萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

Short Scene Talk ふたり暮らしact.57 ―Aesculapius act.70

2014-07-21 23:35:02 | short scene talk
二人時間@朝
第4章act.25-26の幕間@自宅



Short Scene Talk ふたり暮らしact.57 ―Aesculapius act.70

「…ただいま?(光一まだ起きていないよね良かった目が覚める前に帰って来れられて)」
「ん、(笑顔)(光一のお気に入り買えて良かった人気なんだよねあの店いつも朝早いし近いし助かるな)」
「コーヒーで良いかな(ブラックが良いとか光一本当は想ってるんだよね佐野先生にもう飲ませてもらっちゃってるし)」
「…(ヤヤ嫉妬顔)(そうだよ佐野先生が光一にブラック飲ませちゃったんだ僕が最初に呑ませてあげたかったのにズルい佐野)」
「……(嫉妬顔)(初めてブラック飲んで苦いなって貌とかでも無理して美味しいねって大人ぶる貌とか僕が全部最初に見たかったのに)」
「………(嫉妬顔×萌)(そうだ今朝はブラックで飲ませてみようかな光一どうするんだろう初めてだって貌するかなそれとも正直に言うかな)」
「…ん、まさきさん?」
「あ、(光一が呼んでる起きたのかな萌)」
「…まさきさんどこ?」
「おはよう光一、ここにいるよ?(極上笑顔)(ああ寝起き顔だ可愛い萌える朝から幸せどうしよう照×萌)」
「ん…おはよまさきさん(寝惚笑顔)ね、きて?」
「え、照(来てって光一まさか期待×萌)」
「まさきさん…だね、ふふっ(寝惚笑顔)」
「だね、って光一なに?照萌(なんだろう寝惚けているだけかな可愛い萌)」
「…ん?ぁ、雅樹さんおはよ、今日も別嬪だね?(雅樹さんのアップだ嬉しいねっ)」
「おはよう光一(笑顔)(やっぱり寝惚けていたんだ可愛いなでも「きて」が気になるなどんな夢を見てたんだろう)」
「ね、コーヒーの匂いするね?淹れてくれたの?(雅樹さんもう着替えてる)もしかして俺また寝坊したかね?(昨夜は早く寝たのに)」
「僕が今朝は早かったんだ、光一の好きなもの買いに行きたくて(笑顔)ちょっと待っててね、今朝はベッドご飯させてあげるよ、(喜んでくれるかな光一)」
「…ん?買いに行きたくて?(えソレってもしかして雅樹さん)」
「はい、オレンジデニッシュ焼きたてだよ?このお店の好きみたいだから買ってきたんだ、コーヒーも淹れたてだよ(笑顔)(あびっくりしてる光一可愛い萌)」
「ん、美味そうだね雅樹さん(笑顔)でも雅樹さん、一人で散歩に行っちまったってこと?(ヤヤ不機嫌笑顔)」
「え、(あっそうかそういうことになる)いや、散歩っていうか買物だけど(ダメだったかな光一なんか不機嫌かも)」
「ふうん、一人で朝散歩しちゃったんだね楽しそうでイイね、朝のパン屋とか楽しそうだね雅樹さん?(複雑笑顔)(それもコレってたぶんそうだよね)」
「でも光一が一緒じゃないから寂しかったよ?(それは本当だよ光一)でも驚かせたくて僕ひとりで行って…ごめんね?(喜んでくれないのかな凹)」
「ん、雅樹さん俺がいなくて寂しかったね?(なあんだそうだよねでも山本んちの店に独りで行っちゃったんだ山本が店番なら嫉妬しそうだねっ)」
「寂しかったよ、やっぱり二人一緒で来たいなって、照(そうかパン屋の朝とか光一まだ知らないよね)だから今度は一緒に行ってくれる?(笑顔)」
「うんっ、今度は一緒に行こうねっ、寂しいのイケナイよねふふんっ(ドヤ笑顔)(ほらね雅樹さん俺がいないとヤッパダメだねふふんっ)」
「ありがとう光一、明日でも良いよ?(よかった御機嫌直してくれた可愛い萌もっと機嫌良くしたいな)光一、コーヒーだけど、」
「ん、コーヒー?(あっもしかしてブラック飲んじゃったのバレたかね焦)」
「今朝は光一もブラックで飲んでみる?(別嬪笑顔)(もう光一ちょっと困った顔してるどんな反応してくれるかな萌期待)」
「あ、うんっ飲んでみたいね(笑顔)(なんか雅樹さんうんと別嬪に笑ってるけどもしかしてホントはバレてて怒ってるのかな焦でも別嬪イイねっ)」
「じゃあどうぞ、昨日がんばってくれた特別のご褒美だよ?(別嬪笑顔)(どんな貌して飲んでくれるかな光一ちょっと困ってるみたい可愛い萌)」
「ありがとね雅樹さん(笑顔)(どうしよ今お初ですってコトだもんねどんな貌して飲んだらバレないかね焦困でも雅樹さんナンカ楽しそうやっぱバレてるかね)」





