2番目の勤務校で進路指導部専従だったころから、3年生になんとなく尋ねることが習慣になっている。
『卒業まであと〇〇だけど、ここまでの高校生活100点満点で何点?
『60点
『80点
『100点
いろいろな答えが返ってくる。
ある程度の人数に話しを聞くと、なんとなくの点数が出る。全体的に高いなあと感じた年度、学校もあるし、そうでない場合もある。学習面、行事、部活動等の個々の満足度ではなく、学校生活全般の評価。うまい言い方ではないが、なんとなくの満足感のようなものがわかる気がする。これが90点以上だと高い、60点台だとやや評価が低く思える。
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僕たち教師は、生徒たちの日々の勉強、部活動、行事での様子を観察している。もちろん全部ではないが、イヤでもいろいろ見えてくる。その上で、『ここはこの生徒のいいところ』とか、『ここがなおれば、もっとこの生徒の活性が上がりそうだな』とか考える。分析を仕事にしているわけでも、統計処理の専門家でもない。数値的な証明はできないが、プロである。自分たちの思う評価と、生徒たちの評価が極端に違うと、「何で」と思う。特に低いと、何かおかしな気持ちになる。心配になる。
生徒たちは他校の生徒と自分で比べることは実質的にできないから、やむを得ないけど、だれと自分を比べて評価が低いのかなと思う。でも、実は他にも原因が考えられる。先生たちである。以前、「母原病」という言葉があったが、「師原病」なのではということだ。がんばっている生徒に対して、正当な評価ができていないのではないか。ちゃんとほめていないのではないか、ほめ方が下手なのではないか、、、ということだ。
・・・どうだろうか?
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過日、文化祭の時に部活の生徒や、委員会の生徒と話しをする機会があった。まあまあの数字だった。少しホッとした。