新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

石井琢磨ピアノ・リサイタル「Szene」

2023年10月07日 | 音楽
FFGホールでの石井琢磨さんのピアノリサイタルに、妹と行ってきました。入場するにも歩道まではみ出してぐるぐると長蛇の列。
この福岡銀行本店の地下にそのホールはあります。黒川紀章氏の設計による木造音楽ホールは曲線的な美しさと木の温かさがありますが、数十年前の建物。

リニューアルはされましたが今はとても狭く感じます。

日本でのツアーの初日、東京オペラシティーコンサートホールのチケットは発売3分で完売だったとか。
昨年から日本で活動を始めている石井琢磨さんはウィーンの街とピアノ演奏をYouTubeで 発信されているので、ファンも多いようです。

私が石井さんを知ったのは3年前。反田恭平さんの動画を通してでしたが、トークにも嫌味なく人を取り込む好人物、明るく楽しい人間性が人気に拍車をかけているのかも知れません。

プログラムの10曲は、ドビュッシー、チャイコフスキー、クライスラー、スクリャービン、ショパン・・・最後はウィーンの香りをのせてシュトラウスの「皇帝円舞曲」でした。

最後の演奏が終わると、階段状の客席から一斉に立ち上がり、スタンディングオベイションの拍手が鳴りやまず・・・。シャイな日本人にはこの状況は珍しく、私も初めての経験でした。4~50代の女性が多かったからでしょう。

馴染みのある曲が多かったのと、1曲ごとの解説が心に届きやすく、クラシックの裾野を広げる役割は十分に果たされていました。
秋風の吹く土曜の昼間の楽しいひとときでした。



コメント    この記事についてブログを書く
« 「ぶりの照り焼き」「ベンジ... | トップ | 葉室麟『墨龍賦』『暁天の星』 »