第77話「決表2」読み直したら校了です。
不定期連載「Lost article 天津風 act.23」も同じく読み直したら校了です、笑
校正終ったらAesculapius&Favoniusを予定しています。

雑談ぽいのまたUP予定です、




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第77話 決表act.2-another,side story「陽はまた昇る」

2014-07-21 07:05:04 | 陽はまた昇るanother,side story
ice wall 解けない距離



第77話 決表act.2-another,side story「陽はまた昇る」

携帯電話そっとボタンを押して耳付ける。
電子音の無機質に鳴って、それから懐かしい声が言った。

「周太、去年の初雪を憶えてる?…幸せだったよ、おやすみ周太、」

この声が好きだった、今も好き。
けれど去年のような真直ぐな「好き」だろうか?そんな想いに電子音また鳴って次の声になる。

「今帰ってきたよ、周太はもう寝てる?雪だけど体気をつけてな…逢いたいな、初雪だから、」

ほら、優しい言葉は記憶を微笑む。
昨日の初雪に自分も願った「逢いたい」をこの人も想ってくれている?
そう想うだけで嬉しくて、それなのに今すこし見えなくなる笑顔に溜息ひとつ電話を切った。

「…英二、あなたは誰なの?」

そっと零れた疑問ごと電話握りしめて窓を見る。
硝子のむこう鉄格子に視界は遮らす、それでも空と道の白銀まばゆい。
いま12月上旬、それなのにこんな積雪は都心で珍しいだろう、きっと交通麻痺も起きてしまう。
たぶん10cmも積もっていない、それでも脆弱な都心の交通網はアクシデントが多くなる、その思案とパソコンデスクに座った。

かたん、

独りの自室は音やけに響く。
いつもこんなに音は気になったろうか、これも雪の静謐かもしれない?
そんな窓の白さに仄明るい部屋はどこか空気やわらかで、しんと鎮まる遅い朝のなかキーボード敲き画面を見つめた。

……

アイガー Eiger 標高3,970m

ベルナーアルプスの一峰でスイスを代表する山。
北斜面は高さ1,800mの岩壁で、グランドジョラス、マッターホルンと共にアルプスの三大北壁と呼ばれている。
初登攀は1938年、ドイツのアンドレアス・ヘックマイアーとルートヴィッヒ・フェルク、オーストリアのハインリヒ・ハラー、フリッツ・カスパレクが達成。
初登攀で辿った7月21日~24日のルートは高低差1,781m、メンバーの名前から「ヘックマイアー・ルート」と命名された。

……

ビル名  警視庁本部庁舎
階数   地上18階
高さ   74.3m(最高部高さ83.5m)
竣工   1980年(昭和55年)

……

検索結果2つ見つめた頭脳が計算始める。
83.5は1,781の約4.69%で1割も無い、昨日の日中は凍結も無かった。
それに竣工から30年以上なら壁は経年劣化の窪みもあるだろう、そこを素手だけで登降することは可能だろうか?

