスで関空へ
アムステルダム経由でリスボンへ
リスボン空港からバスでファチマのホテルへ
 ※順調なフライトではオランダ航空の乗務員の方々が大変親切で、親日的である事を初めて知りました。
 
8月18日
午前中、シュテーリン神父様の引率のもとにアジア管区の巡礼団は聖歌を交えたロザリオ行列をしながら聖地へ向かいました。
カベソの丘、ヴァリニョスの丘、ではシュテーリン神父様のお話を黙想しながら三人の牧童になった気分で小高い丘を歩きルチアやフランシスコとヤシンタの生家も訪れました。昼食を取った後、コヴァ・ダ・イリヤと、ファチマのバジリカを訪問して牧童三人のお墓でお祈りしました。
※日差しが強く、日中の暑さに初日からばててしまいました。このポルトガルの暑い夏に、三人の牧童たちは水を飲むことを犠牲として過ごしていた事を思い出し、彼らの偉業をあたらめて実感しました。フランシスコ、ヤシンタ、ルチアのお墓の前で深く祈る事ができたのは大きなお恵みでした。
ファチマの丘では他の巡礼者や聖ピオ十世会の他の管区の方々ともすれ違いましたが、アジア管区が一番どっぷりとファチマを黙想できたのではないかと思います。
シュテーリン神父様のお話をもとに時間を越えてファチマのご出現を深く回想できました。

8月19日 (土) ファチマの聖母の4度目のご出現の記念日
聖ピオ十世会の公式の荘厳ミサが前総長様のシュミットバーガー神父様司式で執り行われました。


日本の信徒たちは小野田神父様のご配慮と顔ききで、特別に祭壇近くのフランス管区の聖歌隊席の前に場所を頂き、多くが着物、袴姿で日本の信徒を代表して御ミサに参列しました。ミサの後、三名の司教様方に続いてヴァリニョスまで行列し、夕方から御聖体の徹夜礼拝がありました。残念ながら私はばててしまったので参加することが出来ませんでした。(T_T)

※荘厳ミサでは暑い日差しの中、日本の代表として正装である着物を着て、暑さと苦しさを犠牲として捧げる意向で公式ミサに参列しました。
フランスの聖歌隊は素晴らしく美しく、ミサをより荘厳に神聖に感じさせていました。さすがだなあと聞きほれてしまうほどでした。
日本の国旗が祭壇のテントの脇でよくなびいて、世界一シンプルで美しいといわれる意味がちょっと解りました。ミサの間中旗を持って立っておられた方は大変お疲れになったと思います。ご苦労様でした。
司祭入場の後、司祭席の最前列に居られた小野田神父様はいつもの笑顔とはうってかわって真剣な面持ちでミサに参列されていました。・・・






8月20日(主日)
主日のミサが、聖ピオ十世会総長様のフェレー司教様司式で荘厳に執り行われ、ミサの後には司教様かたがロシアの聖母の汚れなき御心へ奉献の更新をされました。
午後にはロザリオ行列があり、ヴァリニョスの丘で聖母の騎士会の奉献の更新もありました。
この日のフェレー司教様のお説教がとても素晴らしかったです。
聖母の汚れなき御心への信心が救霊の確かな道であり、希望である事を強調されました。
一番心に残ったのは十字架上のイエズス様の御目と、十字架の元のマリア様の御目がじっとご覧になっている霊魂のために、私たちは与えられた全ての苦しみを捧げなければならないという言葉でした。以前は道を外れていた自分自信を、イエズス様とマリア様が救霊を願ってじっと見つめていて下さっていた事を思い、感謝でいっぱいになりました。
また、30年前にルフェーブル大司教様がファチマでロシアの奉献をされていた事はしりませんでした。
同じ場所で今年三人の司教様方がロシアをマリア様の汚れなき御心に奉献して下さったので教皇様と全世界の司教様方がその義務を果たすお恵みを天主様がお与え下さるかもしれないと希望を持ちました。また、ロザリオ十字軍は終わったけれども、マリア様の勝利の凱旋まで熱心にロザリオを祈り続ければならないと思いました。
※フェレー司教様のお説教では、うまく言えないのですが、お声から「静かな強さ」という印象をうけました。ひと言ひと言がはっきりと静かに心に訴えかけているというか、聖霊のお恵みがお声を通して心に入ってくるというか、そういう感じでした。

8月21日
バスでサンターレンの奇跡のご聖体と、リスボンの聖アントニオの教会などを訪問しました。
サンターレンの教会では御聖体が安置されている香部屋まで長い列が出来ていたのですが、順番待ちをしていた聖ピオ十世会のドイツ管区の巡礼者の方々がひざまずいてお祈りや聖歌を歌って順番を待っておられたのが印象的でした。
※リスボンの聖堂に入るところ家族が気が付かないうちにカバンから財布を盗まれ、まわりにいた人たちも鞄のチャックを皆あけられていてとてもショックを受けました。すぐに聖アントリオ様の聖遺物の前で、財布を盗んだ人の改心を祈り、できれば財布が見つかるようにとお祈りしました。
日本に帰ってからリスボンの警察からメールがあり、財布が見つかったようです。さすがに現金は入ってなかったようですが、聖アントニオ様のお取次ぎの強さに驚いています。財布をすられた後、神父様はじめたくさんの巡礼者の同伴の方々からとても優しいお申し出やお心使い、ご親切を頂き、本当に感謝しました。
この場を借りてもう一度皆さまにお礼申し上げます。本当にありがとうございました。天主様が皆さまの愛徳に天国で大きく報いてくださいますように!

8月22日 聖母の汚れなき御心の祝日
ニュージーランドのクランシャウ神父様が御ミサを司式してくださいました。クランシャウ神父様のお説教でも、今が最後の時である事を確認し、聖母の汚れなき御心への信心が私たちに与えられた最後の希望であり、確かな希望である事を強調されました。
ミサの後、小野田神父様がコヴァ・ダ・イリヤで、日本と、日本の信徒、家族、ファチマの聖母の会を聖母の汚れなき御心へ奉献の更新をされしました。また、聖ピオ十世会の第三会員にも三名が入会しました。その後リスボン空港へ向かい、ローマへと向かいました。

※マリア様の汚れなき御心の祝日をファチマで迎えることが出来た事は今回の巡礼の中でも特に大きなこの上ない喜びのひとつでした。
前夜からフランス人のシスターと、ニュージーランド、中国、日本の聖歌隊が深夜までミサの聖歌の練習をし、当日に臨みました。
聖歌の練習の折にシスターがラテン語の意味とそこからイメージをどのように膨らませて歌うかを詳しく指導してくださったので、今までになく心を込めて聖歌を歌うことが出来たと思います。当日は小野田神父様も聖歌隊に加わられたので早朝ミサであるにもかかわらず、非常に力強い聖歌隊となりました。

