1972年4月、土曜日は1日、8日、15日、22日、29日。
5日あるが、普通に考えると1日は学校は春休み。8日は始業式。29日は昭和の天皇陛下の誕生日、学校はお休み。学校があった土曜日は15日と22日の2日間。
1974年2月、土曜日は2日、9日、16日、23日。
土曜日は4日。おそらく4日間学校があった。
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時をかける少女において、土曜日の実験室はキーワード。でも、いま担任をしている生徒たちに、土曜日に当たり前のように学校があったことを実感させるのは難しい。
現在担任をしている生徒たちが生まれたのは、1992年4月2日以降である。この年の9月12日(土)から、学校は第2土曜日が休みになった。当時僕は、二つめの勤務校で2年生の担任だった。前年の9月ごろ、第2土曜日が休みになることが決まり、準備(教育課程の変更、時間割をどう組むかのシミュレーション)が始まったことを覚えている。正確に言えば、当時書いていた学級通信のデータを見るとわかるのだ。
彼ら、彼女たちが3歳になった1995年度から、学校は第2、第4土曜日がお休みになった。そして小学校4年生になった2002年度から、毎週土曜日がお休みになっている。小学校4年生の記憶、どれほどあるだろうか。小学校3年生の最後の学活で、4月から土曜日は全部お休みと担任の先生に言われたことを、覚えている生徒は何人いるだろう。おそらく相当少ない。ひょっとすると、学校は土曜日が必ず休みだったと思いこんでいる生徒も多いのではないかと思う。
土曜日の実験室。これはなかなか理解できにくいかもしれない。それくらい、この映画は昔の話しなのだ。僕にとっては単なる過去でも、彼らには大昔。歴史とあんまり変わらない。
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2009.12.10、「時をかける少女 37年前のお話し」