萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

連載補記:淡雪刻暑、慈雨の花

2013-02-17 17:13:50 | お知らせ他
冬も夏も、哀しみも喜びも、



こんにちは、日曜夕刻の窓は黄昏の金色やさしいです。
写真は先日ちょっと鎌倉に行ったとき咲いていました、蝋梅という花です。
もっと黄金あざやかな花色もありますが、優しい薄黄色が細い枝を彩っていました。
華奢な花は冷たい冬雨にも陽射しを薄く透かせて、あわい雫の光も瑞々しい。
紅梅や白梅よりも控えめで奥ゆかしい、どこか嫋々とした姿に惹かれます。

第60話「刻暑3」ようやく加筆校正が終わりました、七機隊舎の捜索その後と真相の物語です。
これの光一サイドを書こうか、それとも物語を先に進めるか、ちょっと迷う所でもあります。
どっちにしてとかリクエストありますか?
あとバレンタイン特別編の関根サイド読みたい、って方いらっしゃいますか?
または他の登場人物で読みたいとか、何かあるでしょうか?

短篇連載「淡雪の紅、師走4」まで加筆校正が終わっています。
光一の父親・明広と雅樹の関係が描かれているターンです、明広のキャラクターはどんな感じがしますか?
そのうち光一母の奏子についても登場して行きます、作中現時点で唯一の女性クライマーである彼女です。
明広と奏子の物語も描きます、予定は3月上旬です。

光一と雅樹の物語は、どちらサイドも描いていて切なくて、きれいだなって見ます。
白銀まばゆい雪山、青葉の木洩陽、満開の桜、風に光に星、農家の古く磨かれた薄暗がりの夜。
どれも現実の世界を描写しているのですが、透明に光景は儚く感じられて生命の一瞬性を想います。
幼い光一の精一杯に背伸びする無垢な恋慕、二十歳の雅樹が抱く純粋な苦悩と恋愛、強靭に誇り高い意志。
そんな二人が生命を確かめ合えた8年半を、人が生きる温度を含ませながら描けたら良いなあと。

このあと今朝UPの「淡雪の紅5」を今から加筆、随時ライブ更新していきます。

では取り急ぎ、


コメント
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