「…できるかも、ね…」

ぽつん、独り呟いてため息零れだす。
やっぱり昨日あの窓から自分が見たのは現実だろうか?
クライミング歴1年でヘックマイアールートを踏破した男、あの傲慢なほど美しい笑顔には可能かもしれない。

―昨日たしかに英二は庁舎にいた、公務で、

素手の登攀技術ならボルダリングがある、その技術で登る英二を6月に見た。
普通なら専用シューズを履く所を英二は硬い登山靴のまま登っていた、スピードも速かった。
あれから半年経った今はもっと速いだろう、アイガー北壁すら超えた度胸と実力なら庁舎の壁など容易いかもしれない。

けれど目を逸らした一瞬で消えるなら「途中の階」の出入りが出来なかったら無理だ?

―どこかの階から出入りしないと、でも窓だとしてどうやって?

ビルの窓を外から開閉することは可能だろうか?
もし可能だとしたら窓から窓へ移動できる、それなら「一瞬で」消えることも可能だ。
もし窓を外から操作できたら「壁の男」は存在し得る、そんな推定から検索かけて吐息こぼれた。

「…あった、」

……

建築基準法施行令
第126条の6 建築物の高さ31m以下の部分にある3階以上の階には、非常用の進入口を設けなければならない
第126条の7 前条の非常用の進入口は、次の各号に定める構造としなければならない
 一 進入口は、道又は道に通ずる幅員4m以上の通路その他の空地に面する各階の外壁面に設けること 
 二 進入口の間隔は、40m以下であること 
 三 進入口の幅、高さ及び下端の床面からの高さが、それぞれ、75cm以上、1.2m以上及び80cm以下であること 
 四 進入口は、外部から開放し、又は破壊して室内に進入できる構造とすること 
 五 進入口には、奥行き1m以上、長さ4m以上のバルコニーを設けること
 六 進入口又はその近くに、外部から見やすい方法で赤色灯の標識を掲示し、及び非常用の進入口である旨を赤色で表示すること
 七 前各号に定めるもののほか国土交通大臣が非常用の進入口としての機能を確保するため必要があると認めて定める基準に適合する構造とすること

補足
31m超のビルには非常用エレベータの設置義務があるが、その場合も進入口の設置を消防から要望されることも多い。
近年は45m級のはしご車を装備する消防署も増えており、これに応じて45mまで進入口の設置も要請する。

……

第126条の6 建築物の高さ31m以下の部分にある3階以上の階には、非常用の進入口を設けなければならない
第126条の7 四 進入口は、外部から開放し、又は破壊して室内に進入できる構造とすること

この2つと補足に「一瞬で」消えたポイントは該当するだろうか?
昨日あのとき見た記憶から辿らせ見つめて、そっと画面を閉じた。

でも英二、何のために?

「…危ないことしないでほしいのに、」

ちいさく零れた声に哀しくなる、どうして英二はいつもこうなのだろう?
まだ英二だと決まったわけじゃない、自分の見間違いなのかもしれない。
それでも可能性が「在る」ことが怖くなる、その動機が哀しくて苦しい。

“神奈川県川崎市の住宅街外れにある雑木林で拳銃自殺。神奈川県警と警視庁の警察官による死体見分の結果、自殺と断定”

曾祖父の命日と同日の新聞記事、それから祖父が書き遺した小説。
この2つとも英二は読んでしまった、知ってしまった、そしてたぶん自分よりも真相を知っている。
どこまで知っているの、どうして教えてくれないの、なぜ自分より先に追いかけようとするのだろう、あなたの理由は目的は何?

―僕のためならこんなことしないで英二、それとも僕は英二の目的を果たすツールなの?

自分のため、それとも「目的」のため?

