賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「さやけ」

2009年03月20日 | 椿・サザンカ
以前、横浜市の「こどもの国・椿の森」で手入れに向かう係りの方とのお話で、町田市の薬師池公園の話題になり、ナカムラさんという名をお聞きしました。フッと思い出して調べたところ、仲村訥郎さんという方のようで40種ほどの品種を発表され、椿に関する著作もあります。
氏の発表したものを5種紹介します。

まずは「さやけ」。白の一重、筒咲き、筒しべの小輪。
「和歌浦」の実生で1975年に鈴木小江さんが命名、仲村さんが発表。

やや傷みがありますが「言捨(ことずて)」。
桃地に紅の縦絞り、八重咲き、割しべの大輪。「聚楽」の実生。1975年に発表。

「光(ひかり)」もちょっと傷みが目立ちます。
白地に紅の縦絞り、一重、平開咲き、輪芯の中輪。「雪見車」の実生。1973年発表。
 
「淡絹(うすぎぬ)」は極淡い桃、一重、筒咲き、筒しべの小~中輪。親不明の実生。1994年発表。

そして「百忘(ももわすれ)」。
濃桃、八重の抱え咲き、筒しべの中輪。「不如帰」の実生で1972年発表。
2月6日に載せた童の声も1975年に同氏が発表したものです。

仲村訥郎さんは、椿園芸の研究、普及に多大な功績を残した方で、薬師池公園に500本の椿を
寄贈しています。2008年1月26日に87歳で逝去されました。