最近見たTVCMで、本木雅弘さんが出演しているシャープのAQUOSのCMがおもしろい。
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新聞記者か何かの設定で、デスク役の本木さんが電話を受ける。
「デスク、スクープです!
「はい、何? 出た!? うん、うん… 高画質? めちゃくちゃきれい!?
「ええ、しかも、省エネです。
「で、音は? ごめんね。(同僚にぶつかる) スピーカー6つで、ド迫力!?
「*うん、うん。やりなおしー。もっと+シャープに。(記者に)で、商品名は?
デスク、記者の報告をメモする。レッド**AQUOSと書いて、気がつく。
「LED(える・いー・でぃー)だろ、それ。
記者がLEDをレッドと呼んでしまうのを、LED(える・いー・でぃー)だろと言うところがオチだ。
*プレゼン資料を見せている部下に向かっていう。
+SHARPとかけている。
**部下の読み間違いだが、赤の発色がきれいなのもアピール
…深読みしすぎ?
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おもしろいなあと思って、ちょこっと考えた。LEDは何でレッドって読まないんだろう。
以前アクロニムというエントリでも書いたことだが、頭文字を単語のように読むか読まないかは、結構恣意的なものである。Windows普及前のPCの基本ソフトウエアMS-DOSの場合、MSは「えむ・えす」と読むがDOSは「どす」であって、「でぃー・おー・えす」とは読まなかった。LEDとは、Light Emitting Diodeの頭文字で、(電圧を加えると)発光する(light emitting)半導体素子(diode)である。レッドと呼んでも不思議ではないのに。。。理由を考えた。
赤=Redが日本語でも定着しているので、同音異義語としては入り込む余地がなかった。
でも、赤のRedを英語風にレッドと語頭を強く読み、LEDをちょっと前に若者が行っていた、CLUBをクラブではなく、クラブとフラットに読むのと同じくレッドとフラットに読めば、、、面倒くさいか。だから、そのままなんだろう。
こんなのが結論なのだが、どうだろうか。
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2009.11.06、「アクロニム」