それが解らなくて見えなくなってしまう、あの笑顔が大好きなのに。
けれど笑顔すら「目的」だったとしたら哀しい、それでも逢いたいのは自分の弱さだろうか?
そんな途惑いに開いたままの携帯電話を眺めて、そっと受信メール開きまためぐってしまう。

From  :英二
subject:初雪
本 文 :おつかれさま周太、電話したけどもう寝てるのかな。
     冷えこんでるけど体調大丈夫か?明日は休みだって言ってたけど無理するなよ、
     去年の初雪を周太は憶えてる?あの初雪は俺にとっていちばん幸せだよ、森も夜も。
     今日、逢いたかったな。

From  :英二
subject:銀世界
本 文 :おはよう周太、屋上から見た都内は真白だよ。
     今日は雪掻きすると思う、出るかもしれないけど心配しないで。
     でも俺は周太を心配するよ?

「…僕こそ心配するよ、こんな…」

ほら独り言もう零れて泣きたくなる、こんなこと酷い。
こんなに危険を冒しているかもしれない人、こんなに想い伝えてくれるのに秘密ひとつ教えてくれない。
何もかも隠し事してそのくせ信じてとばかり言って、こんなこと自分勝手だと本当は今すぐ目を見て怒ってしまいたい。

だって英二、これは僕の問題のはずなのに?

―お父さんのこと英二は追っかけてる、だって蒔田さんと昨日も笑ってた、

地域部長 蒔田徹警視長

父とは警察学校で同期だった、教場は違ってもたぶん親しい。
それは葬儀の芳名帳と戻った記憶から知っている、あのひとは大学時代の父も警察官の父も知っている唯一人。
そして多分もう一人が最初から父を知っている、きっと祖父のことも知っている、あの小説が真実なら全てを知る男だ。

観碕征治、あの男にも英二は近づいたのだろうか?

「…かもしれない、ね、」

そっと呟いて見つめるメールに答えが解らない。
いま何を返事したら良いのだろう?解らないまま周太は携帯電話を閉じ、立ち上がった。
ダッフルコート羽織って財布と電話をポケットに入れる、その指先へ小さな袋ひとつ触れて出す。
掌に紅い錦やわらかく煌めかす、その口紐そっと解いて花びらのカードを見つめた。

「英二…まだ持っててくれてる?」

プラスチック薄いカードは白い花びらと雌蕊を綴じこめる。
これと対になる守袋を贈ったのは春だった、あれから何ヶ月が経つのだろう?
あの春の雪崩と同じ時に掌へ受けた白い椿の花、それを今も見つめるのは自分だけだろうか?

今、あなたが大切なものは何ですか?

「どうして…英二?」

花びらに問いかけて、けれど答えなんか無い。
それでも本当は逢いたくて信じている、なにもかも全て打ち明け合えば戻れると想いたい。
黄金まばゆい初雪の森、初めて名前を呼んだ瞬間に還れるのだと信じている、せめて信じていたい。

「…あ、」

ぽとん、

涙ひとつ零れてフローリングに砕けて溜る。
ごく小さな水溜り、それでも確かに今この頬伝って泣いてしまった。
こんな弱さも今は悔しくなる、そんな意地ごと涙拭って独り微笑んだ。

「ん…本屋かな、」

今日は週休、けれど管外へ出掛けることは出来ない。
いつ出動命令が下っても応じる、それが可能な場所までしか出掛けられない。
それでも本屋に行けば文字から遠い世界も歩ける、そんな想いに登山靴を履き玄関を出た。

だって雪を踏むなら登山靴が良い、あの幸せな冬と同じ歩幅で。



(to be continued)

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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚159

2014-07-21 01:02:23 | 雑談寓話
夏風邪で連休は@自宅コースになっています、
で、去年の今日写真でも貼ってみました、八ヶ岳からの北岳方面です。



