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Pretenderの備忘録

NINAGAWA十二夜 七月大歌舞伎

2005-07-10 20:59:25 | 歌舞伎
話題の蜷川演出の菊五郎劇団のシェークスピア。
幕が開くと、いきなり鏡張りの舞台にどっと沸く。確かに、蜷川さんらしい演出なんだけど、歌舞伎座の舞台でこれをやられるとビックリ。通常の歌舞伎よりも場が多くなるが、鏡と照明を使った演出が効果的だった。
菊之助の主役の男女双子二役は良かった。やはり立ち役よりも女形の方がしっくり来る感じはあるが。菊五郎の道化も良かったが、やはり日本の芝居で言葉のやり取り、道化みたいな存在がしっくりはまるかというとそうでもない。小田島先生の訳を予習して言ったが、これは英語でなんというのだろう、みたいな日本語の駄洒落が満載である。そこに英国的なアイロニーがあり、それを歌舞伎に持ってくることは難しく、どこまで伝わったかは微妙である。
松緑、こういう役で、新境地を拓くしかないであろう。
左團次は荒事とは別の存在感がある。
信二郎は、先日の毛抜きではなく、こういう二枚目役がはまる。
時蔵の姫はやや、年増っぽく、福助あたりの美しさが欲しいところ。
亀治郎は今回の舞台の大きな収穫の一つではないだろうか。
蜷川シェークスピアであり、歌舞伎であり、。

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