ファチマの聖母ご出現100周年の記念の年、しかも第四回目の聖母のご出現記念日にファチマを巡礼する事ができた大きなお恵みを思うと、これから自分がどれだけ一生懸命すべてを天主様のために、イエズス様とマリア様をお慰めするために使わなければならないかと思います。
せっかくファチマにいるのに、暑さでばててしまったのであまりよくお祈り出来なかった自分が情けないです。
神父様方のスータンから汗で塩が噴出しているのを見て、自分の忍耐のなさを反省しました。


至聖なるイエズスの聖心我らを憐み給え
聖母の汚れなき御心よ我らのために祈り給え

聖ピオ十世会ファチマ・ローマ国際巡礼のご報告(その2) ローマ編

2017年08月29日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 8月22日、聖母の汚れなき御心の祝日に、私たちはファチマで聖母の汚れなき御心の祝日の歌ミサを執行しました。司式はニュージーランドのクランショウ神父様で、大阪とワンガヌイとダバオと中国とから構成される聖歌隊で素晴らしい歌ミサができました。

 ファチマを後にする前に、有志の方々と一緒に、ファチマの大聖堂の聖ジャシンタのお墓のもとでお祈りをしました。さらにファチマの聖母の御出現の場所に跪き、聖ピオ十世会(日本)を聖母の汚れなき御心に奉献する祈りを更新しました。また、聖母の汚れなき御心に日本を奉献する祈りを更新しました。

 その後、私たちはローマに行くためにリスボンの飛行場へと行かなければならず、ファチマの聖所を後にしました。私は、最後に日本の東京と大阪の全ての信徒の方々の名前の書かれた紙をその中に入れた金箔の聖母の汚れなき御心を、ファチマの聖母像のところに置いて(ファチマの公式の香部屋係の方にお願いしました)奉献しました。後に、それをまた返してもらって、今では、それは聖ピオ十世会大阪の聖堂にあるファチマの聖母像の首にかけられています。

 その夜に私たちアジア管区の一行(120余名)は既にローマに到着し、聖マリア大聖堂とテルミニ駅との近くにあるホテル・メディテラネオの宿泊しました。

 8月23日には、120余名は、40人ほどの三つのグループに分けられ、それぞれのグループに現地の観光ガイドさんと司祭が一人ずつついて、ローマ巡礼を行いました。

 日本からの私たちは、韓国や中国からの巡礼者たちと一緒になり、第1のグループを構成しました。私たちはグループごと順番に、聖ピオ十世会イタリア管区がローマ市内にもつ「シエナの聖カタリナ聖堂」でミサを捧げました。聖マリア大聖堂の近くで、プデンチアナ教会の通りに面し、地下鉄の駅のすぐ近くの交通の便の良いところにありました。小さな教会ですが、私は初めてそこでミサを捧げることができました。

 ローマ最初の日は、私たちのグループは、聖マリア大聖堂(雪の聖母の教会)に参り、ベトレヘムから持ってこられたイエズス様が生まれた時にそこに置かれたまぐさおけ、後陣にある有名な聖母の戴冠のモザイクなどのもとで祈りました。この大バジリカは、エフェゾ公会議の直後に、天主の御母である聖母の栄光をいや増すために大きく飾られました。

 聖マリア大聖堂の後は、聖プデンチアナ教会や聖プラクセーデ教会を訪問して祈りました。午後は、スカラ・サンタ(聖なる階段教会)、ラテラノ大聖堂、エルサレムの聖十字架教会を訪問しました。

 天正遣欧使節も、このような教会があちこちにあるローマを見て、大変驚いたことでしょうね。

 8月24日、ローマでの第2日目は、バチカンの聖ペトロ大聖堂に早朝から全員でお参りしました。三人の司祭らは、聖ペトロ大聖堂の脇祭壇でミサを立てる予約がしてあったからです。司祭たちのうちで一番年長であった、皆様のしもべが、年功序列で聖ピオ十世のご遺体が安置されている「聖ピオ十世の脇祭壇」でミサを捧げました。聖ペトロ大聖堂でミサを捧げたのはこれで二回目でしたが、初めて聖ピオ十世の祭壇で聖伝のミサを立てる特権を頂き、天主に感謝します。ミサ聖祭の後は、9時半まで「聖ペトロの信仰告白」のところ、すなわち教皇祭壇のすぐ前に跪き、私たちのグループ皆でロザリオ一環を捧げました。ロザリオの後は、現地ガイドさんの説明に従って聖ペトロ大聖堂を見て回りました。ガイドさんはフランス語とイタリア語を話される方で、私がグループの巡礼者の方々のために英語と日本語と韓国語に翻訳しました。

 特に何度聞いても印象的だったことを列記します。

(1)20世紀になってピオ十二世のもとで始められた考古学的発掘の結果は、聖伝の正しさを証明した。聖伝によって伝えられていた聖ペトロの墓の場所は、まさに、ミケランジェロの作ったクーポール(丸天井のドーム)の天辺から垂直線を下ろした地点にあった。

(2)聖ペトロ大聖堂の壁には、聖ベネディクトから始まって聖フランシスコ、聖ドミニコなど修道会の創立者たちが飾られて、カトリック教会を修道会が支えているということを示している。(聖ヨハネ・ラテラノ大聖堂には、十二使徒たちの巨大な像が柱にあり、カトリック教会の支柱は十二使徒たちであるということを意味している。)

(3)聖ペトロの司教座の入っている、倚子の形をしたブロンズの聖遺物入れは、二人のラテン教会博士と、二人のギリシア教会博士によって支えられている。聖アンブロジオと聖アウグスティノ(二人ともミトラ(司教帽)をかぶっている)、そして聖クリゾストモと聖アタナジオ(二人とも頭には何もかぶっていない)

(4)教皇祭壇を覆うバルダキノの柱には聖遺物が入っている。その周りの4つの巨大な柱には、4名の聖人たち(聖ヘレナ、聖ヴェロニカ、聖ロンジーノ、聖アンドレア)の巨大な像がある。その上にはそれぞれの聖人の聖遺物がある。(ただし聖アンドレアの聖遺物はパウロ六世がギリシア正教会に譲ってしまって無い)その上のモザイクには次の二つの文章が書かれている。Hinc una fides mundo refulgit. Hinc sacerdotii unitas exorditur. つまり「ここから唯一の信仰が世界を照らし出す。ここから司祭職の一致が由来する。」

 また、有名なマテオの一節がある。 Tu es Petrus et super hanc petram aedificabo ecclesiam mean et tibi dabo claves regni caelorum 「おまえはペトロである。そしてこのペトロの上に私は私の教会を建てよう。そしておまえに天の国の鍵を与えよう。」

(5)O Pastor Ecclesiae, tu omnes Christi pascis agnos et oves (おお、教会の牧者よ、おまえはキリストの全ての羊らと子羊らを牧す)は、ラテン語とギリシア語とで書かれており、普遍的な統治権を意味する。

 午後は、トランステベレ地域にある教会を訪問しました。聖マリア・イン・トランステベレ教会(聖母のモザイクが後陣にあり、正面には有名な幼きイエズスを養う聖母と十の童貞女が描かれているのですが、正面は修理中で見えませんでした)と聖チェチリア・イン・トランステベレ教会(聖チェチリアの生家に建てられた教会で、マデルノの彫った有名な聖女の像がある)です。


