「ふぅ。終わった。。。
「お疲れです。
「ども。
放課後の職員室
僕と美術科A先生との会話
「どぉ、年が明けたら、あっという間に卒業式だよ。
「はい。
「だいたい、生徒の行き先は?
「ほぼ決まりました。あたしのクラスは専門学校が多いので、どうにかなっています。
「よかった。
「なんか毎日忙しくって。
「だよねえ...お疲れ?
「何か、毎日同じことを繰り返して、おんなじような注意をして...少しくたびれますね。
「しょ~がないよ。あの子たちは先生の高校生時代とは違う。勉強も先生の方ができたはずだし、ちゃんとした優秀な女子高生だったと思う。
「そんなことわぁ...
「ある!!!
「そうかなぁ...q(^o^)p
「そ~だよ。
「なんか、放課後美術室で授業の準備とかしていると、ホントにあれは昨日のことだったか、一昨日のことだったかわかんなくなっちゃうことがあるんですよね。
「わかる。
「何か仕事に追われすぎちゃって。。。
「あんまり働きすぎて、なんかだまされてるんじゃないかと思う?
「そこまでは... でもホント困るんですよぉ。
「そんなとき、絵の具のニオイがするはずの美術室に、何かラベンダーのニオイがする...
「...なんですかそれ?
「...ことはない?
「.....
「ないかあ。
「〇〇先生。それ、なんですか。
「年明け3月、卒業式が終わり、誰もいないHRに行く。次年度担任に引き継ぐためね。ロッカーが空になっているかな。私物の残り物はないかな。机の落書きはetc. ひとまず仕事が終わり、先生は美術室に戻り、少し感傷的になる。何となく卒アルを見る。
「.....
「【クラス写真】で1組から生徒の写真を見る。去年、一昨年の担任の生徒。1年、2年前との顔の違いを感じて、いろいろ思い出す。【お世話になった先生方】の顔写真を見る。3年間先生と一緒に仕事をしたり、助言をしてくれた先生たちの写真を見る。
「.....
「ふと思う。もうひとり誰かがいたはずなのに、顔が浮かんでこない。名前も思い出せない。そんなことがあるかもしれない。
「何ですかそれ?
「実はそれが僕かもしれない。
「へっ?
「僕はケン・ソゴル。2660年から、この時代にやってきた。
「大・丈・夫...で..す..か.. 〇〇先生?
「キミの子孫が、僕の生きる時代、社会基盤になる技術の発明者なんだ。あんまりあなたが忙しくって、お母さんになってくれないと、僕らの社会が危うくなる。だから僕がこの時代に送り込まれたんだ。
「。。。。。
「がんばってA先生。僕のご先祖様なんだから。
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目が覚めた。
なんじゃこれ。
時をかける少女、何かの映画、現実が混ざっている。先週あれだけ書いたからかな。僕、影響されやすいんだなあ。
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前回のエントリ
2009.12.11、「時をかける少女 土曜日に学校がある。」