スーパーの日帰りバス旅行に当選。宮崎の高千穂峡に行ってきました。秋晴れの中、福岡、熊本、宮崎とひた走りの12時間でしたが、「タダ旅行」ともなるとなかなか快適な旅です。それにしても、ここ3年続けて当選するなんて不可思議な気もします。昨年は湯布院でした。
阿蘇の外輪山を走り熊本を通り抜けて宮崎の高千穂へ。なだらかな稜線のふもとにゆったりと集落が点在しています。イネの黄色、ソバの花の白、空の青、白い雲の景観は、阿蘇の懐の深さを思わせます。九州のおへその部分です。
バスを降りて250段の石段を下りると、峡谷の中に500メートルほどの遊歩道があり、変化にとんだ景色を楽しみながら散策します。
高千穂峡は、12万年前と9万年前に阿蘇火山が噴出した火砕流を、五ケ瀬川が浸食してできたものです。両岸はまるで直方体の石柱を行儀よく並べたような岩の形が特徴です。パワースポットと言われるだけに、岩と深淵と木々には確かに神々を感じます。覗き込むほどに深い川をボートに乗る勇気のある人もいます。
ここから20分ほど行くと神話の里、天岩戸神社があり、拝所から深い谷を隔てた岩山の中腹にある天岩戸を遠望しました。
あまりに離れているし、木々が覆っているので実感がわきません。昔の洞窟は岩が崩れ落ちたそうで、今はただ窪みが見えるだけでしたが、神主さんの厳かな説明を聞いていると、その窪みも神聖に見えてきます。
昼食は里村の豊かな風景の中でせいろ蒸しをごちそうになりました。
朝8時出発、帰り着いたのが夜8時。日帰りの時間をフルに使った一日でした。高千穂は3度目でしたが、自然には何度行ってもその都度の新鮮さがあります。また来年も当選するかな・・・。