 8月25日金曜日、ローマでの第3日目は私たちのローマ滞在最後の日でした。午前中に、ラティスボンがカトリックに奇跡的に回心した教会であり聖マキシミリアノ・コルベ神父様が初ミサを立てられた「聖アンドレア・デッレ・フラッティ」に行きました。ラティスボンに現れた聖母の御像がある脇祭壇でロザリオを一環捧げ、無原罪の聖母の騎士の奉献の祈りを唱え、最後に100周年の聖歌を皆で歌いました。

 その後コロセウムに移動して見学し昼食を取りました。午後はローマの南にある聖セバスチアノのカタコンベの教会とローマの北にあるプリシッラのカタコンベを訪問しました。プリシッラのカタコンベは、アルスの聖司祭がその取り次ぎで奇跡を起こして有名な聖フィロメナのお墓があり、とても身近に感じました。プリシッラのカタコンベでは司祭は初代のキリスト者たちのようにミサを捧げることができました。


 8月26日はホテルの近くの聖ピオ十世会の教会で早朝6時にミサを捧げました。聖母の汚れなき御心の随意ミサをしました。すぐにホテルを発ち、ローマから帰国しました。帰国の直後は、出発点であった大阪の聖母の汚れなき御心聖堂で主日のミサを捧げ、これをもって私たちの巡礼の終わりとしました。しかし、天国への巡礼は続いています。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


聖ピオ十世会のファチマ国際巡礼のご報告 (その1) 2017年8月21日

2017年08月28日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 聖ピオ十世会のファチマ国際巡礼のご報告をいたします。

 8月19日と20日には、ファチマにおいて聖ピオ十世会の国際巡礼を行いました。約1万名が参加しました。

 私たち巡礼団は、8月21日に、サンタレンの御聖体の秘蹟の教会を訪問しました。

 リスボンにも行きました。リスボンに流れる河と河口の海を見ていろいろなことを思いました。日本に初めて到来した南蛮人がポルトガル人で、リスボンから出航しました。日本に聖福音を伝えてくれた聖フランシスコ・ザベリオもポルトガル王の下でリスボンから出航しました。そのリスボンに今いるのだ、と。

 天正遣欧使節も1582年(天正10年)2月20日に長崎を出港し、命がけの長い航海の後(二年半後の1584年8月)リスボンに到着しました。彼らはいろいろな都市を訪問しつつローマに行き(1585年3月ローマ到着)、1586年4月リスボンから帰路出航して長崎に(4年と3ヶ月後の)1590年7月に帰国しています。

 私にとってリスボンに行ったのは初めてでした。飛行機で大阪を発って、乗り換えは一回で、24時間以内で到着しました。私たちはリスボンからローマにも行きましたが、私たちは飛行機で移動し、飛行時間は2時間半ほどでした。それでも、迷子にならないようにしたり、スリに遭わないように注意したり、落とし物や忘れ物をしないように気をつけて、暑さ、疲れ、空腹、喉の渇き、様々な不便、日本の生活ややり方と違うこと、言葉の違い、など巡礼の旅は大変です。

 天正遣欧使節も、命がけの長い船旅、身の危険、盗難の危険、生活様式の違い、言葉の違い、大きな勇気と忍耐力、天主への信頼や犠牲の覚悟などが必要だったと思います。当時に日本からヨーロッパに大旅行をするには多くの資金が必要だったと思いますが、それ以上に、ヨーロッパに行くことを望む強い意志と使命感があったことだろうと思いました。

 彼らがリスボンに到着したとき、どれほどの感動と喜びがあったことでしょうか!リスボンからついにローマにたどり着いたときはどれほど大きな感謝があったことでしょうか!

(つづく)

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

かつて日本の司教たちが一致してした「聖母の汚れなき御心に日本を捧ぐる祈」が優れていること

2017年08月16日 | カトリックとは
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 今日は聖ヨアキムの祝日でした。聖ピオ十世会大阪の聖母の汚れなき御心聖堂では歌ミサが行われ、18名の方々がミサに参加されました。天主様に感謝!

 ところで、昨日は、聖母の被昇天でしたが、私たちは聖なる教会の導きに従い、聖母の汚れなき御心に対する日本の奉献を更新しました。



ファチマでは、聖母は教皇様が全カトリック司教たちと一致して、ロシアを「聖母の汚れなき御心への奉献」することをお求めになりました。

そこで今回、「聖母への奉献」とはどのようなことかを考察してみます。

まず「奉献」という言葉を考えてみます。ファチマでは Consecration (a consagração da Rússia a Meu Imaculado Coração)と言う言葉が使われました。

普通カトリックの用語では consecration というと、ある特別な聖なる儀式により、天主のためだけの(排他的な)奉仕のために、永久に捧げられること、区別されること、を意味します。例えば、教会という建物・場所・空間が天主の礼拝だけのために特別の儀式によって世俗の建物と区別され天主のものとして「聖別」される、とか、カリスも、特別の儀式を持って世俗の用途に使うことは禁止され、天主の礼拝のためだけに使われるものとして「聖別」される、清貧・貞潔・従順の誓願を立てた修道生活によりある童貞女が天主への祈りと奉仕のために「聖別」される、イエズス・キリストの最高司祭である司教として「聖別」される、などと言われます。

これを見ると、 consecration を受けると、
1)世俗一般のために使われることができなくなる。
2)聖なる天主のためにのみ使われる。天主のために直接的に排他的に使われる。
3)一時的ではなく、永久に、恒常的にそうなる。
4)単に固く決めてそう意志するのでは足りず、その意志を外的に聖なる儀式で表明しなければならない。

そこで、厳格な意味で consecration を見ると、天主に直接に関わることであると分かります。

しかし、私たちをよりよく天主に聖別するために、それを達成させるための最高の手段として、最も容易な手段として、聖母の汚れなき御心に対する consecration が語られています。そこで、私たちは天主に私たちを「聖別」するためのものとしてなされる、聖母に対する consecration を「奉献」と呼びましょう。

聖母は、天主のもとで、天地の元后として憐れみの普遍の権能を持っています。臣下は、女王に属し、女王に対する服従の義務があるからです。また、贖われた全人類の霊的な母親としての権能を持っています。子供は母親に属し、従順の義務があるからです。

聖母に自らを奉献することは、天主の御心に適うことです。何故なら、
1)天主が、ご自分の最高傑作である聖母に与えた権能を認めることだから。
2)天主が私たちにイエズス・キリストを与えるのは聖母を通してだったように、私たちがイエズス・キリストへと到達するのも聖母を通してであるから。(天主の聖子イエズス・キリストは、聖母を選びその子供になることを望んだ。私たちも超自然の命に聖母によって生まれた。)
3)私たちは、イエズス・キリストの真似をしなければならないが、聖母への奉献はイエズス・キリストの模範に真似ることだから。(子供の親に対する孝愛は、通常の場合、自分の人生を全て母親に与えることまでは要求しない。しかし時には、病の親の面倒を見るために、自分を犠牲にする子供もいる。イエズス・キリストは30年間聖母に従って過ごした。)

