<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「出自が疑われる。やっぱり卑しい人だってってね」

と言ったのは年末に日本を不法出国してレバノンに渡ったというニュースを見て言った知人の言葉。
確かに億万長者かもしれないがやっていることや言っていること、どれをとっても正々堂々とは程遠くその人間性が疑われるのも仕方がない。
差別的発言と受け取る人もいるかもしれないが、日産の元CEOカルロス・ゴーンはやはり主銭奴で下品な男だった。

この保釈中で逃亡の恐れのあった男の海外逃亡をみすみす許した裁判所にせよ検察にせよ入管にしろなんとも面目のないことだろうか。
逃げおおせたレバノンとは犯罪者の引き渡し条約もないという。
この落とし前をどうつけるのか。
フランスの政府関係者はゴーンに激怒しているという。
そらそうだろう。
ゴーンが日本の法律を破って映画まがいの脱出劇を演じたこと以上に、日本の機嫌を損じて日産の技術をますます手に入れるのが困難になることを恐れているから怒るのも当然だ。

まあ、何を言っても手遅れなので仕方がない。
今の日本の一般大衆の望みはなんとかしてあの野郎を連れ戻す方法はないだろうか、ということだ。
日本の司法ばかりか日本そのものをバカにされた怒りは収まることはない。
戦前なら力技で取り戻したはずだが、今はそんなことはできっこない。

と思っていたところ、ふと思いついたのが、
「もしも右派系任侠の方々がゴーンの行動と言動に怒り猛って、極秘裏に彼を現地で拘束。そして貨物船かにかに連れ込んで日本へ戻して来たらどうなんだろう?」
ということだった。
確かに法律無視で出ていった輩を法律無視して連れ戻せるのは任侠の方々だけかもわからない。
あっちが映画手法ならこっちも映画手法。

実際にはそんなことは起こりっこないが、もし起こったらどうなるのか。

可能性として考えてみたらそれはそれでありかもしれないと思ったゴーン逃亡事件なのであった。


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