火事と喧嘩は江戸の華、なんて言葉があるが、本気モードで紛争対立しているところを訪れるのは止めたほうが良い。
香港の民主化運動の交戦の場所となっているところを物見遊山気分で見に行った東京農業大学の学生が当局に拘束された。
この大学生が江戸っ子だったかどうかは定かではないが、バカであったことは間違いない。
紛争地域へでかけては拘束されて殺されかけたジャーナリストに同情の声が聞こえないのと同様に当局が武力で抑え込もうとしている民主化運動下の共産国家中国で観光をするなんぞ同情の声は聞こえないのだ。
10年ちょっと前。
ミャンマーを訪れたとき、ちょうど日本人ジャーナリストがデモを鎮圧するために集められた兵士に銃撃され亡くなるという事件が発生した。
ミャンマーの事情に疎い日本のマスコミはミャンマー政府を非難轟々だったが、現地に行ってみると亡くなったジャーナリストはホテルのスタッフや周囲の止める声に耳も貸さずにスクープ獲得のためカメラ片手に出ていって射殺されてしまったのだ。
宿泊先は迷惑を被ったと言うし、訪緬の時は同情の声は一切聞かされることはなかった。
平和日本に生きていると外国で起こっているゴタゴタは単なる祭りの一種に見るのかも知れない。
もはや香港は天安門状態。
見に行く日本人はどこぞのジャーナリストと同様にパスポートの発給を禁止すべきかもしれない。