聖母への奉献には、様々な形態があります。
1)奉献される人の代わりに誰か別の人が奉献する場合
洗礼を受けた子供が親に連れられて聖母像の前に行き、子供を聖母に奉献する。まだ子供が母の胎内にいるときに、母親が自分の子供を聖母に奉献する。これらは子供たちを聖母のものとして捧げ、聖母の保護を願うという意味を持っています。

2)自分で自らを奉献する場合
これにもいろいろな意味があります。

まず、自らを奉献し、その結果自分は何かをする義務を身に負うというよりは、自らを奉献して、聖母が聖母ご自身のものとして保護を受けることを願うという意味の奉献があります。
これは、聖母が私たちに有している女王としての権利と母としての権利を認め、元后のしもべとして天の母の子供としての自分を認識・確認しますが、だからといって聖母のために特別の奉仕を約束したりそのために自分を拘束するというわけではありません。聖母に与えるというよりは、聖母から受けるということをより多く考えています。聖母の保護のもとに自らを置く、聖母の援助のもとに自分を置く、ということであって、聖母のしもべとして自ら一肌脱いで働く、犠牲となる、聖母の御旨を果たす、というわけではありません。
聖母に「わが目、わが耳、わが口、わが五感、わが人格全てをあり余すところなく奉献する」のですが、その結果「従って、私の全ての力を使って、私は御身に従い、御身を讃美し、御身のために働き、御身の御旨を果たす」というのではなく、「私は御身に属するのだから、わが良き母よ、御身のものとして所有物として、私を守り、保護し給え」と祈ります。

次に、自らを全て聖母に奉献し、その結果、自分は聖母の利益のために、聖母の意向のために、働く義務を身に負うという意味の奉献があります。たとえば、聖母を愛するために、身分上の努めを忠実に果たし、良き模範と愛徳と忍耐と祈りと犠牲をもって多くの霊魂をイエズス・キリストへの真の知識と愛とに導こうと努めるという奉献です。聖母をあいするために、聖母を喜ばせるために、罪人を批判・非難することよりは、罪人のために祈り、罪人に代わって償いと犠牲を捧げて、我が身を使うという奉献です。自らの奉献を生きるという能動的な奉献です。私たちの全生活の全ての瞬間において、聖母の模範と意向とに従って、考え・感じ取り・語り・行動するように積極的に身を粉(こ)にするということです。このうち最も完全な奉献・最高度の奉献は、聖グリニョン・ド・モンフォールによる奉献です。



ところで、かつて日本の司教様たちが一致して聖母の汚れなき御心に日本を奉献したその奉献文を見てみましょう。すると、この「聖母の汚れなき御心に日本を捧ぐる祈」が優れていることが分かります。

聖母の汚れなき御心に日本を捧ぐる祈


【奉献】

 いと潔きあわれみの御母、平和の元后なる聖マリアよ、われらは聖なる教会の導きに従い、今日、日本および日本国民を御身の汚れなき御心に奉献し、そのすべてを御身の保護に委ね奉らんと欲す。

【奉献の結果:聖母の保護のもとに入る・聖母は自分の所有物として守る・受動的態度】

 願わくは聖母、慈しみの御まなざしもてわれらの心をみそなわし給え。
 ああ、人々真理にうとく、その心くらみ、罪の汚れに染み、諸国はまた互いに分かれて相争い、天主の霊威を傷つけ、御身の御心を悲しませ参らするなり。

【奉献の結果:聖母の助けにより、聖母のものとして、聖母のために、苦しみを捧げる聖母にならう・能動的態度】

 されどわれら日本国民は、ひたすらに光をしたい、平和をこいねがうものなれば、願わくは聖母、御あわれみの御心をひらきて、われらの願いを聞き給え。

 われら今、この世のすべての苦しみ、悩みを雄々しく堪え忍び、そを世の罪の償いとして、天主に捧げ、その御怒りをなだめ奉り、わけても御身の汚れなき御心にならいて、主の御旨を重んじ、身を清く持して、聖なる一生を送らんと決心す。
 願わくは聖母、力ある御手をのべて、われらの弱きを助け給え。

 かくて、われらは同胞、相互にたすけはげまし、諸国は正義と愛のきずなもて結ばれ、もって世界は、とこしなえに平和を楽しむにいたらんことを望む。
 願わくは、御身、慈母の愛もてわれらを護り給え。

【聖母の汚れなき御心のミサの集祷文】

 天主の聖母、われらのために祈り給え。
 キリストの御約束にわれらをかなわしめ給え。

 祈願 全能永遠なる天主、主は童貞聖マリアの御心のうちに聖霊のいみじき御宿をしつらえ給いたるにより、願わくは、御あわれみをたれて、かの汚れなき聖母の御心に日本を捧げ奉りたるわれらをして、主の聖心にそいて生くるを得しめ給え。われらの主キリストによりて願い奉る。アーメン


 聖母の汚れなき御心に日本が司教様たちによって奉献されていることを感謝すると共に、聖母の御助けを持って、この信心を私たちがいつも実践しますように!われら今、この世のすべての苦しみ、悩みを雄々しく堪え忍び、そを世の罪の償いとして、天主に捧げ、その御怒りをなだめ奉り、わけても御身の汚れなき御心にならいて、主の御旨を重んじ、身を清く持して、聖なる一生を送らんと決心す。願わくは聖母、力ある御手をのべて、われらの弱きを助け給え。

 天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

聖母被昇天の大祝日の聖伝のミサと聖母行列の報告【聖ピオ十世会大阪】

2017年08月15日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 今日は、聖母の被昇天の大祝日でしたね。おめでとうございます。

 大阪の聖ピオ十世会、聖母の汚れなき御心聖堂では、8月11日から始まった聖母小黙想会の最終日で、10時半からの歌ミサと、聖母に平和を求めて聖母行列がありました。

 二十名の方々がミサと聖母行列に参加されました。聖母行列の最後は、ファチマの聖母像の前に皆が跪き、聖母の汚れなき御心に対する日本の奉献を更新しました。多くの方々が美しい振り袖を着られ、とても公式な儀式ができました。

 天気予報によると私たちが聖母行列をしている時間に雨が降る確率が80%で、本来は雨が降っておかしくなかったのですが、実際は、暑い日差しも無く、雨も降らず、聖母行列が午後の3時頃に終わり、最後の方が帰り道を間違えてようやく聖堂に戻ったその直後にどしゃ降りの雨になりました。聖母の優しい思いやりを皆が感じました。

