LCCの華々しいデビューとは裏腹に、知らない間に神戸と関空を結ぶ高速船の運営会社が倒産していた。
日頃、テレビのニュースを見なくなっていたので見過ごしていたのかは分からないが、帝国データバンクの倒産情報を読でいて見つけてびっくりしたのであった。
倒産していたのは神戸と関空を結ぶベイシャトルを運行する海上アクセスという会社。
神戸市の第三セクターなんだそうで、倒産しても順調に運行を続けているところが、将来の大阪市営バスを見ているようだ。
尤も、こっちは関西経済の緩やかな回復傾向と神戸ポートアイランドの産業地域の開発活性化で利用客が増えているということで、今回の倒産というか精算は、今後の展開に備えた前向きなものなのだという。
なるほど、神戸には数々の企業や官庁の重要拠点が建設され、活気が出てきているような感じもしている。
なんといっても蓮舫議員に「2番目じゃダメなんですか!」と危うく仕分けされそうになった世界最高速のスーパーコンピュータ京もここにある。
私は大阪に住んでいるのでこの船を利用したことは無いのだが、果たして便利なのだろうか。
ネットで料金と所要時間を調べてみると、大人片道1,800円。所要時間約40分。
ダイヤは1時間に1本程度。
あまり便利に思えない。
参考に三宮から関空までのバス料金は1900円。所要時間は交通混雑で多少異なるかも知れないが1時間程度。
上記の船が神戸空港からのアクセスなので、三宮からとなるとプラス30分とポートライナーの利用料金が必要だ。
日本での生活では離島に住んでいない限り船を使うことは滅多に無く、
「渋滞がなくて便利だから」
「のんびり通勤できるから」
というような理由で隅田川や淀川のボートを日常的に利用している人を私は周囲に知らないし、会ったこともない。
水上交通の便利さを日本人は忘れ去って100年以上が経過している。
例えばこればタイのバンコクのようなところだと、チャオプラヤー・エクスプレスよろしく船での移動は日常茶飯事なので珍しくもなんともないが、なかなか一度覚えた地上交通網の味は忘れることが難しい。
ということで、LCCも順調に離陸したことだし、頑張れ海上アクセス。
と、思って一度家族で乗ってみたいと考えてみたが、親子三人、片道だけで5000円を超えるとなると、少々考えてしまうのも、これまた事実だ
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