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Pretenderの備忘録

東京フィル チョン・ミョンフン指揮 ブルックナー4番他

2005-07-28 22:10:54 | 音楽 Classic
東京オペラシティー
東京フィルハーモニー交響楽団
チョン・ミョンフン指揮
ヴァイオリン 樫本大進

ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
ブルックナー 交響曲第4番 ロマンティック

先週は、ショスタコのコンチェルトを透明感溢れる演奏で聞かせてくれた樫本くん。今日は先週とは別の意味で気合が入っているのが客席にいてひしひしと伝わってきた。演奏が始まると曲に感情移入して、厳しい哀しい表情になり、切なく哀しい第一楽章、ゆったりと甘い第二楽章、そして激しい情熱を感じる第三楽章。休息なしに一気に、さまざまな表情を演奏してくれた。音は伸びやかに澄み、思わず、涙が出てしまった。2003年にフィラデルフィアで五嶋みどりがシベリウスのコンチェルトをやったとき以来の感動。そのときほど、魂を揺さぶられるまでは行かないけど。ブルッフは、諏訪内さんが、アメリカでビューの時に小澤=ボストンで聞いた。あれは華やかで良かったという印象。今日は途中で地震があり、結構ゆれたが、まったく動じず。チョン・ミョンフンがマエストロとして客席を含めて状況を把握しようとしていたくらいかなあ。素晴らしい演奏でした。アンコールのバッハも含め、益々今後が楽しみです。まだ25だもんな。

さて、ロマンティック。これは僕は今まで、ライブはアバドとアーノンクールのウィーンフィルなんで、耳が肥えちゃってます、笑。金管、それなりに頑張ってたと思います。はずすことはなかったですし。弦も最終楽章、うまくキレイに出てました。日本の普通のオケでこのレベルまでできれば、素晴らしいと思います。ただ、レベルが上がり、特色をどこに求めるかという問題はでてくるだろうなあ。



コメント
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