 聖母行列に参加した皆が心から喜び、大変良い祝日を過ごすことができました。

 明日は、午後の6時から聖伝のミサが聖母の汚れなき御心聖堂であります。

天主様の祝福が豊かにありますように!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

ノベナを始めます

2017年08月11日 | ファチマ
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

ファチマ巡礼のためにノベナを始めましょう。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田神父


おお、汚れなき童貞マリア、いとも聖なるロザリオの元后、太陽を身に着けたる婦人よ、御身は、百年前にファチマを訪れ給い、御身の母性と汚れなき御心をすべての人々に知らしめ給えり。われらの御身へのまったき奉献を受け入れ給え。われらのために、また、東方かつ西方のカトリック教会のすべての子供らのために、聖霊によりて準備されし救いの方舟(はこぶね)として、御身の汚れなき御心の安全な避難所の中にわれらを迎え受け入れ給え。 今年、御身の汚れなき御心のうちに、われら各々(おのおの)が、絶え間なき祈りの至聖所、至聖なる三位一体との親密さを味わう聖櫃、あらゆる病(やまい)の癒しのための治癒の場、もっとも勇敢で忠実な霊魂たちさえも脅(おびや)かす混乱のまっただ中における平和の港を見いださんことを。御身がかくも愛し給うロザリオを手に取り、今年一年の間ロザリオを祈りつつ、われらの心の絶え間ない祈りと、われらが御身の汚れなき御心に捧げられた者として生き、死ぬことを願うわれらの望みの表現となしたまわんことを。 かつて十字架の祭壇の上に屠られし子羊、そして今でも、教会の祭壇から、また、主が隠れて、沈黙のうちに、しばしば忘れ去られて御聖櫃から、われらのために、ご自分を犠牲として捧げ給う子羊へとわれらの心を向けさせ給え。 今年、憐れなる罪人らにとりて御身の同情が大きく力強く現れ給わんことを。また、日の昇るところから日の沈むところまで教会において、また全世界において、御身の汚れなき御心の凱旋の始まりとなり給わんことを。悪魔からのものであれ、人間からのものであれ、すべての抵抗に打ち勝ち、全ての人々に、御身の母なる御心において燃える愛の炎を、御身の御胎内の祝されたイエズス・キリストの御顔に輝く聖父の栄光を、われらに示したまえ。 寛容、仁慈、甘美にまします童貞マリア!アーメン。

長崎原爆死者合同葬においての永井博士の弔辞 1945年11月23日 (手稿全文)をご紹介します

2017年08月09日 | カトリックとは
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 今日は長崎の原爆の記念日です。長崎のカトリック信徒の方々が、聖母被昇天の大祝日の前の準備のための告解の秘跡が行われていました。信徒も12,000人のうち、8,500人が爆死し、平和のために祈りと犠牲を捧げた日です。長崎の信徒代表のパウロ永井博士の弔辞をご紹介いたします。

「全知全能の天主の御業は常に讃美せらるべきかな!浦上教会が世界中より選ばれ燔祭に供えられたことを感謝致しましょう!浦上教会の犠牲によりて世界に平和が恢復せられ、日本にカトリック信仰の自由が与えられたことを感謝致しましょう!」

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


長崎原爆死者合同葬においての永井博士の弔辞(手稿全文)


昭和20年8月9日午前10時30分から、大本営に於いて戦争最高指導会議が開かれ、抗戦か終戦かを決定することになりました。この会議の結果に日本の運命のみならず世界の運命がかかってきました。世界に新しい平和をもたらすかそれとも人類を更に悲惨な戦乱に陥れるか、運命の岐路に世界が立っていた時、即ち午前11時2分、一発の原子爆弾は吾が浦上の中心に爆裂し、信者八千の霊魂は一瞬にして炎々と燃え上がりし猛火は忽ちにして東洋の聖地を灰の廃墟と化し去ったのであります。その日の真夜半天主堂は突然火を発して炎上しました。それと全く時刻を同じうして大本営に於いては畏くも天皇陛下が軍部の強硬なる抗戦論を押さえ 世界平和の為に終戦の聖断を下し給うたのでございます。

八月十五日終戦の大詔が発せられ、世界あまねく平和の朝を迎えたのでありまするが、この日は実に聖母の被昇天の大祝日に当っておりました。日本は聖母に献げられた国であり、吾浦上の天主堂もまた特に聖母に献げられたものであることを想い出します。

これらの奇しき一致は果たして単なる偶然でありませうか、それとも天主の妙なる摂理の現れでありませうか。長崎市の中心、県庁付近を狙った原子爆弾が天候のため北方に偏り浦上のしかも天主堂の真正面に流れ落ちたという事実や、この原子爆弾を最後として地上何処にも戦闘の起こらなかったという事実などを併せ考えまするならば浦上潰滅と終戦との間に深い関係の在ることに気付くでありましょう。即ち、世界戦争という人類の罪の償いとして浦上教会が犠牲の祭壇にそなえられたのである、いと潔き羔として選ばれ屠られ燃やされたのであると私共は信じたいのであります。

アダム・エワが知恵の木の実を盗んだ罪と、弟を打殺したカインの血とを承け伝えた人類が、同じ天主の子でありながら愛の掟に背いて、互いに憎み合い互いに殺しあったのがこの世界大戦争でありました。昭和六年満州事変以来十五年間の戦乱を終わり再び平和を迎えるためには世界人類が深くその罪を悔い改めるばかりでなく、適当な犠牲を天主に献げてお詫びをせねばなりませんでした。これまでうちに幾度か終戦の機会はあり、爆撃により全滅した都市もまたいくらもありましたが、しかしそれは犠牲としてふさわしくなかったから天主はいまだこれを容れ給わなかったでありましょう。然るに浦上教会を挙げて献げた時始めて天主はこれを善として容れ給い、人類の詫びを聞き入れ、忽ち天皇陛下に天啓を垂れ、終戦の聖断を下させ給うたものに違いないと拝察するのであります。言い換えれば浦上が犠牲になったからこそ終戦となったのである、この犠牲によって十数億の人類が戦乱の惨禍から救われたのであると思うものであります。

信仰の自由なきわが国において豊臣徳川の迫害に滅ぼされず、明治以来、軍官民の圧制にも負けず、いくた殉教の血を流しつつ四百年、正しき信仰を守り通したわが浦上教会こそはまこと世界中より選ばれて、天主の祭壇に献げられるべき潔き羔の群れではなかったでしょうか。ああ世界大戦争の闇まさに終わらんとし平和の光さしそめる八月九日この天主堂の大前に立てられたる大いなる燔祭よ。

悲しみの極みのうちにも私共はそれを美しきもの、潔きもの、善きものよと仰ぎ見たのでございます。

 西田神父様、玉屋神父様。純心や常清の童貞様、宿老様、教方様、十字会の姉様、親戚、友達、うちの者・・・・・・誰を思い出しても善い人ばかり・・・・・・しかもふくれ饅頭の祝日のために告解を済まし或いは糾明を終えていたあなた方でありましたから八千人お揃いで天国行きの雲にのせられたことと思っています。

敗戦を知らずにこの世を去ったあなた方こそ幸福であると言わねばなりません。潔き羔として天主の御手に抱かれているあなた方に比べ、生き残った私共はなんという哀れな惨めな者でしょうか。日本は負けました。浦上は全くの廃墟です。見ゆる限りは広々とただ灰と瓦。住むに家無く、着る衣無く、薯畑も荒れ果て耕す人もなし。大事な働き手だったあなた方を失った私共わずかばかりの遺族はただぼんやり焼け跡に立ち、迫りくる雪空を仰いで祈りを捧げているのです。あの日、あの時あなた方となぜ一緒に死ねなかったのでしょうか。なぜこんな惨めな敗残者として生き残らねばならないのでしょうか。

今こそしみじみ私の罪の深さを知らされました。私どもはまだ償いをはたしていなかったから選び残されたのです。余りに罪の汚れが大きいために祭壇に供えられなかったのでありましょう。

 私共がこれから歩まねばならぬ敗戦国民としての道は真に悲惨であり苦難に満ちたのものであるに違いありません。又ポツダム宣言に基づき私共に課せられる賠償は実に大きな重荷であります。この重荷を負うて行くこの苦難の道こそ然しながら私どもの罪の償いをはたすことのできる希望の道ではありますまいか?

