<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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令和2年を迎えた。
今年は喪中ということでもありいつもと違う正月を過ごしているのだが、街もいつもと違うようで何やら懐かしい雰囲気が漂っていることに気がついた。
それは何かと言うと、多くの店が休業しているということ。

高校生の時のある正月。
友達と一緒に「京都へ初詣に行こう!」と出かけて平安神宮にお参りしたのはよかったのだが、いざ昼ごはんを食べようと店を探したところ営業していたのがマクドナルドしかなく、
「え〜、お正月からマクドかい」
と大いに失望して帰ってきたことを覚えている。
当時は正月はどこの店も休業していたのだ。

それからバブル景気がやってきてバブル崩壊。
そして長い不況期がつづくと小売店や飲食店の多くは売上を確保するためかどうかわからないが正月は元日から営業することが普通になった。
そのおかげで便利にはなったものの正月雰囲気がぶち壊しになってしまった。
どこへ出向いても正月飾りがなされているものの平日と変わらない普通の営業ばかりになったからだからであった。

そこへ働き方改革が登場。
今年はその影響が大きく出て大手飲食店チェーンの多くと、百貨店やショッピングモールなど大手小売チェーンを中心に元日は休業となっている。
驚くことにコンビニまで休んでいるところが出ているのが新鮮でもある。

この元日休業の影響は街の雰囲気を大きく過去に戻しているように感じるのだ。
街の人通りの多いところは神社の周辺。
繁華街でも人出は例年ほど見られない。
しかも夜になると人通りもすくなくなり、静かなお正月になっている。
たぶん、初詣へ行っても飲食店が開いていないので多くの人はそのまま自宅や実家へ直帰。
家族で過ごす本来のお正月に戻っているのかもしれない、そんな雰囲気だ。

休業の元日。

らしさを取り戻した令和時代最初のお正月はいい雰囲気だ。


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