新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ヴェネツィア合奏団

2005年12月06日 | 音楽

music 福岡シンフォニーホールでクラウディオ・シモーネ指揮のコンサートがありました。

同団の設立者であり、指揮者であり、音楽学者でもあるシモーネ率いるヴェネツィア合奏団《イ・ソリスティ・ヴェネティ》は、世界的にも有名で、ザルツブルグ音楽祭には毎年招聘されているとか。

端正な顔立ち、優しい表情、親しみやすい人柄で、観客を引き込む魅力は演奏にも表れていました。

バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、チェンバロで演奏されるヴィヴァルディの「四季」は澄み切った音で、特にピアニッシモの美しさが印象に残りました。

「春」の明るさ、「夏」のけだるさ、「秋」の躍動感、「冬」の静けさと、聴いていて分かりやすく、クラシック音楽を聴くには「四季」から・・・と、よく耳にする由縁はここにあるのかも知れません。シモーネによれば、ティエポロ、ヴェロネーゼ、カナレットなどの画家の作品や建築に親しみ、深く吸収して、ヴィヴァルディと同時代の人を知り、楽器の音色を、彼らの魅惑的な世界に近づける努力が大事だとか。

絵と音楽は、やはり密接な関係があるようです。私には、一足早い素敵なクリスマスコンサートでした。

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