新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

排水口と胃カメラ

2021年12月11日 | 住まい&掃除
排水口を見ると、輪状のつらなりが2ヶ月前の定期検診の胃カメラを思い出させます。生々しさがリンクしている・・・。 

ドクターは画像を説明しながら「ほら、見えるでしょ、これが胃の入り口、きれいですよー」と精一杯励ましながら、重苦しい食道に管をどんどん押し込んでいきます。安らかではないこの処置、患者が苦しいのはわかっているから先生も緊張してるみたい・・・。
皮膚に覆われた体内の、しかも器官の内側を容赦なく小さなカメラが捉えます。見たくないものをこれでもかと暴き出す胃カメラ、正式には経鼻内視鏡です。自分の一部分ですら生々しいのに、ドクターってホントにすごいと思います。

一年おきのオプション検査だけど、ここ数年定期検診に組みこんでいました。バリュウム検査とは違います。後期高齢者だから、もう自然のなすままに・・・、次の検査は止めようか・・・と夫と話しました。

排水口も同じです。その下の排水パイプには黒いワカメの破片状がこびりついています。冬場はお湯を使うので汚れが速い。

最近は一日の終わりに洗剤を含ませたスポンジで排水口を洗わないと水垢がこびりつくようになりました。もう27年経過の排水口だから、ほんの2~3分の手間をかけるのは当然かな。きれいになると、もうこれだけで視覚的にも快適です。

更に、1~2か月に一度はパイプに深くブラシを突っ込んで掃除しないとイメージしただけでおぞましい黒い汚れが・・・。そんなときに役立つのがS字パイプも通過する「ブラシつきパイプクリーナー」です。

排水口近くのパイプ掃除には「哺乳瓶洗浄ブラシ」が役に立ちます。ブラシも優しい作りだし。これは半月に一度。
哺乳瓶の次は孫の水筒に活躍しましたが、今は排水口掃除に。

もう20年も使っているので、先端のブラシがパイプの中で取れないようにチェックして使っています。

コメント

小曽根真 × かてぃん(角野隼斗)

2021年12月09日 | 音楽
ショパンコンクールが終わって1か月余り。賑やかだったメディアも落ち着いてきました。コンテスタントたちのその後は・・・と思っていたら「きみぱん」さんの嬉しいブログを見つけました。なんとあの小曽根真さんとかてぃん(角野隼斗)さんのライブ配信情報です。

下記のきみぱんさんのブログをクリックして、文中のhttpsを開いたらライブが聴けます。「時間が来たらアーカイブを消します」とあるので、いつまで聴けるかはわかりません。

今回は鎌倉にある小曽根さんの素敵な邸宅からの配信で、贅沢な1時間を楽しみました。それも無料で。
奥様の声も参加してアットホーム。そこにショパン財団のウォッカーまで登場します。音楽は演奏する人も聴く人も心から楽しむものだということを実感しました。
コンクールやリサイタルとは一味違う自宅配信の演奏者の顔。かてぃんさんも心を開放して高い天井を突き抜けていきそう。
相手の指づかいを見て、相手の目を見て、お互いに掛け合いのメロディとリズムを瞬時に奏でる・・・。脳を経なくても指が反応しているようで、二人とも天才ですね。
クラシック or ジャズでなく、クラシック and ジャズ、というところが二人の目指すところのようです。

去る2月、かてぃんさんと小曽根さんのトーク番組で、ほとんど初対面ながら最初からぴったり意気投合になりました。絶対に「続き」があるな…と思っていたら、ショパンコンクール直前のブルーノートで、かてぃんさんのリサイタル中に小曽根さんの飛び入りがあったことを知りました。
そんな交流が一気に進んだのか、今回の小曽根さんの家では、かてぃんさんがまるで実家にいるかのような馴染み方でした。
年齢的にも父と子。ひょっとしたら心の交流は父子以上かも···と思うほど心はバリヤフリー。
それは小曽根さんの性格にあずかるところも多いでしょう。少しトーンの高い奥様の声の出演もあり、クリスマスを思わせる華やかなセッションでした。小曽根さん夫妻の生き方にも心を打たれます。