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚159

大晦日、新幹線に乗って親戚+友達に会いに行き、
親戚と食事してたら歯痛になり大嫌いな歯医者に連行された後、その歯医者と友達と3人で呑むことになり、
呑んでたら同僚御曹司クンからメール(長文注意)が来た、

From:御曹司クン
本文:いま年越カウントダウンで山下公園に来てる、隣にいるのオマエだったらいいのに。
   いつも素っ気ないし意地悪だしメールも短いのしか返してくれないし、
   電話も圏外なこと多いし寝てて出てくれないし今も遠くに行ってるし、
   いま隣にいる大学の友達のことマジ羨ましいし嫉妬してる、
   <中略>
   もうじき今年も終わるけどオマエのコト考えてる時間がいちばん長い一年だったよ。
   こんだけ長い片想いって俺初めてなんだからな?

こんなメールから御曹司クンの話になり、

「職場の同僚なんですけどね、彼の恋愛相談とか訊いてるうちに告白されたんですよ、吊橋効果みたいなモンかもしれませんね、笑」
「なんか解ります、吊橋効果みたいので好かれるって申し訳ないけど迷惑なんですよね、仕事がらみだと尚更、」
「先生、思いこみ激しいタイプに好かれそうですよね?どっちかいうと美形だし、笑」
「図星です、でも想ってるより酷いかもしれませんよ?爆弾なんで、」

なんて会話をして、
爆弾なんて言って笑った歯医者の顔はイキナリ老けこんで見えた、

これはナンカ吐きだしたいんだろな?

なんだか物言いたげ、でも「爆弾」だから言いづらい?
そんな推定に友達が言った。

「こいつなら普段コッチいないですし話して大丈夫ですよ?なんか面白い返しするだろうし、法律的な事とかアドバイスしてくれるし、」

なんか「面白い返し」ってハードル上げてくれるよね?笑
そんな友達が可笑しくて笑ったら歯医者が訊いてきた、

「あ、もしかしてそういう仕事ですか?」
「法律の基礎は解ってないとってカンジです、笑」

あまり仕事のことは話せない、だから大雑把な答え方して、
そしたら歯医者はちょっと笑って口開いた。

「職場がらみな上に免許剥奪って可能性もあるんです、一歩間違ったら、」

ソレって結構にメンドクサソウな話だよね?
なんて予想通りなことを歯医者は話しだして、<その話は割愛中略>で、友達が言った。

「こういう悩み抱えちゃってるから、教師の俺にも話し訊きたいって前は呑んだんですよね?」
「はい、そういう年頃の女の子が考えてることってワケ解らなくて、」

ホントワケ解らないメンドクサイ、
そんな本音が透けるような笑顔の言葉に言ってやった、

「自分なら最初っから言うけどね、未成年ガキはお断りってさ?ガキのストーカーなんざ一番メンドクサイじゃん、笑」

ホントメンドクサソウ絶対にごめんだね?
って本音から笑ったら歯医者はやや凹んだ、

「そう言いたいですよ、でもベテランさんがらみだから怖くて、」
「言っちゃ悪いけどそのオバサンかなりキモチ悪いね、身内使ったツツモタセで弱み握ろうってカンジにも見えるけど?」

想ったことそのまま言って、そしたらドッチか言うと美形の貌が顰められて、
どういうことだろって貌するから言ってやった、

「さっき先生自分でも言ったよね、免許剥奪の可能性もあるってさ?それ脅しに使って先生を病院ごと良い様にしようって考える可能性もあるってこと、
浮ついたオバサンが美形のオニイサン良い様に出来るなら逆セクハラも逆強姦もしたい願望なんて、珍しくない話だよ?そういう判例って現実あるしね、笑」

