今話題になっている伝説の革命家”エルネスト・チェ・ゲバラ”の映画を見ました。
23歳の医学生ゲバラが友人とバイクで、南米大陸縦断1万キロの旅に出た物語です。エルネスト・ゲバラの人間への愛、医者としての使命感、正義感、理不尽なものへの怒りが、旅を続けるうちに純粋な形で増幅して自分の「居場所」を見つけていったと思います。
政治的なものは描かれていなく、青年の心の軌跡の物語、青春の物語と見たほうがいいと思います。古いバイクでの荒野や雪の山中の旅は、そのまま見るものの心をロマンへと誘います。
こんな旅は、自分には絶対にできっこないと思っても、自分の心が落ち着かなくいやおうなく惹かれてしまうのは、人間にはそんなロマンへの憧れが潜在しているということなのでしょうか。この旅の後、ゲバラはキューバ革命を成し遂げ、39歳でこの世を去ります。
主演のガエル・ガルシア・ベルナル、友人役のロドリゴ・デ・ラ・セルナの演技も素晴らしかったです。そうそう、ロバート・レッドフォードが製作総指揮を努めています。