その二人の結びつきの番組がこちらです。2月収録。

言葉以上に音楽は物を言う…ですね。

ついでに、ショパンコンクール2位の反田恭平さんの動画もあげておきます。コンクールの裏話、今後の活動が聞けます。

務川さんとの友情もいいですねぇ。

コメント

Uber Taxi と Uber Eats

2021年12月08日 | 食・レシピ
ずいぶん前、高齢者は免許証を返納してタクシーの使用を・・・とキャンペーンがありました。なるほど理にかなっていると思いましたが、ここ数年なかなか予約が取れなくて困り果てました。
たまたま、Uber Taxiを利用したらと勧められ、早速アプリを入れて予約すると、これがすごく便利!便利!
自宅の住所とクレジットカードとメールアドレスは最初に登録しておくので、必要なときに行き先を設定したら10分もすれば到着します。

アプリの画面上に近隣にいるタクシー数台が表示され、その後予約を引き受けた運転手の名前とナンバーが表示されます。
アプリの地図には、自宅とタクシーを繋ぐ黒いラインが示され、その線上をタクシーが動きながら少しずつ近づいて来ます。
焦げ茶のタクシーならさながらゴキブリ、黄色いタクシーならてんとう虫・・・がうごめきながら近付いてきます。
クレジットカードを登録しておくので、料金は払わずに領収書だけ受け取りそのまま降りればいいので、コロナのなかでのスマートな方法だと思います。
近距離でも嫌な顔をされないのが嬉しいです。Uberは評価のアンケートを送信するので、それはプレッシャーになると思いますが。
今月になり「チップ」の項目が増え、感謝の気持ちを表すにはとてもいい方法だと利用しています。

🍣  🍝  🥩  🍣  🍝  🥩
Uber Eatsも便利です。スシローの特上と定番握りを夕方の時間指定で申し込むとピッタリ配達がありました。夕闇に来てもらうのでチップを10%追加しました。アルバイト学生の感じ。途中搾取なしでちゃんと貰えてるかな?
ネットスーパーでも、ウーバータクシーでも、ウーバーイーツでも注文はスマホかパソコン。これから先ホントに必要になったときには、その機器を使う能力が残っているかなぁ・・・・。

🍰 🎂 🍰 🎂 🍰 🎂 🍰 🎂 🍰
残り少ない紅玉でアップルクーヘンを焼きました。
tomokoさんのレシピがアクセス不能になっており、仕方なくプロのレシピを使ったら、先ず、バターをクリーム状にするのに手こずりました。

後片付けの段階までバターがついて回り大変でした。ベトベト。
tomokoさんのレシピはもっとスッキリしていました。確かプリントしてはず、捜さないと。


コメント

雪の結晶はすでに江戸時代に見つけられていた・・・

2021年12月07日 | 本・新聞小説
雪の結晶といえば中谷宇吉郎博士・・・と小学生の頃からずーっとそう思い込んでいました。
ところが西條奈加『千両飾り』を読んでいるときに、飾り職人が雪花紋を意匠に平戸細工で香炉を仕上げたことが出てきました。江戸後期に「雪花図説」がすでに市井にも出回っていたのです。
ということは中谷博士より先に雪の結晶を見つけた人がいた…ということ。すぐ解けてしまう雪をどんなふうにして観察したのか・・・、ごく素朴な疑問が出て調べてみました。

   
  (土井利位「雪花図説」 ネットよりお借りしました。)
「雪花図説」は、当時の老中首座にあった古河藩4代藩主土井利位(としつら)が、オランダから輸入された顕微鏡を使って雪の結晶を観察しスケッチしてまとめた本だそうです。当時の環境を考えると雪が解けないうちに観察するのは相当な困難だったでしょう。
この図説のおかげで着物や道具に雪の結晶のデザインが取り入れられたそうで、美しい雪の模様は江戸の人々に夢と喜びを与えたのです。
ちなみに、中谷博士は雪の結晶の研究を続け、世界で初となる人工雪の製作に成功したことが功績だったのです。

雪つながりで南木佳士『ダイヤモンドダスト』を思い出しました。30年ほど前に芥川賞を受けた作品です。ダイヤモンドダストという美しい響きは九州人には胸に響く言葉ですが、まだその現象を見たことはありません。本の内容はほとんど忘れたのでまた本を購入して読んでいるところです。
コメント

