<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



熱中症で倒れる人が絶えない。
甲子園では6日間で181人が救急車で搬送されたとかしないとか。
暑いのわかってるんだから暑さに弱い人は夏の甲子園球場はおでかけ先には不適切。
高校野球を見たければエアコンを入れた自宅でビールでも飲みながら、

「おー、暑そうやの~。グビッ」

とやれば平和である。
いっそのこと高校野球を大阪ドームでやってプロ野球はそのまま甲子園で行えば、大阪ドームは冷房が効いているし、甲子園球場で阪神を応援するトラキチは熱中症になるのも忘れて熱烈に応援するので、熱中症の心配がないかもわらない。
そもそも高校野球はヤジれないので、これも熱中症+高血圧になる素因になっているものと思われるのだが、いかがか。

ところで、このめちゃくちゃ暑い日中に私は自宅の菜園の草抜きをすることにしている。

「死んだらどうするの!」

とカミさんは言う。
しかし東南アジア旅行が大好きな私は暑さへの対処はある程度わかっているつもりだし、十分に水分も塩分もとって日陰も作りながら作業をするので心配は無用だ。
できればノンラーを被って仕事をしたいくらいだが、ここはメコンデルタではなく大阪なので近所の評判になってはマズイと思い我慢しているくらいだ。

だいたい私が何故、最も暑い時間帯に草抜きなど家庭菜園の作業をするかというと、気温が30度を遥かに超えると蚊の活動が鈍るのか、蚊に刺されることが少なくなる。
朝夕など防虫スプレーをしようが蚊取り線香を焚こうが完璧には防御できない蚊どもは極端な暑さに弱いと見えて真夏の日中は蚊に刺されないというメリットがあるのだ。

このことに気がついたのはある科学ドキュメンタリー番組を見ていたときのことであった。
それはニホンミツバチに関する記録ビデオで、西洋ミツバチに居場所を奪われ、もはや絶滅危惧品種じゃないかとも思えるようなニホンミツバチは、じつは恐ろしいスズメバチを集団で殺してしまうという特技を持っているのだ。
ニホンミツバチは自分よりも何倍も大きな体を持つスズメバチに集団で取り巻いて羽を動かし、その体温でスズメバチを蒸し殺してしまうのだ。
スズメバチはある一定の温度以上になると生命活動を停止してしまう、という弱点を持っていたのだ。

もしかして昆虫って高温の熱中症に弱い?

私がなんとなく昆虫は暑さに弱く、極端に暑いと行動がにぶるんじゃないかと気がついた瞬間なのであった。

以後、蚊も同様と思い日中の暑い時間に農作業を実施したところ、蚊に刺されなかったのだ。
これは大きな発見なのであった。
しかも農作業の後にシャワーを浴び、エアコンの効いた部屋でよく冷えたビールをグビッと飲む楽しみも増えたというもの。

実はそれまで私は真夏の農作業をほとんどしなかった。
私の家庭菜園は雑草がのび放題。
近所迷惑もいいところなのであった。
数年前のある夏の暑い日。
当時小学校5年生だった娘に手伝わせて草抜きをしたことがあった。
最初の1~2分は楽しそうに作業をしていた娘なのであったが、15分ほどすると、

「んん~~~~、小学生には無理」

という名セリフを残してリタイヤしたのだった。

小学生には無理な真夏の草抜き。
蚊も存在できない暑さが好きな私は、ちょっと変人なのだろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )