タケノコ初収穫しました。
あったかかったから「そろそろか」と夕方前にカミさんと裏山に入ってみると、
ゾクゾクと芽を出しつつありました。
一番早く採れる場所、というのがあるのですが今年は違う場所が早かった。
昨年末にひと月ほど、三陸タカちゃんの旦那、ショウエイさんの手を借り、
全体の数十分の一ほどですが、気を入れて間伐作業をしました。
そこが今年は一番だった。手を入れれば返してくれる山はありがたい。
夜、早速天ぷらと味噌汁に入れて堪能しました。最高!やっぱ最高!
シドケとタケノコはやっぱり一番好きです。
タケノコはその成長力からも想像出来ますですが、
疲労を取るチロシンをたっぷりと含んでいるし、
山菜全般に含まれる、いわゆる「アク」というのはあまり抜きすぎない方がいい。
あの"苦味"が身体の毒素を抜いてくれるから。"良薬は口に苦し"ですね。
…が、そんな山菜、林産物、今年は「販売」出来るのか不安です。放射能。
今日収穫したものから早速放射能検査をしてもらう為に、機関に送ります。
うちのタケノコ、今年は予定通りならとんでもない量が採れます。
それが全く販売出来ないとなると、とんでもないダメージ。
数年前から少しずつ多方面に販売するようになって、うちのしか食べない!
というお客さんもついてきたのにと思うと、お金以上にがっかりです。
今年で終わる話ではないのも始末が悪いです。
昨日の井戸端横丁イベントにて、宮城のタケノコ地域としては一番有名な丸森、
まさにタケノコ生産組合の代表の方と話が出来ました。
こんな事態が無かったらとても嬉しいご縁であり、
間伐、一次加工など、教えられることはなんで教えてあげる、とおっしゃってくれたので、
いいところはどんどん学びたいところです。
丸森では残念ながら今年タケノコ販売はダメだそうです。
先は全くわからない、と落ち込んでらっしゃいましたが、
一方で、出来ることをやるしかない、ととても前向きでした。
今日の昼間、テレビで、とあるアーティストKのカッチョいいエピソードとして、
ある言葉をお笑いタレントDが紹介してました。
D売れずに悩んでいた時期がありましたとさ。
「この先は無いんじゃないか…」
けれどライブだけ好評でそれが救いだった。
が最後の救いだったライブのお客も減って来ていよいよとふさぎこんだ時に、
友達のアーティストKから言われたそうです。
「ピンチの時こそ前を向け、顔を上げろ!元気を出せ!
雰囲気落ちてる時に顔を上げてこそ、
見ている人間は"この状況で上を向けるなんて何かあるんじゃないか!?"と気にかけてくれるんだ」
と。その言葉がとても大きかったから勇気を持てたし今があるんですよーというお話でした。
うまくかけないのですが、
すごく腑に落ちたような感覚がありました。
ここでも何度も書きましたが、震災後に海山の活動を通して得たものは大きいです。
何かものスゴイ危機感とチャンス感とがごちゃまぜな中で、
必死な事が多すぎて…。
そのうちに放射能問題が大きくなり、徐々に県外の売り上げが落ちるようになってきた。
が、また新しい縁がどんどん広がっていくようになり、売上を支えてくれています。
テレビの話を聞いていて、そのあたりの自分の心境にとてもリンクする気がしたのです。
世の中ってそんなもんなのかもしれない。
誰かがではなくって、今が自分がなにやるかをとりあえずやる。
見ていてくれる人は必ずいる。
出来ることをやるしかない!
そこに活路があるはずだー!