最低最悪パターンとしてはこんなことも有り得る。
だから言ってあげたら歯医者は凹みながら訊いてきた、

「じゃあどうすれば良いと思います?後継ぎって立場で世話にもなってるから無理にクビとか難しいですよ?」

ホントはクビにしたいんだ?笑

まあソレが本音で当り前だろう、男だって貞操の危機は面白くない。
それどころか職場のテリトリー侵害なんて最悪だ、そのツマンナイ可能性に言ってみた、

「迷惑だってハッキリ言えば?偽善者善人ヅラのままオバサンとガキにヤられるか、悪者になっても正直に拒絶してプライドと貞操を守るかって選択、笑」

そうするのが一番普通の対処法だろう?
そんな提案に友達が言った、

「まあソレが一番無難だよな、まずは嫌だって拒絶の意志をハッキリさせないといけないんだろ?」
「そ、ストーカー犯罪も拒絶の意志表示しないと警察にも認めてもらえないんだよね。逆強姦もそうだよ、男だと強制わいせつの被害者だけど、」

男の被害者には強姦罪は適応されない、その分だけ加害者も強姦罪より罪が軽くなる。
こういう不公平を知って逆セクハラする女やXXするレイプ犯もいる、そんな事例ちょっと話したら歯医者が言った。

「態度が曖昧だからダメだってことですよね?」
「だね、ソレが一番まずいんじゃない?ホント善人ぶりたいタイプなんですね、笑」

なんて台詞で軽くSったら歯医者は複雑な貌になった、
こういうトコ最初の頃の御曹司クンと似ているって思って、で、メールの返信していないことに気づいた。

これ返信しないと大騒ぎかな?

なんて考えながらジントニック追加注文して、
そろそろ日本酒でも良かったかななんて考えてたら歯医者に訊かれた、

「やっぱり偽善者っぽいですか?」
「偽善者かロリコンか、あとはMってカンジ?笑」

また軽くSったら歯医者ホント困った貌になって、
ちょっと虐めたくなったから言ってやった、

「嫌いなガキに一夜のお相手ナンタラ言われて良い様にされかかるなんてさ、ロリコンか悲劇ゴッコ好きか余程の自虐趣味なM男のどっちかだろ?
ガキとヤるなら将来も真剣に責任とりあいますって関係じゃないとお縄だよ、要するに婚約してないとアウト、だから嫌いなガキとか最悪パターン、笑」

ホントこんな馬鹿やるんじゃないよって呆れてた、
どっかの恋愛マンガか恋愛小説でも読んで酔った涯のガキンチョだったんだろう、そういうガキは最悪の馬鹿だ。
で、そんなガキの言葉を真に受けてオバサンを怖がってお縄なコト嵌められるとかマジで真性馬鹿、そんな呆れに友達が言った。

「おまえ相変わらず口悪いな?でも俺もこの件はちょっとフォロー出来ない、教師って立場的にも、」

ほら、この男にまで言われるなんて滅多にないよ?
そんな感想に笑ってジントニック呑んでたら歯医者が言った、

「ほんと自分で情けないんです、だから次なんかあったら突っぱねます、」
「それが当り前だね、笑」

さらり笑って答えながら、なぜこの歯医者クンがマニュアル本好きか解かる気がした。
いつも誰かの視線&評価が気になって仕方ない、だからマニュアルに頼りたくなっている。
そういう自信の無さ=不安感は義務まみれで、そんなとこやっぱり御曹司クンを思い出させられた。

なんか似たようなタイプっているんだな?

そんなこと考えてたら友達が訊いてきた、

「なあ、おまえが当事者ならどうする?」
「そんなの決ってるだろ、笑」

笑ってその「決まってる」の中身を話して、そしたら二人それぞれに言われた、

「ははっ、おまえホント悪いヤツだよなーでもソレが一番良い対処法かも、ほんと敵にしたくない、笑」
「ほんと怖いですね、でも偽善の欠片も無くて良い手段かもしれない。その案、もしもの時は使って良いですか?」

どっちにしても自分は悪いヤツ認定されたらしい、



とりあえずココで一旦切ります、続きあるけど反応次第でラストで、笑
第77話「決表1」校了しました、Savant「夏嶺の色5」草稿UPしてあります。
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