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Pretenderの備忘録

四月大歌舞伎 夜の部

2007-04-15 23:51:29 | 歌舞伎
歌舞伎座 1階16列29番

源平布引浦 実盛物語
仁左衛門の実盛。いろいろな人が演じてますが、個人的にはこれが一番好きかと。華があるということでしょうか。弥十郎の瀬尾、声質が左團次に似ていることもあり、こういう役をやっていくのでしょうか。まだちょっと重みがないというか。千之助がかわいらしく。

口上
後見人として仕切っていた天王寺屋さん、心配されましたが、お元気でした。新錦之助の人柄でしょう、笑わせるような場面はなかったですが、親身に思っているという感じの口上でした。まあ、現在の大成駒が自分の境遇に重ねて思ってくださっているのなら、大丈夫でしょう。

双蝶々曲輪日記 角力場
新錦之助が放駒と与五郎の二役。本人は与五郎が難しいと盛んに言っていましたが、放駒も、難しい役だと思う。天王寺屋の濡髪は堂に入ったもの。

魚屋宗五郎
勘三郎の宗五郎。自然な感じ。菊五郎の華、三津五郎の巧さとは違う、自然体みたいなものを感じる。これは二代目松緑で観たかった。。時蔵のおはまは、板についている。我當の十左衛門、この人が演じると非常におおらかな善人という風格が自然と出てくるから不思議だ。新錦之助の主計之助はやや力が入りすぎの感も。

信二郎という人、国立劇場の毛抜きも含め、いろいろと観てきた。時々、声がドキッとするほど、先代錦之助に似ていることがある。息子隼人にも受け継がれたすっきりとした容貌、下の世代に染五郎、海老蔵がいる中で、今後、どういう役を掴んでいくのだろうか、橋之助と違った意味で注目。


コメント
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