福岡県立美術館で「バロック・ロココの巨匠―天才たちの競演―展」が開催されています。
この2つの様式は、17~18世紀に起こったもので印象派ほどはもてはやされない傾向がありますが、私は好きです。
写真はオランダの画家、ロイスダールの『小川のほとりの農家』です。画面は暗いがよく見ると、繊細なタッチ、構図のうまさがぐっと心をつかみます。隣に並んだ絵と比べると、素人目にもその優れていることが分かります。ロイスダールファンは結構多いようです。
ロココとバロックについて簡単に調べ、要約してみました。
「バロック様式もまたイタリアから始り、『歪んだ真珠』の意味を持ち、ルネサンス時代に尊重された調和や均衡は消し去られた。バロック絵画の主な表現法は、運動感、装飾性、強いコントラストなどが挙げられ、観る人の感覚に強く訴え、絵の中に引き入れようとする特徴を持っているということである。
ロココは、ルイ14世の死後、市民階級が台頭して政治的にも安定した時期に、それまでのような真面目な美術への反動として起こった様式で、少し軽薄で、美しく、優しく、享楽的で貴族趣味の強い表現法である。」