「あのさ、公園いこ?缶コーヒーおごる、」
なんて御曹司クンに言われた7月日曜の午後、くだんの公園でベンチに座った。
夏の午後だから暑くて、それでも海から吹き上げる風は気分が良くて、
気温から缶コーヒーの温度まで前とは違う変化に訊いた、
「残り時間あと40分だけど、なんでここに来たかったワケ?笑」
ここは前にも来た、だから来たんだろう?
それくらい解かってるけど訊いた隣、御曹司クンが言った、
「おまえが好きな場所だから来たかっただけ、」
そんなこと憶えてたんだ?
こんな返事ちょっと嬉しい気がした、で、困るなって想ったけど都合がいいとも思った、
だって今日ここで最後になるだろう?そんな予想と笑った、
「もしかして一人でも来たりしてたワケ?笑」
「それはしてねえよ、寂しいじゃん?さすがに、」
答える声は拗ねても泣いてもいない、
ただ普通にベンチに座って缶コーヒー飲んでいる、そんな横顔がこっち向いた、
「おまえ、有休消化で最終日は今週末なんだろ?そのあとすぐ転職先に出るのかよ、」
「来月からだよ、笑」
笑って答えながら次の質問を予想して、そのまま訊かれた、
「じゃあさ、辞めたあと2週間なにすんの?」
これで下手なコト言うと面倒なことになる、
それくらい解かってるから正直に隠して言った、
「東北を歩いてくるよ、笑」
嘘は吐いていない、これもホントの予定だから。
そんなまま御曹司クンは訊いてきた、
「それって独りで?」
「独りのが気楽だろ?笑」
これも正直に答えて、そしたら安心したみたいな貌に言われた、
「あー…おまえってそういうとこあるよな、そっか、」
花サンと一緒に行くとでも思ったんだろうか?
そんな貌が可笑しくてSってやろうとも思った、でも時間あまり無いから軽くSった、
「おまえは独りとか無理っぽいね?笑」
「どうせ寂しがりですー旅行の相手には困らねえし、拗」
「ふうん?笑」
「あ、今なんか馬鹿にしてねえ?」
「さあ?笑」
って感じにナントナク話して時間は過ぎて、まだ明るい公園で言った、
「制限時間だよ、帰るね?缶コーヒーごちそうさん、笑」
もう1時間経った、
だから立ちあがって歩きだしたら御曹司クンは付いてきた、
「待ってよ、送るし、」
「いいよ、駅まで歩けるし買物してくから、笑」
答えながら公園の駐車場を通り過ぎて、
どうしようって顔になった御曹司クンに笑って言った、
「ありがとな、気をつけて帰れよ?笑」
ほんと、色々ありがとうって思った。
たぶん今日これが最後、もう二人だけで話すことも無い、
そんな道端も照り返しちょっと熱くて、だけど御曹司クンが追っかけてきて言った、
「送別会、ちゃんと俺も出るから。二次会とかも行くから、」
ソウイウ集まりに御曹司クンが出るって珍しい、
そこらへん気持ちが透けるようで、今なに言って良いか解らないからただ笑った、
「飲み過ぎないようにね、またな?笑」
またな、って言われたら安心して今離れてくれるだろう?
そう想ったまま御曹司クンはちょっと笑って駐車場に戻った、
おーる22ブログトーナメント
いま零下ですけど星が冴えています、
第81話「凍結2」加筆まだします、そのあとFavonius「少年時譚」かナンカUPします、
コレや小説ほか楽しんでもらえてたらコメント&バナーお願いします、笑
取り急ぎ、
智
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なんて御曹司クンに言われた7月日曜の午後、くだんの公園でベンチに座った。
夏の午後だから暑くて、それでも海から吹き上げる風は気分が良くて、
気温から缶コーヒーの温度まで前とは違う変化に訊いた、
「残り時間あと40分だけど、なんでここに来たかったワケ?笑」
ここは前にも来た、だから来たんだろう?
それくらい解かってるけど訊いた隣、御曹司クンが言った、
「おまえが好きな場所だから来たかっただけ、」
そんなこと憶えてたんだ?
こんな返事ちょっと嬉しい気がした、で、困るなって想ったけど都合がいいとも思った、
だって今日ここで最後になるだろう?そんな予想と笑った、
「もしかして一人でも来たりしてたワケ?笑」
「それはしてねえよ、寂しいじゃん?さすがに、」
答える声は拗ねても泣いてもいない、
ただ普通にベンチに座って缶コーヒー飲んでいる、そんな横顔がこっち向いた、
「おまえ、有休消化で最終日は今週末なんだろ?そのあとすぐ転職先に出るのかよ、」
「来月からだよ、笑」
笑って答えながら次の質問を予想して、そのまま訊かれた、
「じゃあさ、辞めたあと2週間なにすんの?」
これで下手なコト言うと面倒なことになる、
それくらい解かってるから正直に隠して言った、
「東北を歩いてくるよ、笑」
嘘は吐いていない、これもホントの予定だから。
そんなまま御曹司クンは訊いてきた、
「それって独りで?」
「独りのが気楽だろ?笑」
これも正直に答えて、そしたら安心したみたいな貌に言われた、
「あー…おまえってそういうとこあるよな、そっか、」
花サンと一緒に行くとでも思ったんだろうか?
そんな貌が可笑しくてSってやろうとも思った、でも時間あまり無いから軽くSった、
「おまえは独りとか無理っぽいね?笑」
「どうせ寂しがりですー旅行の相手には困らねえし、拗」
「ふうん?笑」
「あ、今なんか馬鹿にしてねえ?」
「さあ?笑」
って感じにナントナク話して時間は過ぎて、まだ明るい公園で言った、
「制限時間だよ、帰るね?缶コーヒーごちそうさん、笑」
もう1時間経った、
だから立ちあがって歩きだしたら御曹司クンは付いてきた、
「待ってよ、送るし、」
「いいよ、駅まで歩けるし買物してくから、笑」
答えながら公園の駐車場を通り過ぎて、
どうしようって顔になった御曹司クンに笑って言った、
「ありがとな、気をつけて帰れよ?笑」
ほんと、色々ありがとうって思った。
たぶん今日これが最後、もう二人だけで話すことも無い、
そんな道端も照り返しちょっと熱くて、だけど御曹司クンが追っかけてきて言った、
「送別会、ちゃんと俺も出るから。二次会とかも行くから、」
ソウイウ集まりに御曹司クンが出るって珍しい、
そこらへん気持ちが透けるようで、今なに言って良いか解らないからただ笑った、
「飲み過ぎないようにね、またな?笑」
またな、って言われたら安心して今離れてくれるだろう?
そう想ったまま御曹司クンはちょっと笑って駐車場に戻った、
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いま零下ですけど星が冴えています、
第81話「凍結2」加筆まだします、そのあとFavonius「少年時譚」かナンカUPします、
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