福なるかな泣く人、彼らは慰めらるべければなり。この御言葉を信じ天国に容れられる喜びを予期しつつこの苦難の道を私共は正直に、ごまかさずに進んでゆこうと思います。嘲られ、罵られ、鞭打たれ、汗を流し、血にまみれ、飢え渇きつつ私共が賠償の重荷を担い行く時、かのカルバリオの丘に十字架を担いのぼり給いしわが主イエズス・キリストは必ず私共を勇気づけて下さるでしょう。どうか特別の勇気を弱き私共に賜りまする様、聖母の御取次ぎにより天主に御願い下さいませ。

 本日は長崎教区主催にてあなた方のために、この浦上天主堂の廃墟に於いて合同葬が営まれ仙台浦川司教様の歌ミサと赦祷式とがあげられました。浦上出身の司教様、神父様、童貞様が日本中から帰り来られ八千本の十字架をかかげる二千名の遺族と共に心しみじみ祈りを捧げております。天主の御憐みによりこの御ミサの功徳により、煉獄の火に浄められて早く天国へ上って下さい。

 ああ、全知全能の天主の御業は常に讃美せらるべきかな!浦上教会が世界中より選ばれ燔祭に供えられたことを感謝致しましょう。浦上教会の犠牲によりて世界に平和が恢復せられ、日本に信仰の自由が与えられたことを感謝致しましょう。

 願わくは死せる人々の霊魂、天主の御哀燐によりて安らかに憩わんことを。アーメン。
(長崎大学論叢 第18号 小西哲郎「永井隆の原子爆弾死者合同葬弔辞」より)


2017年8月11日から15日までの聖母小黙想会のスケジュールをご紹介いたします

2017年08月08日 | 聖伝のミサの予定
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

ファチマのシスタールチアは、こう言いました。

「ローマから教皇様から全世界のために改悛への呼びかけがくると期待しないようにしましょう。その呼びかけが司教区の司教様がたから、あるいは修道会からくると期待しないようにしましょう。今は私たち一人一人が自分で自分の霊的改革を始めなければなりません。一人一人は自分の霊魂を救わなければならないばかりか、その道に天主様が置かれ給うたすべての霊魂をも救わなければなりません。」
そこで、皆様を聖母小黙想会にご招待します

【場所】聖ピオ十世会 聖母の汚れなき御心聖堂(アクセス EG新御堂4階 大阪府大阪市淀川区東三国4丁目10-2 〒532-0002
(JR「新大阪駅」の東口より徒歩10-15分、地下鉄御堂筋線「東三国駅」より徒歩2-3分)

【日時】8月11日(金)から8月15日まで

10:00~10:30 ロザリオ
10:30~12:30 御ミサと、ミサの後の感謝の祈り
12:30~13:30 昼食、休憩
13:30~14:30 講話と黙想
14:30~14:45 休憩
14:45~16:00 御聖体降福式・聖時間
16:00~17:00 講話と黙想
17:00 解散

ただし8月15日(火)は、次のようなスケジュールになります。

10:00~10:30 ロザリオ
10:30~12:00 御ミサと、ミサの後の感謝の祈り
12:00~13:00 昼食、休憩
13:00~15:00 聖母行列
15:00 解散

内容 :ファチマ100周年の聖母行列
日時 :2017年8月15日聖母被昇天の大祝日(日本の終戦記念日)午後1時から3時頃まで
開始地:聖ピオ十世会 聖母の汚れなき御心聖堂(大阪市淀川区東三国4丁目10-2EG新御堂)
終了地:北中島公園(現地解散)

【大阪では次の日にも追加のミサがあります】

    8月16日(水) 童貞聖マリアの御父聖ヨアキム(2級祝日)白
            午後5時半 ロザリオ及び告解 
            午後6時 ミサ聖祭 【ミサの時間は夕方です。ご注意下さい。】

     8月27日(主) 聖霊降臨後第10主日(2級)緑
            午前10時 ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭 【ミサの時間は午前です。ご注意下さい。】

【参考資料】
ファチマのシスター・ルチアは、既に1957年、教会の重大な危機を予知していました。フエンテス神父とシスター・ルチアとの預言的インタビュー

「昨年(1957年)12月26日に私がシスター・ルチアとした最後の会話についてあなたたちに告げることだけを私は望んでいます。私は彼女の修道院で彼女に会いました。彼女は非常に悲しんでおり、非常に青ざめそしてやつれていました。彼女は私にこう言いました。」

「誰一人何の注意も払いませんでした」

「神父様、聖母は、よい人も悪い人もだれもそのメッセージを重大視しないので悲しんでおられます。善人は彼らの道を続けていますが、しかし聖母のメッセージには何らの注意も払っていません。悪人は、彼らの上に実際に降りかかってくる天主の罰を見ずに、メッセージについては注意を払うことさえせずに、彼らの罪の生活を続けています。しかし、神父様、私を信じてください、天主は世界を罰しようとしておられます。そしてこの懲罰は恐るべき仕方で為されるでしょう。天からの懲罰は間近に迫っています。

秘密は明らかにされなかった

「神父様、1960年が来る前にどれだけの時間があるでしょうか?もし前もって世界が祈り償いをしないならば、そてはすべての人にとって悲しいことでしょう、一人も喜ぶ人はいないでしょう。私はさらに詳しいことを言うことはできません。なぜなら、それはまだ秘密だからです。聖母マリア様の御旨によれば、ただ教皇様とファチマの司教様だけが、秘密を知ることをされています。しかし彼らは、影響を受けないように、それを知らないことを選びました。」

「これは1960年まで秘密のままにとどまるであろう聖母のメッセージの第三の部分です。」

天主の鞭、ロシア

「神父様、聖母マリア様は、私のいとこであるフランシスコとジャシンタ、そして私自身に、多くの国々(many nations)が地の面から消え去るだろうと告げられたということを、皆に告げてください。聖母はもし私たちが前もってロシアの回心を勝ち取らないならば、あの哀れな国(ロシア)が世界を罰するために天によって選ばれた懲罰の道具となるだろうと言われました。・・・」

