中学の同窓会に行ったときのこと。
「もう今の子供の問題は九割方、LINEが原因やね。俺らの時代には考えられんことやった」
と言ったのは現在某府立高校の教師をしているN君。
かれによると生徒同士のトラブルはたいていLINEが何らかの形で関わっていて、それが原因で不登校やいじめ、校内暴力につながっているのだという。
そもそもSNS以前に子供にスマホが必要なのかという議論があるのかもしれない。
うちの家では娘は大学に入るまでスマホはおろか携帯電話ももっていなかった。
それで困ったことがあったかというとなかったのであった。
小学校、中学校は地元の公立学校で、高校は電車で通う必要があったものの片道40分程度の府立高校。
クラブ活動はしていたものの、塾以外に行くところもないので友達とのたまの買い食いらしいもの以外は妙なところへ立ち寄ったり行方不明になることもなかったのだ。
大学生になると流石にそれでは不便だろうということでスマホを購入したがFacebookを少しばかりやっているだけで家族の取り決めである「LINEはしない」の約束をくっちりと守って今に至っている。
で、困ったことは特になく、LINEを使って友達どうしがやり取りしているゼミの情報や休講情報などはメールでやりとりしている。
一方世の中SNSが原因で多くの犯罪が発生している。
とりわけ先々週から関東方面に住むいい年こいた大人の男が関西方面に住む中学生や小学生をSNSで誘い出して監禁するなどというニュースが流れて世間を戦慄させている。
犯罪はいけないことだが、ここでふと浮かぶのが、なんで小学生がスマホなの?SNSなの?ということだ。
テレビのインタビューで答える被害者少女の母親の会見を聞いていると、同情する気持ちが失せるのが、そのとき思うのが少なくともSNSなんて子供には要らないということだ。
判断できない親がいるならなおさらに違いない。