安部龍太郎『ふりさけ見れば』(日経新聞小説) その②  69~127

2021年12月05日 | 本・新聞小説
8世紀前半、唐の蘇州に16数年振りに日本からの遣唐使が上陸しました。前回の残留組の仲麻呂も吉備真備も井真成も、帰路の遣唐使船に乗り込み日本に帰国する予定でした。
ところが井真成の突然の死に疑問を持った真備と仲麻呂が真相を知るべく動き始め、その二人も危険な目に遭遇します。何らかの力が働いている・・・。
遣唐使らの話から、前回の留学僧・弁正が天皇の立場を守るために唐に残ったこと、井真成が彼の下で動いていたことを突き止めました。しかし井真成が殺されたことで慌てた弁正は身の危険を感じ行方不明になったままです。

そんな時に帰国の準備をしていた仲麻呂に遣唐大使・多治比広成からこのまま唐に残って弁正に協力することを命じられます。それは秘書省の秘府に入り「日本の史書を編纂するために、唐の史書に日本のことがどう記されているかを確かめる」という厳しい任務でした。要するにスパイです。

これより歴史を遡ること40年。白村江で唐・新羅の連合軍に破れた日本は唐との正常化を目指して使者を派遣します。しかし唐は交渉の前提として4つの条件を示します。
二度の遣唐使派遣で、律令制度制定、仏教を国家の理念にする、条坊制の都を作ることはクリアできました。4つめの国史を明らかにし、天皇の由緒の正しさを示すことは、「古事記」更に「日本書紀」を編纂してもクリアできません。
肝心なのは「天皇はどこから日本に渡り、大和に朝廷をきずいたか」を明確にすることでした。
それについては唐の史書に詳細な記述があります。それと一致せず明確な根拠も示せない場合は、日本の王権の正当性が否定され屈服させられるのです。
唐の史書は重要機密で相当の地位を得ないと自由に見られません。そのためには朝廷での出世の機会を貪欲に掴むこと、スパイであることを悟られぬように処世術を身に着けることを身を削ぐ思いで決意します。


仲麻呂は日本国と天皇家の正統性を守るためとあらばやむを得ないと16年ぶりの帰国を断腸の思いで断念します。
こうして、仲麻呂を残して、吉備真備と玄昉、仲麻呂の従者・羽栗吉麻呂らは16年ぶりに帰国を果たしました。仲麻呂の双子の子供・翼と翔を吉麻呂の子供として日本に向かわせました。彼らはのちの遣唐使として活躍します。(辻原登『翔べ麒麟』では吉麻呂の子供として登場します)

717年に遣唐使として入唐した仲麻呂は、王維とともに21歳の時に科挙の難関の進士科に合格。同期の絆は兄弟のように強く結ばれお互いに支えあっていました。仲麻呂は左補闕、王維は宰相・張九齢の書記に。
仲麻呂の順調な出世の陰には張九齢の指導と比護があったのです。仲麻呂の妻は張九齢の姪でもありました。


朝廷内は進士科出身の進士派と、家柄で立身した恩蔭派が対立していました。進士派を率いるのが張九齢で、恩蔭派が李林甫。李林甫に宦官・高力士が接近し張九齢と対立する姿勢を強めている頃でした。


コメント

ゆず大根

2021年12月04日 | 食・レシピ
土曜の昼の産地直売で泥付きの大根をゲット。シャキシャキ大根は、もちろんゆず大根へ。
軽く塩をして、砂糖+酢+塩+ゆず汁を溶かし合わせてつけるだけです。
ジップロックを使えば冷蔵庫での保存もかさばりません。

🍰 🍰 🍰 🍰 🍰 🍰 🍰
おやつの厚切りロールケーキ。今回は天板をそのまま使って、生地を焼きました。

クッキングシートを27✕27センチにカットする手間も省けました。
今回は調理器具を減らしました。生地を焼く間に使ったボールを洗い、それでクリームを泡立てました。洗い物が少なくなるとそれだけで「主婦の幸せ感」が出ます。

ちなみに、前回はこの数でしたが、今回はボールが3個減っています。

計った材料を入れる容器やミキシングの容器はかなりかさばります。どれだけ調理器具を減らせるか・・・。主婦の意地です。


ふわふわの厚切りロールケーキです。
生地もクリームもしっかり泡立ててたくさん空気を含ませているのでふーわふわ。
ロールケーキは口どけがいいので普通サイズではあっという間に食べてしまいます。そこで厚切りに。ふっと笑顔が浮かびました。



コメント