マリアとサタンとの間の「決定的な戦い」: 奉献された霊魂たちと司祭たちの堕落

「シスター・ルチアはまた私にこう告げました:神父様、悪魔は聖母マリアに対して決定的な戦いを挑もうとしています。悪魔は天主を最も侮辱することが何か、また最も短期間にどうやったら最も多くの霊魂らを地獄に落とすことが出来るか知っています。だから悪魔は天主に捧げられた霊魂(=聖職者たちのこと)を勝ち取ろうと全てのことをしています。何故なら、こうすることによって悪魔は、指導者によって捨てられた信者らの霊魂たちが取り残され、いとも簡単に彼らを餌食にすることが出来るからです。」

「聖母の汚れ無き御心とイエズスの聖心を悲しませることは、修道者、司祭の霊魂たちが堕落することです。悪魔は、自分の美しい召命の道から堕ちた修道者と司祭らが、多くの霊魂を地獄に引きずり下ろすことを知っています。・・・ 悪魔は、天主に捧げられた霊魂たちを奪いたいと望んでいます。悪魔は、彼らを腐敗させるように試みています。それは彼らが平信徒の霊魂たちを眠り込ませる子守歌を歌い、彼らが最終的に罪を痛悔しないように導くためです。悪魔は修道生活へ入ることを遅らせる暗示を与えるところまで行きさえして、あらゆる計略を採用します。このことから結果することは内的生活の不毛であり、そして平信徒の間では、諸々の快楽の断念や天主への全面的献身ということがらに関する冷淡さ(熱意の欠如)です。」

ジャシンタとフランシスコを聖化したこと

また皆に告げてください、神父様、私のいとこのフランシスコとヤチンタは、聖母マリア様のすべての御出現において、彼らが常に聖母が非常に悲しんでおられるのを見たがゆえに、自己犠牲を行いました。聖母は私たちに決して微笑まれませんでした。私たちが聖母のうちに認めたこの悲しみ、この苦悩は私たちの霊魂を貫きました。この悲しみは天主に対する諸々の背きと罪人たちを脅かす罰によって引き起こされています。そしてそのように、私たち子どもたちは祈り、犠牲をするさまざまの方法を発明する以外に何を考えるべきか、知りませんでした。

「これらの子どもたちを聖化したもう一つの事柄は地獄の幻視を見ることでした。」

ルシアの使命

「私の使命は、この世界が祈らず、償いを果たさなかったら必ず受けるであろう物質的な天罰について、この世界に指し示すことではありません。いいえ、違います。私の使命は全ての人々に、もし私たちがこのまま罪に頑なにとどまるなら、永遠に私たちの霊魂を失ってしまうというその身に迫る危険を指し示すことにあります。」

回心の緊急性

「シスター・ルチアは私にこうも言った。神父様、ローマから、教皇様の方から全世界のために改悛への呼びかけがくると期待しないようにしましょう。その呼びかけが司教区の司教様がたから、あるいは修道会からくると期待しないようにしましょう。今は私たち一人一人が自分で自分の霊的改革を始めなければなりません。一人一人は自分の霊魂を救わなければならないばかりか、その道に天主様が置かれ給うたすべての霊魂をも救わなければなりません。・・・」

悪魔は私たちの気を散らせ、私たちから祈りに対する愛を取り去るために力の及ぶ限りあらゆることをします。私たちは一緒に救われるか、それとも一緒に地獄に落とされるか、でしょう。」

この世の最後の時

「神父様、聖母マリア様は、私たちが世の終わりの時にいると私に告げられませんでした。聖母はこのことを三つの理由で私に理解させてくださいました。」

最終的な戦い

「第一の理由は、聖母が、悪魔は聖母マリアに対する一つの決定的な戦いに従事しようとしていると私に告げられたからです。そして決定的な戦いとは、そこで一方の側が勝利し、他方の側が敗北を喫する最終的な戦いです。また今からは、私たちはどちらかの側を選ばなければなりません。私たちは、天主の側に付くか、それとも悪魔の側に付くか、そのどちらかです。他のいかなる可能性もありません。」

最後の救済策

「第二の理由は、聖母がいとこたち並びに私自身に、天主は世界に二つの最後の救済策をお与えになっていると言われたからです。これらの救済策とは、聖なるロザリオとマリアの汚れなき御心に対する信心です。これらは他の救済策はないだろうということを意味する最後の二つの救済策です。」

聖霊に反する罪

「第三の理由は、天主の摂理の御計画において、天主は、世界を懲罰しようとなさる前に、常に他のすべての救済策を使い尽くされるからです。ところで、天主が世界は何であれいかなる注意も払わないということを御覧になるとき、そのとき、私たちが不完全な話し方で言うように、天主は『ある虞(おそれ)』と共に私たちに救いの最後の手段、すなわち、御自分のいとも聖なる御母、を提供なさいます。それは『ある虞』と共にです。なぜなら、もしあなたがこの最後の手段を軽蔑し退けるならば、私たちはもはや天から許しを得ることはないでしょうから。なぜなら、私たちは福音書が聖霊に反する罪と呼ぶ一つの罪を犯したことになるでしょうから。この罪は完全な知識と同意をもって、天主が提供なさる救いを公然と拒絶することに存します。イエズス・キリストが非常に善なる御子であり、イエズスのいとも聖なる御母に背き御母を軽蔑することをお許しにならないということを思い起こしましょう。私たちは教会史の多くの世紀を通じて、われらの主イエズス・キリストが御自分の御母の栄誉をどのように常に守られたかを、御母の栄誉を攻撃した人々に下されてきた恐るべき罰によって証明された明白な証言を記録してきました。」

祈りと犠牲、そして聖なるロザリオ

「神父様、この世を救う手段は2つあります。祈りと犠牲です。
「シスター・ルチアはこう言いました、聖なるロザリオに関しては、神父様、ご覧ください。私達の生きるこの最後のときに当たって聖母はロザリオを唱えることに新しい効果を与えてくださいました。たとえそれがどんなに難しくとも、この世的なあるいは、特に霊的な問題、私たち一人一人の個人的な生活上の問題、家族の問題、この世のすべての家族の問題、修道会の問題、民族の問題、国家の問題などなど私たちがこの聖なるロザリオの祈りによって解決できない問題などありません。もう一度言います。それがどれほど困難であろうとも、私たちが聖なるロザリオの祈りによって解決し得ない問題はありません。ロザリオを唱えることによって私たちは自分を救い、聖化し、我らの主を慰め、多くの霊魂の救いを勝ち取るのです。ですから私たちのいとも聖なる母、マリア様の汚れ無き聖心への信心をもたなければなりません。そして聖母を仁慈・善良さ・赦しの座であると考え、天国への確かな門であると考えなければなりません。

聖母の汚れなき御心への信心

「最後に、私たちのいとも聖なる御母、マリアの汚れなき御心に対する信心は聖母を慈悲、善そして許しの座として、そしてそれによって私たちが天国へと入る確実な扉として考えることに存します。」


聖ピオ十世会 聖伝のミサ(ラテン語ミサ)2017年8月報告 SSPX Japan Traditional Latin Mass

2017年08月07日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

8月は愛する兄弟姉妹の皆様のもとで聖伝のミサを捧げることができて大変幸福でした。
夏休みでミサに与ることができなかった方々もおられましたが、夏休みでミサに与りやすかった子供たちもいてので、それについては嬉しく思いました。

東京の月曜日のミサには、十四名ほどミサ聖祭に与ることができた方々がおり、天主に感謝します。

大阪では、次のミサは8月11日から16日まで!(16日だけは夕方のミサです。)
大阪での、平和のための聖母行列はどなたでもご参加できます。参加費用は不要です。

東京では、次のミサは9月3日(主日)と9月10日(主日)です。

今回、御ミサに与った方々から報告を頂きましたのでご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

【報告】【大阪】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

聖ドミニコ様の祝日の初金の御ミサ、雪の聖母の大聖堂の祝日の初土の御ミサ、御聖体降福式、公教要理など色々ありがとうございました!!(o^▽^o)

御説教では、今更ながら、雪の聖母の大聖堂が聖マリア大聖堂と同じということを初めて知りました!この雪の聖母の聖堂が、最初にマリア様に捧げられた教会だったのですね!このような経緯でマリア様の最初の教会が建てられた事にも、天主様がマリア様に与えられた力の偉大さを感じます!

ブログの聖マキシミリアノ・コルベによる「無原罪の聖母の騎士会」創立100周年記念の「汚れなき聖母の騎士会の歌」を拝見しました!
無原罪聖母(インマクラータ)への奉献の祈りが、見事にみははマリアのメロディーにのって表現されていて素晴らしいです!
是非、これも今度ローマに行った時などにも歌いたいです!!

デオ・グラチアス!


【報告】【大阪】
アヴェ・マリア・インマクラータ!

日本でのミッション、ありがとうございました。
大阪でのミサの報告をお送りいたします。

8月5日(初金)イエズス聖心の随意ミサ には、9名が
8月6日(初土)聖母の汚れなき御心のミサには、24名(うち子供4人)が御ミサに与るお恵みを頂きました。 デオ・グラチアス!

5日は聖ドミニコの祝日でしたので、お説教ではその生涯を黙想いたしました。
ドミニコは、貴族として良家に生まれ、高い教育をうけたのちに司祭となり、大聖堂の参事会員に任命された後に時の司教を助けて多くの国を歩きます。
その旅行でドミニコは世の中にはびこるアルビ派の異端を目の当たりにし、異端と戦う修道会を設立しました。
しかし一生懸命働いてもなかなか成果が上がらなかった時に、マリア様からロザリオの祈りを与えられ、あっという間に異端に勝利します。
現代の私たちにもこの天国から与えられた武器ロザリオを使う事をマリア様は望まれていますので、よくロザリオを唱えてこの世に、悪に、打ち勝たねばならないと思うと同時に、
聖ドミニコが勝利したように、私たちの、いえ、マリア様の勝利が必ずあるという希望と自信をもちました。

初金曜日に御聖体降福式に与れて、とてもしあわせでした。降福式ですが、幸福式でもありました。
マリア様の汚れなき御心と一緒に、み心の中で、御心を通して、イエズス様を礼拝し、感謝し、お愛し申し上げました。
私の不十分な信仰と愛をマリア様がイエズス様のお気に召すようにお届けくださることを想像すると嬉しくなりました。


土曜日は、雪の聖母の祝日でもあったので、雪の聖母の祝日の説明をして頂き、
雪の聖母の奇跡の他にも、グアダルーペ、ルルド、ファチマなどで、マリア様は同じようなご要求をされたことの意味を黙想いたしました。
そのご要求は、そこに、聖母に捧げられた教会を建てることでしたが、それは、マリア様が私たち人間を、ご自分の元に呼んで、たくさんのお恵みをお与えになりたいがための事でした。
実際、そこに建てられた聖堂は大巡礼地となり、多くの巡礼者を招いてお恵みを与えていらっしゃいます。
マリア様が、十字架の下でイエズス様から与えられた人類という子供達を、どんなに天国に連れて行きたいか、助けてあげたいかをたくさんの愛の奇跡を持って証明しておられることがよくわかりました。特に、ファチマのご出現では、その汚れなき御心を私たちに与えることによって私たちの救いを保証されましたので、もう一度マリア様がファチマで子供達におっしゃったメッセージをよく思い出して、イエズス様を愛するために、マリア様を愛するために、自分の救霊だけでなく罪人の回心のためにも働かなくてはならないと思いました。
日々の苦しみ、倦怠、誘惑と戦う自分を、マリア様の汚れなき御心が守り、導き、助けて下さっていることを大きく感じます。特にお聖堂にいるとそれを強く感じました。

ミサの後の公教要理では福音書にある「総督」について勉強しました。
聖書が、おとぎ話や作り事ではなく、実際にあった出来事、史実であることがお話を聞いて良くわかりました。

小野田神父様、猛暑の中の日本でのミッション、本当にありがとうございました。
神父様が日本に来られると、とても安心します。神父様は、イエズス様をお連れ下さいます。
神父様は、私たちに良き見本を示してくださり、私たちがこの世でとるべき態度を身をもって教えて下さいます。
天主様の愛を、正しく私たちに理解させてくださいます。マリア様の母としての心を私たちに見せてくださいます。
昔のキリシタンたちが、迫害下で神父様方を待ち望んでいた気持ちがよくわかります。
天主様が神父様方のお働きに報いてくださいますように。日本で大きな回心がありますように!




【報告】【東京】
Dear Fr Onoda:

今日の東京でのミサの参列者数は下記の通りです。

ミサの参列者数
男: 23人(内、子供1人)
女: 32人(内、子供2人)
計: 55人(内、子供3人)




【聖ピオ十世会】明日2017年8月6日には、東京で聖伝のミサがあります:主の御変容の祝日

2017年08月05日 | 聖伝のミサの予定

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

2017年8月6日(主日)には、東京で聖伝のミサがあります。

場所:東京都文京区本駒込1-12-5 曙町児童会館(地図) 「聖なる日本の殉教者巡回聖堂」


日時: 8月6日(主) 私たちの主イエズス・キリストの御変容(2級祝日)白 
            午前09時  グレゴリオ聖歌の練習会(どなたでもご参加できます)及び告解
            午前10時  ロザリオ及び告解
            午前10時半 ミサ聖祭

6 August   •   Transfiguration of Our Lord
 Introit • Score Video Mp3 Organist Illuxerunt coruscationes
 Mode IV psalm tone for Gradual & Alleluia (PDF)
 Gradual • Temp Score  Speciosus forma
 Alleluia • Temp Score  Candor est lucis
 Offertory • Temp Score Organist Gloria et divitiae
 Communion • Score Video Mp3 Organist Color Visionem quam vidistis


            午後02時  公教要理(ローマ総督ポンシオ・ピラトについて)
            午前04時  主日の晩課

    8月7日(月) 証聖者聖カイェタノ(3級祝日)白
            午前7時 ミサ聖祭

     愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております。

 


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
【最新情報はこちら、年間予定一覧はこちらをご覧ください。】